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[静かな生活]

 同窓会総会参加


'24 9月14日(土)
今年もご近所の中華料理屋で母校の同窓会総会開催。
今年もあまり関係のない私も何となく近所なので参加。

同窓会総会といっても実質は役員会議で会計年度報告と各セクションの活動報告で、後は懇談会。
私は卒業後60年近く参加したこともなく、役員でもないのだが、ただご近所なので(^^;
大阪に引っ越してきた3年前から”通行人A”的に参加している。
三年前は母校の食堂だったので母校見学的に参加。
昨年から町の中華屋で開催し、卒業年度が近い者同士のテーブルに着席。
名物教師の逸話なんかで適当に盛る。
昨年は後輩2名に隣の喫茶店に連れ込まれ、なかなか同窓生ならではの内輪の会話に興じたものだったが、今年は後輩1名が欠席なので他に親しい知り合いがない私は2次会は遠慮した。

私着席の丸テーブルは最年長席だが、この席、つまり全参加者の最長老格が某国立大名誉教授のA氏。
私は2度ほど同窓会主催の教授講演会を聴講し、大和国筒井の”業平道”についての見解を伺った事もある。

今年は懇談会開始一番に私がNHK放映中の大河ドラマの見解を伺った。昨年から名誉教授の後援は”源氏物語の女性達”シリーズだったのだ。
「あ、それは講演会でしゃべるネタなんで(^^;」と言いつつ史実の空白埋めているフィクションの数々を列挙していただき、なかなか快調に懇談を進めることができた・・・と、別に私が座長でもないのだが(^^;

昨年の喫茶連れ込み主犯のH氏は、私にとっても担任教師だった”おかま”先生に帰宅途上に家まで付いてこられた、とかの極秘情報を報告。

おいおい、そんなことマイクで広報していいんかい?

この手の話では私は旧職員の折口信夫を思い出し、名誉教授にひとしきり柳田国男との比較論を伺う。東大と国学院、公務員と歌人(釈超空)ですからね、と誘うと、出自が神職系でかなりそのあたり折口は本当に妖い人物だったらしい、と教授。
昨年、教授の末摘花講演で、光源氏が左遷先の明石から大阪湾越に見えている住吉大社に祈ったという話を聞いて、その後ヨメと実際に住吉神社にバイクで走ったこと等を報告したが、やはり昨年教授の”いいとこですよ”に乗せられて松江まで行ってきたことの報告は忘れたな。

その国文学のA名誉教授、私の担任教師でもあったもう一方の名物教師”本多”先生の話になり、実は国文学に進んだのは本多先生の影響だったと漏らされた。
授業中に源氏の全巻名をすらすらと挙げられたりした、ということだった。
H氏は即座に中国歴代王朝暗記文”夏殷周秦両漢三国両晋南北朝髄唐五代宋元明清、、”と唱え、私も唱和(^^♪ ・・・これも本多先生の授業の影響だったらしい。

多感な年代にしかるべき才能がしかるべき教師と邂逅し、自分の生きる道を確信し選択、その後名誉教授として退官に至る方もいる。
そういう接点があったにも関わらず、その後何の影響も受けずアカデミズムの入口からドロップアウトし、紆余曲折の末ここまで流れ着いた私と、名誉教授とこんなところで交差して喋っているとは。
何たる時空の位相の違いか・・・
まあ、こういうのが同窓会というものなんだろう。

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