笠置・布目ダム 曽爾・香落渓

 東近江 [滋賀]


'07 7月31日(火)
7月31日(火)朝起きれば快晴、所用もあり、琵琶湖の東側にある町までバイクで往復することにした。
10時半出発。

ウチの奈良県と滋賀県、どちらも近畿の内陸県なのに実は接してはいない。
どうしても京都府か三重県経由で赴くことになる。

行きは京都まわり、帰りは三重まわりと決め出発点の奈良公園に向かう。
照りつける光のおかげで公園内の緑の影がくっきりと濃い。
凛々しい興福寺の五重塔の雄姿をカメラにおさめようとバイクを停めて歩き出したが、すぐに汗が吹き出し、ただちにこの計画を撤回、先を急ぐ。

県道44号伝いに京都府加茂町に出、木津川を渡る。

県外の方には意外かもしれないが、奈良市中心部から15分走ればもう京都府。
のどかな京都府道5号線を滋賀県信楽に向かう。

道路脇の茶畑と小川

府道5号の終点は湯船森林公園である。
ここは京都府和束(わづか)町営の有料公園。
大人500円こども100円。

道路脇の公園柵沿いに、手入れの行き届いた見事なアジサイの花がつづいていた。
有料、さすがである。

休憩。
持参のイスでくつろぐ。
この折りたたみイス。
980円ナリ。

安いので買ってバイクに縛り付けて持ってきてしまった。
装着図。
バイクにごたごた荷物積みたくないが、でもなかなか便利(^^)

滋賀県甲賀市信楽のHEIWADOで昼食買出し、パン類。
走行中適宜摂取(^^;

信楽から信楽高原鉄道線路に沿って国道307号を走行。
緑が多く快適な路線で、近江グリーンロードという源氏名もある。

水口から国道のクセに有料区間になる。
普通車200円バイク150円。
バイクは比較的高いが原付20円は安い。
もっともたぶん原付で料金支払う人はいないだろう。

料金所は一箇所、有料区間入り口のみにある。
有料区間のくせに側道からは自由に出入りできるのである。
地元の人ならわざわざ料金所を通ることもないハズである。

水口日野有料道路

国道307の道の駅「あいとうマーガレットステーション」でトイレ休憩。

駐輪場に3台の目立つバイクあり。
写真がぼけてしまった。
なんと右から赤、青、黄色の交通信号トリオだった。

琵琶湖東岸の平地に入ると景色は平板。

町役場で所用を済ませ、再び国道307に戻り、帰路につく。

国道307から国道477に左折し鈴鹿に向かう。
県農業公園「ブルーメの丘」でトイレ休憩。

公園自体は有料だが、入り口近くに売店があり道の駅風である。
南ドイツ風の雰囲気で統一され、ドイツの楽隊音楽がにぎやかで楽しげだ。

国道477は次第に鈴鹿山系にさしかかり、問題の箇所はここだった。

実は今年の正月にここで路辺の雪に突っ込み、ここで転倒した。
続行不可能でここから引き返したのだった。
今回は密かにそのリベンジ・マッチでもあったのだ。

道はやがて野州川上流にさしかかり、国民宿舎「かもしか荘」がある。
「日帰り入浴OK」と書いてあった。
うむ、ちょと誘惑されたが日暮れが近い。
残念。
また次回。

ここで右折し県道9号にはいり、途中まちがえて直進し県道507に入ったりしたが、青土ダム湖畔着。

川原にミニゴルフ場があり、軽い芝生のひろがりの向こうに湖と山が見え、ヨーロッパのどこぞで見たような景観だった。

しかし、もう日没である。
国道1号線に出て三重県側から帰ろうと思ったが、逆走し水口まで帰り、着た道を引き返した。
信楽で夜になった。

昼間はのどかだった京都府道5号線は、寒さと暗さでわびしさが募る。
旅行に出て、夜までに決着がつかず、あせりとやけくそで焦燥した時間のことを思い出す。

ツーリングに出るとつらく、心細い時間になってしまうこともある。
しかし、その侘しさも旅の内。
昔歌った佐藤眞の合唱曲「旅」に「夜っぴて旅するバカもいる」という句があったのを思い出した。

和束町の町部に入ると心なしか気温は上がり、加茂・奈良まで帰るとただの普通の夏の夜の光景が帰ってきた。

バイクで走行するのは距離だけではなく、自分のうち側にある時間の中も駆け抜けていっているような時もある。

9時帰宅。
シャワーを浴びて一息つく。
今度はやはり国道477の続きをたどらんとなぁ、と早速考えている。


origin: [東近江ツーリング] 2007/8/1(水) 午後 2:53
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