まほろばキッチン 馬篭・陣馬型山・千人塚

 中津川 [岐阜]


'15 5月2日(土)

(快晴の駒ケ岳遠望 5/5)

相変わらず春のシューマン症候群に捕まっている私には、とてもゴールデンウィークなんぞにツーリングに出る気にはならない。
キミが先導して連れて行ってくれるのなら、なんとか付いていくけど。

一週間程前からヨメはネットで何やら検索、ドコソコのキャンプ場は新設でお試し無料、その隣のキャンプ場は公営でずっと無料、とかの情報を集めていたようだ。
ま、そこまで決めてくれれば行かないわけでもない。
とにかく中央高速で駒ケ根まで行って、キャンプすればいいわけだ。
荷造りが大げさになるのでキャンプで煮炊きはせず、スーパーの買い食いメインで。

え?土曜の朝から出る?
連休初日やない?高速道路渋滞では?

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5月2日(土)
それでも朝10時半、晴天の中を出発。
中央高速へは三重県回り(名阪・東名)より名神高速の方が混雑しないとか?
では、京奈和道→京滋バイパス→名神→中央道ルートで。

好天なので京奈和道(有料区間)では快適に走行でき、もう少し行楽気分になってもいいのだが、どうも私はもひとつテンションがあがらない。
ゴールデンウィーク初日の名神高速ねぇ・・・。
京滋バイパスに向かう下道の信号待ちでは太陽の直射がかなりきつい。

見えてくる京滋バイパスを目を凝らして確認する。。
車がのろのろ・・・もう渋滞しているじゃないか!
言わんこっちゃない。
悪いことは言わない、今日は帰ってもう一度出直したほうが・・
とお諌めするが、逸るヨメには聞こえていない。
まあ、ここまで荷造りしたわけだし、下道の、どこか近場のツーリングに切り替えるか?

京滋バイパスへの信号待ちで「高速には乗らず、とりあえず宇治方向に」と指示。

宇治市内の道路わきのコンビニにバイクを停めルートを検討。
京滋バイパスの電光掲示に「草津 -  竜王間渋滞」とあった。
とりあえず、宇治田原町から近江グリーンロード(R307)で名神高速と並行し、八日市ICあたりで様子見て合流すると方針を決める。

宇治大橋にも連休初日の人出と車が暑苦しいばかりにうごめいている。
「おじいちゃん、おばあちゃんが多い。お年寄りがわざわざ連休に出あるかなくともねぇ・・」とかヨメ。 私も連休に関係ないおじいちゃんなんだが・・

府道3号で宇治川の縁を走り、途中府道62に分岐宇治田原町方向に。
濃い緑の山肌の下に流れる宇治川の深い緑の対比は、いつもながら風光明媚というような文字がふさわしい。 いかにも観光都市京都なんだが、本日はそんなところでは立ち止まらない。

宇治田原町からR307(近江グリーンロード)の走行はまずまず。
しかし、信楽に近づいた途端急に車列が増え、最初の信楽狸信号前では早くも長蛇の渋滞。信楽も休日には必ず渋滞する行楽地だ。
うんざり。

いつものとおり交差点近くの平和堂で最初のトイレ休憩。
前途多難気味だし、テンションは上がらんし・・・。

信楽中心街には「陶器まつり」のポスターがあり、駅前方向に左折する車が約半数。
以降、通常の下道交通量になり、相変わらず無感動なままR307を北上。
水口バイパスは以前有料(¥100)だったが今は無料、料金所がなくなっていた。

また町場に入り、うんざりしていると名神高速八日市ICの緑の表示あり。
外からでは交通情況が確認できなかったが、竜王ICは過ぎているのでいいだろう。

八日市ICから名神に乗る。
別に渋滞している気配はない。
では、このまま予定通り中央道に。ツーリング継続。

多賀SAのスタバ裏の小公園スペースで遅い昼食。
東屋はタブレット操作に熱中している若者一人が占拠中、空いているベンチで、いつものように朝食の残り物を片付ける。
直射日光はきついのだが、景色は霞んでいる。
多賀SAのNEXCOカウンターのお姉さんに渋滞情報を尋ねる。

「どこまで行かれるんですか?」「中央道の・・・さあ、飯田?松川?」 あまり考えてなかった。

取りあえず諏訪まで渋滞はないと。加えて「渋滞予報」とういう冊子を取り出し、「本日の午後4時より土岐付近で小規模な渋滞という予報です」とか。
見ると各日にちごとの渋滞予想が過去のデータを元に表示されている。そんなもんもあるんだね。さっそく一冊頂戴するが、連休終了日の帰路の高速に入るときにはすっかり参照するのを忘れていた。
そんなもんだよ。

