ヨメ白号針デビュー第二弾・.. 禁断の川原とホテルスメー・..
[野外徘徊記]

MT-07白号への苦情申し立て

2014/8/29(金) 午後 2:19
前回、YAMAHA MT-07の発売日を9月と記してしまったが、8月20日だったそう。
いずれにせよ、8月16日に納車されたウチの白バイクは最初の生産ロット品に違いない。
700ccという排気量にしてはコンパクトな車体と180キロという驚異的な軽さで、ヨメのメインバイクにはこれしかない、と発売日前に予約購入した。
実際には既に初回ロットが各販売店に出回っていたようだったが。
先週しばらく平日午後の日常ルーチン回りに、バイクの慣らし運転と自分の操作見極めを兼ねて私が乗用してみた。
ヘッドランプはかなり下付、計器類も手元のディスプレイ一個だけ、しかも軽い前傾姿勢、まるで自分の頭が直接バイクの前に露出しているような視野の広さは当初頼りなく思えた。
しかし乗りなれるとそれはそれで臨場感があり、スポーツ的なスピード感につながるようだ。
各ギアシフトのコミット感もシビアでマージ(遊び)がなく、当初はギクシャクした運転になってしまうが、慣れれば緩急自在なメリハリのある操作感になっていく。
 
800赤号に比べ、そのあたりの腰の軽さが私には気に入らなかったのだが、走り慣れてくるとそれはそれでスポーツバイク的な乗り味だなと思える。
しばらく走り、そのような乗り心地もそれはそれで楽しく、少し日常ルーチンを外れて少し郊外の農道や山道を走ってみた。
 
気が付くと両脚が異常に熱くなっている。
軽い前傾姿勢で脚部を車体に密着させているからでもあるが、それでも異様に熱い。
その時の服装は運動靴にピラピラの夏用スラックス。
800赤号ならこれで十分である。
ちなみに250豆号なら裸足につっかけ(^^;
このピラピラのスラックスの裾からエンジンの熱気がまともに入ってくる。
一時間程度しか走行していないのに、夜まで内腿部のヒリヒリ感が続いてしまった。
一種の低温やけどになったようだ。
 
翌日、山岳用品の雨用簡易トレンカで裾を包んで試乗した。
直接の熱気は遮蔽できるもののやはりエンジンの熱が直接脛下を直撃してくる。
 
コンパクトな設計がアダになり、エンジンカバーと足とは密着するくらいの距離しかない。
 
暗然となってしまう。

これでは運動靴に普段着ではなく、長ブーツと皮ズボンで武装する以外にないではないか。
とてもじゃないが、普通のスラックスでヨメの細脚ではすぐ黒焦げになってしまう。
せっかくヨメが気に入って即購入し、九月に二人でツーリングに行くのを楽しみにしているのに。
 
確かに週末に走行したとき、脚が熱いとは言っていた。
その時は私も交代で運転し、あまり熱の問題を深く考えていなかった。
 
しかし、この脚部の熱気では長時間運転なんて考えられない。
少なくとも通常使用していて低温やけどするような商品なら立派に欠陥商品と言えるだろう。
 
私は即返品する以外にないと決断。
しかしメーカー、販売店が欠陥商品と認めなければ返品はできない。
その場合は新品なのに売却して、別機種を買う以外にない。
それもやむなし。
 
--- 
念のためネットで「バイク 低温やけど」を検索してみた。
意外やバイク乗用での低温やけどで悩む投稿は多かった。
 
冗談じゃないよ。
常用して低温やけどするなんてリコールモノじゃないか!
しかし一般的にバイクユーザーは購入したバイクへの愛着が強いのか、自分の側で最大限防御し、それでもけなげに乗り続けるような方が多いようだ。
 
実は私にも経験がある。
最初に購入した400黒号への愛着は強く、冬場は単気筒の振動でバイクから降りてもゆすられた神経は収まらず、手の痺れが当分続いた。
それでも乗り続けていたというような様相だった。
 
