青山・美杉・御杖 東吉野

 倉石溜池 [奈良]


'10 5月1日(土)

倉橋溜池・卑弥呼の庄 5/1(土) 

どうやら、この連休中は基本的に晴れらしい。
 とにかく今まで異例に寒かったので、天気予報にも半信半疑、出かけるにしても寒さ対策は しておかないと。
本格的ツーリングシーズン到来だが、4・29(木・祝)に京都のディラーにオイル交換に行った折、 私の赤バイクのブレーキパッドがかなり磨り減ってアブナイ状態だと診断された。
とりあえずパッドを発注、入荷次第交換に行く予定。 
だから、急ブレーキなんかかけてパッドからディスクに傷をつけられない状態。 本当は別にメカニックなことはよく分かってないのだが、とにかく長距離ツーリングは控えた方がいいようだ。  

 では、昼から倉橋溜池にでも行きますか?

京名和道・桜井経由で
倉橋溜池着。
 
天気がいいと山の緑と水の構図がくっきりとしてすがすがしい。
 
偶然発見した、のんびりと涼をとることができる隣の穴場スポット。
 
地元の人しか知らない農業ダム公園だが。
 
対岸から拡声器のアナウンスがかすかに聞こえてくる。
 
確認しに行ってみると、賑やかに貸しボートが浮かんでいた。
 
レストランや売店アリの案内もある。
 
あれれ?
 
なんと、対岸の県道15号に近い側には「卑弥呼の庄」と銘打つ農業公園が開園していた。
ここ、地元専用散歩コースだったはずだが、例の遷都1300年祭をあてこみ、かなりの設備投資をしてレストラン、売店、遊戯施設等で観光客の誘致をしようとのもくろみらしい。
先月開園。で、ゴールデンウィーク初っ端の行楽日和にたまたま我々が訪れたということか。
 
しかし800席もあるバイキングレストランに客の影なし。
遊戯施設にもふだんの溜池散歩ついでに寄ってみた我々程度の訪問者。
 
ぽつん、ぽつんとしか車の影もない広大な駐車場には、なんと500円の料金表示。
ばかばかしいよ。だって、少し下のダム湖畔の公園の駐車場ならタダでっせ!
 
しかし、そのタダの駐車場は下が砂利。
ヨメがバイクで乗り込んで立ちゴケしてしまった。
単なる立ちゴケで、ずでん!と派手に自分も転ぶのがヨメの特技である。
 
へへへ。
この白バイなら。
 
右手はちゃんとハンドル握っているので、コケることはないでしょう。

 

 




倉石溜池  東吉野 [奈良] 山科・宇治
'10 5月2日(日)

東吉野 ふるさと村(やはた温泉) 5/2(日)

連休2日目、あいかわらずの好天。
県内近場であまり行ってない東吉野・やはた温泉を目指す。
 
名阪道路で福住ICで降り、広域農道で榛原。
 
県道51沿いの宇田川の川原で休憩。
 
天気がいいと、山や川がくっきり。
 
 
 
R166から東吉野への県道16号を左折してすぐの天誅組の碑。
 
明治維新前夜、天誅組が決起するが、幕府側の取り方に追われ、東吉野の山奥を転々と逃亡。
 
吉野の山奥では今も語り継がれる大事件だった。
 
首魁の吉村寅太郎は、土佐勤王党に加盟し、坂本龍馬と同時に脱藩。
 
ま、いろいろあって、この碑のところで追っ手に射殺され、
これが天誅組の最後となる。
 
で、この吉村寅太郎という人は、実は母の姉を通じ私の大伯父に当たるのである。
と、ヨメに真っ赤なウソを講義する。
 
県道220号と221の分岐点、丹生川上神社前の橋上。
 
秋には紅葉が赤い橋にかかり、見事な構図になる。
 
丹生川の「丹」は、神社の鳥居の朱色のこと。
水銀、もしくは砂鉄の金属性の赤土で、呪力・薬効があるとされる。
 
「丹生川」の地名や、「丹生神社」は全国的に見られる。
古代の「丹」の産地であろう、と考えられる。 と、ヨメに真っ赤な講義をする。
東吉野村「ふるさと村・やはた温泉」着。
 
