ドナウ河畔夜景 .. [私家版野外徘徊記] プラハ・マラーストラナ...

 ドナウ河畔朝景・列車でプラハへ (中欧いきあたりばったり5-1)


'19 9月17日(火)1
朝食場はフロント横のビジネスホテル風の簡素なテーブルの並び。

標準的三ツ星(四つ星だったか?)朝食。

最初に卵料理を何にするか尋ねられる。
マッシュルーム・ベーコン・チーズのオムレツを所望する。

同胞の30台のカップルが隣の席だった。日本人客の多いホテル。
本日のプラハのホテルを決定、予約。
[ブティックホテル・コンスタンツ ¥14872]
プラハ着は夜で、今夜は眠るだけなんで、このクラスのホテルはもったいないか?とかの意見もあったが私は鷹揚に、別に他にめぼしいヤツないんならソコでいい、と即決。
今回の旅行ではヨメが決定する主旨。
私が決めると不評だった場合、後がコワい(^^;

朝食後、列車の時間までもう一度、しつこく国会議事堂前まで写真を撮りに行く(^^;

ドナウ河畔道路は避けて、一本裏側の通りを試す。

なかなか落ち着いたよく整備された通りで、公官庁街風。

本日の列車の中で食べる昼食を仕入れようと食料品店に入ってみるが、どのみち議事堂前のスーパーまで行くんだったらそちらで。

ご近所の教会の裏側。

建物も比較的新しい高級住宅街か。


これがスーパーだ。

ヨメはこのスーパーの前で写真を撮ってもらうためにドレスを着用してきたのだ。

このさりげなく歩いている写真はなんとなくいいんでは?


では中で買い物。










一応、昼食用サンドイッチと水等購入。
まあ、車中7時間なので水は必須だろう、とかで購入したのだが実はコレは不要だった。
なんとブダペスト発の一等車では車掌サンが乗客に一人一本ずつ水を配りに来るのだった。

[食料 891Ft ← ¥320]




では、対岸の議事堂撮影開始。


スーパーのレジ袋がなかなかですね。

ではレジ袋をテーマにして。


こんなもんで(^^;















ま、好きなん選んでくれ。

このご近所の教会も撮っとくか。




一つの建物をこれだけ撮影したのは生涯通じてあったかいなぁ・・・


ホテルに帰り、荷造りしチェックアウト。

トラムでブダペスト西駅に。

あ、ドナウ川の橋の上からまた議事堂が。

まだ撮るか(^^;

この橋の上からのアングルだと、王宮とドナウと議事堂が全部入るぞ。

ブダペスト西駅着。

何とトラムの安全地帯の裏が駅の正面。
昨日は地下に降りてしまって15分くらいさまよったのだった(^^;

西駅は後ろ側の左手に拡張され、プラハ行ホームはソチラ側らしい。

まだ時間があるので、駅の構内の屋台売店でヨメがサンドイッチをもう一個を買う。
もう使う予定のないFtの余ってる小銭を全部渡す。
「399Ftで400出したらお釣りの1Ftくれへんかった」とか。
たぶん、そんな少額コインはないんではないか。






こちらが駅後部の拡張された風の構内。

もうプラハ行はホームで待機しているようだ。


なんと、予約した一等車は最前列だった。
早めに行ってトランクスペース確保しとかんと。

まだ誰も乗車していないが、そろそろ他の客も集まりだしてくる。
あ、私のカメラではどうも光量不足気味だな。

スーツケース置きスペースを確保してホームで時間待ち。
西駅の一番端、正面の繁華街とは全く違う都会の裏側風の雰囲気。

鉄道フアンにはたまらない古い駅の雰囲気がある。

古いレンガ造りの駅舎もいいなぁ。




ヨメ、ホームの一番端まで遠征。左端にヨメ。

ヨメのカメラで右端に私。



あ、この写真は駅名も入ってるし、いいかも・・・



さて、そろそろプラハに向けて出発。


一等車だが、ほぼ満席。

あとは7時間、窓から写真でも撮る他ないが、天気も窓も曇っているので、どうもね。



せっかくのドナウ川だが、窓の反射が邪魔してどうも冴えない。

途中の駅ににCOMARNO「コマールノ」があった。
昔ドイツでチューリンゲンに行く途中で「コマリンゲン」があったのを思い出した。

車掌さんが検札に来、終わると乗客全員にペットボトルの水を配りに来た。

我々は既に水を持ってきたので、一本断ろうと思ったのにヨメが二本ともせしめる。



そろそろハンガリー最後の駅か。

そろそろスロバキアの首都ブラチスラバ。



ブダペストとプラハの中間なので、ここで一泊という案もあったのだが、プラハで余裕を見て今回はスロバキアは割愛。

駅付近は特にかもしれないが、まったく中級工業都市という印象。

40年前、私がプラハに行った時にはチェコスロバキアという国の首都だった。

20年前にも一度「チェコスロバキア」に行こうと思って領事館にビザの件で電話したら「チェコですか、スロバキアですか?」と訊ねられた。あれぇ、そうなか(^^;
結局、その時は行かなかったが、今見るとスロバキアは確かにポーランドやウクライナのようにスラブ圏諸国で、チェコはドイツ・オーストリア圏という感触がある。
「チェコスロバキア」はかなり無理して作られた国だったのではないか?

相変わらず食ってるヨメ。

チェコに入る。 空が次第に明るくなり晴天に。


チェコ第二の都会ブルノ。


ブルノの大聖堂が見える。

ブラチスラバにかなり近接しているのだが、やはり全く違う国という感じ。


あとはプラハまで似たような原野の光景。

列車のトイレ。
壁タイルやタオル、物置棚は巧妙にはめ込まれた写真だった。
このデザインのおかげで狭い列車トイレが広く感じられた。

ヨメにすれば退屈この上ないプラハまでのあと4時間だが、私にはこのようなインターナショルでローカルな鉄道の旅が一番性に合っているようだ。
モラビアやボヘミアという響きはヨメには何の反応も惹き起こさないのだが。
ぼんやりと車窓をながめているといろいろな思いが巡っていく。

昔、クラコフからプラハに夜行列車で辿ったことがある。
外は真っ暗だったが、今私はボヘミアの平原を通過しているのだと思うと高揚し胸騒ぎが夜明けまで収まらなかった。
ドボルザークの交響曲第7番の冒頭が頭の中にいつまでも鳴り響いていたのだった。

チェコに入ると車掌サンも交代し、あいかわらずペットボトルの水をくばっていた。
そして車内放送の最初のチャイムがユーモレスクの出だしの一小節になった。

up:2019/10/11(金)23:10
ドナウ河畔夜景.. プラハ・マラーストラナ...