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 平井大師山石仏群・唐戸峠 [奈良]


'14 5月10日(土)
5月10日(土)
抜けるような5月の快晴。どうだ文句あるか、というような。
例によって大和川土手公園で最初の休憩。
 
ウチから奈良県南部の山地ツーリングに行くには名阪道路か京奈和道で南下するのがメインストリートだが、最近ではこの大和川土手道を走ることが多くなった。
冬場はカモ軍団を見ながらたらたら走っていたのだが、さすがにカモももう殆ど姿を消してしまっている。
カモはいなくなったが、気候はよくなった。
平日運動日にはいつもこの辺りの芝生の上で昼食のバゲットをかじるのが私の習慣になっている。
 
最近、非力な豆バイク連れなのでロングツーリングをする気にはならない。
冬場はカモ見でごまかしていたが、こう気候がよくなればもう少し遠くに、とは思うのだが。 やはりご近所をウロつくしか。
と言っても近場はあまりにもマンネリ気味。
  
記憶をくまなくスキャンし、ついでにネットでもスキャンし、結局カラト林道を走破することにする。
 
カラト(唐戸)林道。
 
室生寺と末寺の仏隆寺を結ぶ山越えの林道で、私は2008年に一度まだ工事中で未舗装の室生口部分に分け入り、危うく遭難しかけた記憶がある。
 
調べると、どうやらもう開通しているらしいのだ。
 
ついでに、宇陀から仏隆寺にいく途中の県道218沿いの平井大師
山にも行ってみることにする。
これもいつかほんの一度だけ行った記憶がある。
近場でもなんとか未知の道と未知の景色になんとか遭遇できそうな苦肉の企画。
 
桜井バイパスから朝倉団地を抜けて宇陀アニマルパーク横県道217から218へ。
 
青い空に白い雲、気候は上々、風はさわやか。ついにやってきたかバイクの天下。
 
宇陀菟田野の県道から少し横の山(大師山)に回り込み、大師寺駐車場にバイクを置いて平井大師寺に参拝。
 
といっても、きっちり境内があるわけではなく、山内寺域斜面に88の石仏が配置してあり、一巡すれば西国八十八箇所をすべて周った気分になれる?
 
他に参拝客はいず、草深い山中には霊気が漂い、いきなり何だか白っぽい影が浮かび上がり、てっきり「出たぁ!」とヨメ。
 
 
狭い山道に88もの石仏群がひしめき、大変な石仏密度の傾斜面。
 
細道は縦横に3D仕様で複雑に交差し、もと来た道を違う角度から幾度も通過させられ、いちいち88もの仏さんに拝礼するのも面倒なのだが。
 
しかし、ひとつでも欠かすと御利益がなくなるのではないかとか思いもし、拝礼は省略すれども順路はすべて省略せず。
山腹には木々が生い茂り殆ど眺望はない。
 
たぶん、以前一度来た時は一人だったので、大幅に順路省略したのだが。
まあ、今回は二人なのでコースとしては適度な散歩だった。
 
途中、寺域を離れ尾根を上がっていく道があり、少し探索。
 
広めの空地があり、眺望がきけば近場の格好の昼食スポットになるんだが・・
 
残念ながら、開けた場所はどこにもなく、寺域ではあまりゆっくり休憩できるような場所もなく。
 
また果てしなく続く八十八箇所巡りは続く。
 
終に最後、八十八番の石仏さん。
 
各石仏は簡易な堂に入っていて、柱に対照するホンモノの八十八箇所の本尊と正式名、真言と寺名、それに石仏の寄進者の名が記されている。
 
嘉永年間の寄進が多い。その頃、が全盛だったんでしょう。
 
ついで、四国からスイスに。
国道369に出、仏隆寺に向かう途中いつも気になっていた時計台がある。
奈良の山奥とは全く似つかわしくもない赤い屋根の時計台。
ものはついで、今回その正体を確認に行く。
 
