YKK・高島屋 .. [私家版野外徘徊記] えびのや@NAMBAなんな...

 心斎橋ミツヤ事変


'24 2月17日(土)
さて、第二次家内ウクライナ戦争が勃発し、第3日目にしてようやく休戦条約締結、腹いせに本日は心斎橋ミツヤの伝説のミツヤライスを喰いに行く。

入口近くの四人掛けテーブルに案内され、隣の若めの男の生意気な関東アクセントに辟易させられるが、無事念願のメニューを注文。

コッチがツインズセット。 
海老グラタンとハンバーグのミートソースドリア。

これが伝説のミツヤライス。
カツのケチャップかけオムライス+スパゲティナポリタンとサラダのワンプレート。

まあ、このくらい並んでいれば喰った気はするだろう。

これが伝説のミツヤライスの分解図。

とかやっていた時、隣の客が入れ替わり普通タイプの若めの女性二人連れになる。
しばらく普通にご歓談だったが、突然一人がけたたましい”キャハハハ”との笑い声を発する。
かなり興に乗り、ことさら盛り上げようと楽しいそうに話を続けるのだが、間歇的に飛び出す「キャハハハ」が私の耳に突き刺さる。
この辺りで家内ウクライナ戦争のトラウマとここ数日の外食伏線が一挙にふくれあがる。
ヤバイ・・・
私は立ち上がり、そのまま店を出て盛り上がったアドリナリンの沸騰を鎮める。

店の前で気を落ち着かせ、再入店。入口に近い元の席に戻り食事を続ける・・・
「いやぁ、この前からかなりストレスが・・」とヨメに弁解を始めたとき、突然また「キャハハハ」とけたたましい作り盛り上げバカ笑い。

今度は即座一挙に沸点まで到達。
ぐぃとお隣に身体をずらし相手サマに向かって・・・しかし、それでも私の異常に相手サマは気がつかない様子。

もう限界を越えた。
「私がこんな所でメシ喰えるか!」と店内に響く怒声を発し、箸を放り投げるようにして席を立ち店外に出る。
もうどうも収まりがつかない。
店内に戻りと、ヨメが何かお隣に言っている。多分私の行動の理由?

席に戻りヨメに「店出よう!」と大声で言い放ち、荷物を持って直ぐ横の会計レジに立つ。
先ほどから様子は分かっていたので「まだ最後のカフェラテを出してませんので、その分引かせていただき・・」
「いや、全部支払います。私が悪いんですから!」と押さえようもなく大声で。
カードを出そうとすると、やってきたヨメが「地下街商品券で払うんじゃ?」と。
「こんな時にそんなもの出せるか!」
「そしたら私が。」という声を聞いて店を出て地下鉄側のコンコースでヨメを待つ・・・

気分が中途半端に苛立っていてこのまま帰るのも無理な感じ。
ドトールに入るが適当な席が見つからない。
カフェクレバーに入り、通路側のカウンター席の最奥のコンパートメントに席を取る。
カフェラテを買ってきてヨメになんとなくの先ほどの顛末を心理から語る。
この時のカフェラテも地下街商品券で買えなかった。
どうも地下街ではWIFI電波が良くない。
ミツヤで「全部支払う!」とタンカを切った時、それから操作性の悪い20%引き商品券をもたもたと取り出していたら、ばかばかしいじゃないか(^^;とか少しは冷静に自嘲する。
このところ外食する度に相客のマナーの悪さにイライラしていたという伏線があった。
体調の悪化があった。
管理組合執行部・管理会社へのばかばかしくも腹立たしい不如意で怒りが溜っていたこともあった。
家内ウクライナ戦争もあった・・・
というような全的精神メンテナンスの危機が継続していた・・・
しかしそれは元々本質的に私が持っている社会との折り合いの悪さに原因がったのだ。
他人の喜びが私の苦しみになっている、というような運命的構図・・・
思えば私の人生の中身はそのMal de vieでしかなかったのだ。
兄弟とも、学校でも、結婚生活でも、会社でも、合唱団でも・・・
それが私の人生の中身だったのだ・・・
そのように口にだすと、涙の気配をこらえられなくなる。

しかし、今のミツヤ事変で家内ウクライナ戦争は完全に闘争意欲が消し飛んでしまった・・(^^;
という総括がやっと回帰し、また私はこの世界に戻ってくる。

やはり最後までこの世界との和解・和平調整が続くのだ・・

ウチの集合住宅パブリックスペースで寝そべる若い住人達。

エントランス張り出しに上から捨てられている大量の紙屑。

元町公園の不法投棄。

これが私の住む世界なのだ。
ミツヤで「私がこんなところでメシ喰えるか!」と怒鳴ったように、
私がこんなところで生きられるか!」と怒鳴って出ていくしかない。

その日この世界は不思議な色合いでただの陽炎としての自分の存在を暗示していたのだ。

最後まで私はこのように中途半端にこの世との距離を計れないまま生きているだけで。

up:2024/2/22(木)0:13
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