吉野 神野山・奥香落渓

 大台ケ原 [奈良]


'07 10月27日(土)
先の日曜のツーリング記録が遅れた。
カンバンあげている手前、仕事の依頼を全部は断れず、たっぷり3日も連続で勤労してしまった。
過労死してしまうかも。

仕事の下調べも気になるが、「いい天気だよ!」とのヨメの掛け声に負けて日曜日課の朝のスイミングスクールも休み、朝から出かけることにした。

目指すは大台ケ原。
紅葉不発だった先週の吉野ツーリングの帰り、道の駅で「大台ケ原なら」と地元の方が教えてくれたのだ。

タンデム解禁初の秋である。
これからいつまで二人で乗り続けられるかわからない。
秋を惜しめ!

と、意気込むが、「あ、アレ忘れた!」とか「コレ、取りに帰らんと」とかバイクを置いてある駐車場と集合住宅三階の居宅を往復を繰り返し、結局出発したのはもう10時前だった。
スイミングスクール休むことも無かった。

そして、出発してから大宇陀近辺の道に迷い、やっと気がついた。
「あ、地図忘れてきた!」

失礼、こいうワケでだらだらと出発が遅れてしまったが、さてツーリング。
もうかなり前の話になっちゃったので報告はスピードアップすることにする。

いきなり野菜である。
道の駅「宇陀路大宇陀」。
朝ならこんなに新鮮な野菜がどっさり!さっそく買おうとするヨメを「帰りにも通るからぁ」と必死で押しとどめる。

R370川上村の路の駅「杉の湯川上」にて。
10月最後の快晴の日曜日、バイク日和でいろんなライダーと会った。
ゆったりとしたハーレーでタンデムしている貫禄の白髭老紳士とか、さっそうと大型にうちまたがった女性ライダーとか。

榛原近辺では三重のグループツアーの最後尾に紛れ込んで併走させていただきました。
楽しかったです。
はい。

大台ケ原ドライブウェー
吉野熊野の幾重にも重なる山並みは見事。
さすが大台ケ原である。
「ガードレールは汚いから、入れないように!」と言ったのに、もう!

ところがお昼ごろの山頂付近では、いきなり都心なみの大渋滞に出くわす。
観光バスや路線バスも参戦し、バイクでのすり抜けも不可能状態。
さすが大台ケ原である。

駐車場までは到底たどりつけず、車もバイクも道端に到着順で路上放置状態。
われわれもバイクを放置して歩き出す。
中腹ではたまに紅葉。
山頂ではすでに枯れ木...
というワケではなく、これが大台ケ原の特徴的な枯れ木群のある笹原。
山頂付近の遊歩回廊のすでに冬枝の潅木のトンネル。
今日もお気に入りのモザイクで歩いているヨメ。

そして富士山!なんと、奈良県の端の大台ケ原から富士山が見えるのである。
                            これ↓
手前の山の後ろ下に紀伊半島熊野灘沿いの湾岸がかすかに。
水平線は伊勢湾。
その後ろにかすかに富士の頂上の雪冠が一センチほど!

...実は実際のところ、もうこの時点で肉眼でも見えなかった。
展望台にくる途中で木々の間から「かすかに見えた」とヨメをはじめ多くの登山客は証言していた。
私は「そういやぁ、それらしく思えないこともない・・」という程度。

富士はくっきりとは見えなかったが、さすがに大台ケ原からのながめは壮大である。
ゆっくりハイキングと散策していたいが、すでに陽が傾きかけている。

2時には帰路につかないと・・・と予定していたのだが、大台ケ原ドライブウェーを下りはじめたのはもう3時半。
細かいカーブを処理していく目に西日が直接入ってくる。
景色を見る余裕はなく専ら運転に専念。
景色のほうはヨメが担当。
そういう乗り方もタンデムのうちだろう。

もちろん、帰りの大宇陀道の駅では日は暮れて、野菜の影もカタチももう無かった。


origin: [日曜日の大台ケ原] 2007/11/1(木) 午後 4:01
吉野 神野山・奥香落渓