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[団塊の段階的生活] |
イチローMVP |
2007/7/11(水) 午後 4:04 |
いやぁ、もう。 にこにこ晴れ晴れですねぇ! イチローさん。 天気も悪いし、なんとなく寝覚めも悪い。 旅行に行く計画だったが、スタートが遅くまだ未確定。 お仕事もシーズンが終わってしばらく予定もない。 春から再スタートするはずだった「学校」も、春のお仕事騒ぎ でなんとなくうやむやになったまま。 もう奥様の目を盗んで、若い女性に抱くあられもない妄想 をちょいと本気で試そうか、という色気だすのもメンドくさい。 まあ、言えばちょっと中だるみの団塊の午後ですねぇ。 昔ちょっと商売にしていたエレクトーンでも、もう一度習いに行こうか、 なんて。 たまたまテレビをつけるとMLBオールスター中継をやっていたので、 なんとなく見てしまった。 するといきなりイチロー選手がきれいにボールをバットに乗っけた。 本人も後で言ってたが、「あ、入る!」と思った。 しかし、打球は外野のフェンスに当って跳ね返った。 「まあ、二塁打でいいか。これで3打数ー3安打だし。」 と、思っていると、イチローは三塁を蹴っていた。 わぁぁ、これは、帰ってくるんじゃ? ランニング・ホームランになるんじゃ? 余裕でイチローがホームに走り込んできた。 もう笑いが止まらない。本人もチームも、観客も聴衆も。 ボールが外野を転々とする間に打者が全ベースを掛け抜けてホームイン するランニング・ホームラン(In side-ball park-home run)。 なかなか見る機会のない珍プレー。 しかも、これがMLBオールスターゲーム史上初のプレーだったのだ。 で、イチローがオールスターゲームのMVPに選出され、あまり笑わない 彼も終始笑顔だった。 とにかく、完璧な満塁逆転サヨナラホームランによる、まじめMVP ではなくて、ランニングホームランで勝ってMVPというのは、 どことなく冗談ぽくっていい。 いわば、敵でも笑って拍手する以外にないプレー。 実をいうと日本時代のイチローさんはまったく知らなかった。 野球放送を見る習慣は無かったのだ。 イチローがMLBに移籍したのは2001年。 当時の私はといえば、リストラの嵐が吹きまくり、ボーナスカット や給料遅配のご馳走攻めに合い、じわじわと押し寄せる人生の悲哀 をじっくり味わっていた。 どこから見ても、初老性うつ(鬱)をやってたのでした。 MLBに移籍したイチローを初めてこの時テレビで見た。 ここにまったく別の人生をやってらっしゃる方の活躍を目撃した。 この年、イチローは新人でいきなり首位打者になり、盗塁王、 ゴールデングラブ受賞で、その年のMVPにまでなってしまった。 晴れがましい勝利にはにかむ、輝かしい才能が活躍していた。 この「晴れがましさ」は私の生活にはもうどこにもなかった。 しかし、イチローが発している「晴れがましさ」の波動は、 テレビのこちらのどうしようもない日常をわずかに切り裂き、 当方の人生にかすかに残っていた栄光への感応というべき 感覚を刺激してくれた。 ついでに言えば9・11ニューヨーク同時多発テロ報道に 「ああ、間に合った!」という変な安堵を感じたことも この年だった。 「ああ、ついに地球の最後を目撃できる・・」という不埒な安堵。 その後、私は生き延び会社を辞め50台フリーターとして雑多な 会社で働いた。とりわけ国際社会でうごめくビジネスの末端に 連なった時の強烈な刺激は、確かに社会人としての私の再生を促した。 まあ、その後すぐ手痛い失敗もやってくるのだが。 かくいうわけで、イチローさんに何回か助けてもらった覚えがある。 今でもイチローが活躍する場面を見ると、「晴れがましい」感覚が よみがえる。そのようなわくわくするような興奮を持続させること が生きることである、と思う。 だから、また、何か新しいことに挑戦し、ちょっとは「晴れがましい」 場面を再現してみたいと思う。 しかし、自分で実現するのは至難のワザ。 やっぱり、テレビでイチローさんのような才能が発する 「晴れがましさ」のおこぼれを頂戴する方が、はるかにラク なのはいうまでもない。(^^) |
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