自分の健康や安全第一ならバイクには乗らない。
元より高温のエンジンのすぐ傍に脚をのせ、自分の身体を太陽に露出させて運転するのだ。
クーラーを聞かせた室内で音楽聞きながら運転するのとはワケが違う。
しかし、低温やけどに悩みながらも乗り続けるというものではなかろう。
 
---
「かわいいから」とヨメが言うので購入した250豆号が案外走らず、とてもツーリングには使えないと結論してからの昨年の心痛も思い出した。
 
購入後の失望は、購入前の期待が大きいほど苦くなる。
 
250豆の場合は、自転車替わりというような簡便性がありそれはそれで今では便利に使用しているのだが、今回は700ccの大型バイク、話は全く違う。
 
子供のない我々夫婦はお互いにお互いの子供をやってるようなところがあり、普段は私が子供をやってるのだが、バイクに関してはヨメが私の子供をやっている。
 
私の方はMT-07にはあまり気が進まず、もっと考えてから結論にしたかったのだが、ヨメが気に入ってしまって発売前だというのに即購入しにいったのだった。
可愛いヨメが気に入ったのならそれでいい。
ヨメの喜ぶ顔が見られれば何だっていいじゃないか。
 
週末に購入契約をし、月曜朝の朝食時に思い出したようにニヤリと笑い、「わーい、来週には白バイク来るぅ!」と突然言いだすヨメは確実に小学校5年生をやっていた。
 
しかし、先週末の初乗りで既にヨメは「足が熱い」と言ってたのではなかったか?
もしかしたら、ヨメもこの熱の問題に対して既に「失敗した」と思ったのではないか?
けれども、夫がもうすこし考えるというのに、気に入って自分が押し切って買に行った手前、豆バイクの前例もあり、「購入失敗」と言えなくなっているのでは?
夫にはけなげにも「かっこいい白バイクを気に入っている」演技を続けていたのだが、一人になって脚のやけどをかばいながら、「こんなはずでは・・」と密かに涙をこらえていたのではなかったのか? えーん、えーん、と小5のヨメが。
 
そう思うと「欠陥商品に付返品交換!」を宣言するのは酷すぎると思うのだが、さりとて二人で「バイク気に入って良かったね」ごっこを続けているのも偽善に過ぎるというものだ。
 
---
「 夜、ヨメに結論として「白号却下。返品するか、下取りして別の機種を再購入」案を示す。
さすがのヨメも涙をこらえきれず「もう少し慎重に考えて購入すべきでした。私が一人娘のわがままを通してしまい、まことに申し訳ございませぬ」とよよと泣き崩れ、「いや、左様な仕儀であれば是認した当方も同罪、かくなる上は二人でウチ揃い・・」と期せずして繰り広げられる涙、涙の大愁嘆場。
 
となるかと思われたのだが、ヨメは意外と、というか本来的にあっさりした性格。
「じゃ、明日メーカーにクレームつけとくね。
で、9月のツーリング南アルプスがいい? 駒ヶ岳方面だと富士山も見えるらしいよ。」
と、あまり真剣に悩んでいる素振りはない。
 
翌日、さっそくYAMAHAの窓口に電話したと言う。
「あれだけ熱いんだったら、とても普段着で乗れない。『町乗りにも最適』という謳い文句は今後使わないように!」とかヤマハに言ってやったそうである。
何だか、私の意向とは少しく重みが違う。
 
「じゃ、あくまでMT-07には乗り続けるつもりかい?」
「うん、軽くて扱いがラクで気に入ってるもん。私のバイクはコレしかない。」
 
そか。じゃあ、ま、よろし。
 
 
とにかく私のブログで散々コキ下ろし、MT-07を検索すればすぐ

MT-07に欠陥
MT-07設計ミス
MT-07軽さを追及し、健康には無配慮
MT-07リコールか?
 
とか出てくるようにし、メーカーが何とか対処してくれるように圧力かけておいて、当分は厚手のスラックスを穿いてツーリングに行くとするか。
 
ヨメ白号針デビュー第二弾・.. 禁断の川原とホテルスメー・..