明治期の小学校の廃校を転用した施設。
二宮尊徳像もある。
 
しかし、まあ、どうってことはない。
 
「やはた温泉」に入ろうと思ってたが、ここもどうってことはないので割愛。
 
「日本の名水100選・七滝八壷」のポスターを見、そこまで行くことにする。
 
この道路・県道220号は行き止まりで何処にも通じていない。
以前も来たことがあるのだが、おなじ道を引き返すのは面白くないので、消失先を極めたことはない。
案内によると「七滝八壷」が消失地点らしいのだ。
 
なんだか、たよりない山道を登る。
 
いつでも消えてなくなりそうな風情の道路。
車がすれ違える場所はない。
 
道がたよりない割にはしっかりしたつり橋がある。
 
 
 
 
橋上から滝のようなものが。
 
あれかい?
 
ふーん、どうってこともないが。
 
 
 
結局、何が「七滝八壷」かわからず、適当に川原を散歩する。
 
道は山奥の秘境気分だが、川原にはテントを張ってくつろいでいる人も居、車も時折通りかかり、結構開けている。
 
適当に見切りをつけ、苦労してバイクを回転せ、引き返す。
 
この日、ヨメはコケずに、坂道のバイク回転に成功。
 
しかし、よく考えればもっと上から降りてくる車数台と行きあってるので、上には車を回転させる場所があるということだ。
どうも「日本の名水100選・七滝八壷」は見逃したようだぞ。
 

東吉野  山科・宇治 [京都] 室生・たかすみ温泉
'10 5月3日(月)

京都から奈良へ山伝いに帰る 5/3(月・祝)

京都のディラーからブレーキパッド入荷の知らせが入り、京都に行く。
往路は手早く 和道の奈良-京都
有料区間を通行。
 
ヨメの有料高速道路走行初体験。
 
とはいえ、この高速は片道一車線しかなく、時速80ロが標準速度。
 
どうだった?
どうってことないけど、あつ〜う!
 異例な暑さだ。
  
本日よりヨメのヘルメットをフルフェイスからジェットタイプに変更。
以前使っていた同じメーカーの白ヘルメットの部品を流用したので、パンダカラーになった。
 
京都のディラー着。
ブレーキパッドを交換してもらう。
 
トイレで着込んできた防寒用下着等脱ぐ。
 
さて、ブレーキパッドも交換したし、帰りはゆっくり山越えでツーリングでも。
 
暑い中、渋滞の国道の信号待ちはかなわんよ。
 
伏見桃山城。
 
安土桃山城ではない。
歴史的には何もない単なる公園である。
 
ヨメは単に帽子を忘れてきただけ。
 
とにかく暑かった。
 
私は地図を忘れてきた。
 
とにかく、混雑するR24や府道7号を避け、ひたすら山科宇治方面に迂回しようとする。
実は3年前にバイクを始めたのは「京都の学校」通学用でもあった。
京都→奈良の裏道には多少詳しいつもりだったが、もう大部分がアヤしくなっていた。
 
やはり、魔の府道7号線に出てしまい、いそいで小幡から府道242号線で山の手に分け入る。
 
そのまま滋賀県に抜けるつもりだったが、出たところは宇治川だった。
 
宇治川・天ヶ瀬ダム。
 
本日も快晴で、ここにも行楽客が一杯。
 
ダム下道路から上の府道3号線に上がる急斜面の切り替えしで、切り替えせず、バックしようとした前の車に危うく接触しそうになる。
 
宇治川沿いの堤防道路3号線を走り、61号線に分岐し宇治田原町方向に向かう。
たしか、この道はバイク通行禁止だったと思ったが、まあいいや。
宇治田原町の体育館でトイレ休憩。
 