高城ふるさと館、とかいう建物だった。
道路から入ってみると時計台だけではなく、敷地全体が芝生に囲まれた洋風建築。
 
館内は清掃が行き届き、ぴかぴかの床に広々とした講堂も。
どうやら地区の公民館であるらしいが、ウチの市の公民館とはケタ違いの規模と予算の建造。
その割にはクラブや集会の掲示もなく、人影はまったくない。
軽4トラックで通勤してくるらしい週末勤務のおじさんだけが事務室に。
 
ま、なんでもいいや。 芝生の上で記念撮影。
 
⇒参考写真。
ハーメンリンナ(フィンランド)2006。
 
まだ10年も経ってないのに、髪の毛がねぇ。
 
  ...
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さて、仏隆寺駐車場着。
ここから上の道をたどるとカラト林道になり、山越え(唐戸峠)で室生山上公園横に出ることができるハズ。
 
以前からある道は、写真の反対側のお寺の横から登っていく細い土道である。
 
唐戸峠からは「仏隆寺⇒」という案内表示があり、私は2008年バイクで下ろうとして遭難しかけたのだった。⇒「行き止まり道探索3本
それ以来、室生山上公園には二、三度行ったが唐戸峠のことは全く忘れていた。
今回、ネット検索してみるとどうやら舗装林道が完成し、知る人ぞ知るという道になっているようだ。
 
良かろう。それでは出発。 未だ知らない道へと。
 
すこし急こう配だが、道幅は十分あり、ガードレールも完備された舗装林道だった。
しかし、あまり利用されていないのか落石が多く、ブラインドカーブの連続なのであまり景色を見る余裕はない。
 
まあ、殆どは立木で見通しが利かないので、結局この辺りだけが180度の眺望が得られた場所だった。
傾斜のある道路にバイクを停めて撮影したが、殆ど交通量はないのでその点は安心。
ここで昼食の宴にしたかったのだが、さすがに道路の真ん中で宴席を張るわけにはいかない。
峠着。
ちょいとした休憩所がある。
 
この右側に「車両通行止め(人は行けます)」という仏隆寺への土道が分岐している。
峠より少し降りたところに綺麗な池発見。
しかし、ここは管理水源らしく、水門があり岸辺は立ち入り禁止。
 
諦めきれないヨメが周辺を探索、池の反対側に道があり、そこからなんとか池が望めるとのこと。
 
昼食宴開帳。
今回はいつもの野外ラーメンではなく、生ハムバゲットサンドである。
 
バゲットには生ハムだね。
 
←参考写真。
同じく2006ハーメンリンナ郊外にて。
 
この約5年後にこの方の中身がすり替わったことは判明しているのだが、外見もかなり。
 
  ...
  ...
 
 
又少し室生方向に下ると今度は川筋道が分岐していて、道表示が〔竜鎮渓谷⇒〕となっている。
 
一見整備されているようなのだが、舗装ではなく、土石の道。
川筋に沿ってなだらかに下っている。
 
何処に行きつくのか、探索に豆バイクで。
キミなら行ける!
とおだてすかすのだが、結局私が探索するハメに。
 
奥に行くほど道は険しくなり、常に両足を横に上げたままでないと走れない。
かすかに車のわだちがあり4輪ならゆっくり走行可のようだ。
 
しかしどこまで行っても景色も変わらず、結局道半ばで敗退。
後に確認すると、この川沿いの道は室生ダムに通じているようだ。
山中の道にしてはかなり広く明るく、感じがいいのだがバイクじゃ無理だね。
 
ということで、室生に降り、龍穴神社前のトイレで用足し、やまなみロード経由で名阪道路に出、帰着。
近場だがカラト林道という未知の道も走行でき、なんとか5月の奇跡的な快晴の一日にふさわしいツーリングが楽しめた。
 
origin: [平井大師山石仏群とカラト林道 (赤+豆)] 2014/5/22(木) 午前 3:40
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