R307沿いのスーパーで寿司を買い、府道62号和束町の公園で食べる。
 
ここから山越え。
 
下りの切り返しが急なのに、結構ってくる車と行き会う。
 
下りきって、府道5号との交差点のローソンでおにぎりを買い、駐車場裏でしゃがみ食い。
奈良まであと一息。
もう一回62号をたどって山を越し、笠置方向に出る選択枝もあるのだが、安全策を採り5号線で加茂に向かう。
R163に入ると早速の渋滞である。
やっと左折して渋滞を抜け出し、加茂大橋を渡る。
 
ここから直接奈良公園を目指せば早かったのだが、どのみち遷都1300年祭の幹線道路は渋滞してるだろう。私の悪いクセでなんとなく山側に入りこんでしまう。
県道47号岩船寺回り。
 
しかし、よく知っていたつもりだったが、支道が多く農道や袋小路に迷い込んでユーターンを繰り返す。
まあ、のんびりした田舎道なのでご愛嬌なのだが。
奈良市に入る47号の分岐が良くわからん。
 
道路標示「47号」が見えたので、それまでの立派な舗装道路から右折し、この小道に下ったのだ。
 
入ってみれば、「県道47号は左上の本来走って
いた道の方だよ!」という矢印が。
 
ちなみに、正面はどこかの私有地でバリアがかこっている。
 
うわぁ、またユーターンかい。
 
しかし元の道に出ても、47号らしくはない。
また、ユーターンしてしばらく悩んでいると50ccバイクがこの写真の道に入り、左折して消えていく。
続いて車が左折して降りていく。
 
この奥に左折して崖下に転落するような気配の小道があるのだ。
 
してみると、あの矢印は「この奥、左折」と読むべきか?
またユーターンである。
こんなことばかりしてると、いつか立ちゴケしてしまいそう。
「坂道のユーターンになるけど、大丈夫かい?」
「大丈夫!」
 
では。 ということで私がその崖下道に先に突っ込む。
入ってみると、まあ普通のくだりの山道だった。
・・・ん? ヨメは? 姿が見えないが?
 
このとき、ヨメは見事期待にそむかず、立ちゴケしていたのだった。
何が「大丈夫!」なん?
 
動いていないバイクで、バランスをくずしても踏ん張れるハズだがねぇ。
しかし、自力でバイクを起こして走ってきたのは感心というべきか。
 
怪我はなさそうだが、ブレーキレバーとフットステップがかなり変形。
少し乗りにくい状態になっている。
ブレーキレバーは手回しよく持参している予備に交換。
フットステップが気になるが、近所のレッド・バロンに行けば何とかしてくれるはず。
黒バイクを購入以来、何かとお世話になっていて、修理担当者とは皆顔なじみになっている。
 
レッド・バロンで症状を言うと、「何とかしてみましょう」と直ぐ修理に取り掛かってくれた。
修理完了。
「で、代金はいかほど?」
「いや、これはいいですよ。」
「あ、そしたらついでにバックミラーもちょっと具合悪いので」と、すかさずヨメ。
 
立ちゴケはいいが、バイクに不具合が残って何となく気が重かった。
しかし、レッドバロン担当者の気持ちのいい応対で、すっかり気分は回復。
この場を借り、再度お礼させていただきます。
というわけで。
ついに近所のイオンモールにゴールイン。
 
ふはぁっ。
 
奈良→京都は近いけど、
京都→奈良はかなり遠かった。
 
本日は期せずして赤バイクのディラー黒バイクの販売店を一日かけて回ったことになる。
三日連続のバイク乗り、どうもごくろうさん。
 
origin: [ゴールデンウィーク(5/1-5/3)] 2010/5/5(水) 午後 6:08
青山・美杉・御杖 室生・たかすみ温泉