養老SAを過ぎ、中京圏に入ると揖斐川、木曽川、長良川の鉄橋上の光景以外は別におもしろくも快適でもなく、ただただ淡々と高速走行。

小牧Jctで中央道に分岐。

やっと緑の気配が濃くなっていき、走行する楽しみも少々。
土岐Jctで合流してくるのは東海環状線というらしいが、名古屋圏最初の分岐点、一之宮Jctで飛騨方向に北上する東海北陸道に分岐して「東海環状」で土岐にもどってくれば面白くもない一之宮・小牧の名古屋圏をスルーできるようだ。
バイパスに使うにはあまりに回り道だが、帰路も同じ道ならソチラに行ってやれとか考えた。

お昼食ってからそんなに時間は経ってないが、恵那峡SAで休憩するともう西日の気配。

あと一時間もあれば駒ケ根までは行けるが、そこからややこしい山道に入り、キャンプ場さがしていたのでは日が暮れてしまう。
次の中津川辺りで降りて天竜川沿いのキャンプ場にでも・・とか私はバイク駐輪場で地図を前に座り込んで検討。

ヨメは売店にでも吸い寄せられたのか、姿はない。
ったく・・・のんきでいいよ。


「駒ケ根のATCキャンプ場まで2時間、他にビジネスホテルなら中津川あたりにたくさんあるって!」
とか言いながらヨメが帰ってき、中津川の地図や資料をドサッと渡してくれる。
ヨメはヨメなりに情報収集をしてきたようだ。そか(^^)。

資料の中にあった「ルートイン中津川インター」にとりあえず電話するとツインの空が一つあるという。料金も手頃で即予約。
今からキャンプ場探すより、本日はビジネスホテル泊が安全だろう。
私は飛行機こそエコノミーだが、ホテルはいつもビジネスだもんね。

やれやれ、本日の宿も決まり一安心、と余裕で恵那峡SAのバイク駐輪所に腰を下ろしボケーとしていると、後ろから声。
「もしもし、これお忘れでは?」

NEXCOの制服をきたお姉さんがヨメの携帯電話を走って持ってきてくれている。
おいおい! 情報を収集するのはいいが、ガードが甘いよ!

「よくバイク駐輪所にいるとわかりましたね?」
「バイクに乗られてると見えたので」とか。
ヨメがライダージャケットを着ていたのでよかった。
さもないと、とんでもない面倒なことになっていた。

次の中津川インターで中央道を降り、パンフレットの簡略地図を参照しながらホテルを探す。
ところが中津川市の町中まで行くが見当たらない。
しかたがない、高速出口近くに戻りコンビニのお兄さんに道を尋ねる。
なんと、下道の国道19号の風情があまりに立派だったので中央道と取り違えて、とんでもない方向の町道をたどっていたのだった。

高速出口から素直に行けば5分で本日の宿「ルートイン中津川インター」到着。

(ホテルの部屋からの眺め。手前の煉瓦色がレストラン松葉)

「ルートイン」には初めて宿泊するが、設備的には「スーパーホテル」よりは上の印象。
ホテル内にレストランもあり、まずまずのロビーで無料のコーヒーも飲める。
翌朝の朝食バイキングも食べ放題評論家の私も満足できる内容だった。

ただし、チエックイン時、ウンターのお姉さんが「団体の予約がありますので、朝食の時間は遅めの方が・・」とか助言してくれてた。
その夜、ロビーのパソコンで情報を仕入れていると、お隣の経済超大国の団体様一行がどやどやと入ってき、添乗案内者が大声でさばいている。
あ、この団体のことか(^^;と腑に落ちる。

初日の宿泊場所がクリアできたので、やっと私も遅ればせながら旅行気分に(^^)。

ホテル内の人工温泉に入ってから、夕食の算段をしていると、アテにしていた向かいのスーパーの灯が消えてしまう。
スーパーは八時で閉まるのだ。

夜のホテル界隈をひと回りするが、高速道路に近い郊外であまり目ぼしい店はない。

結局、ホテルの真向いの、外から見れば少し薄暗い大型レストランが唯一の外食可能場所のようだ。

入ってみれば、昔風の喫茶店の雰囲気があり、各コンパートメントに別れている落ち着いたレストランだった。
メニューも定食系、イタリア系がそろっていて値段も手頃。
このレストラン「松葉」で初めて「ソースかつ丼」に遭遇。

しかし、案内のお兄さんにいろいろヨメが余計なこと尋ねているうち、「ソースかつ丼」試食の予定がいつの間にかミソカツ定食になってしまった。
まあいい。
名古屋圏を通過しながら味噌カツを食べないで済ますということはないだろう。

当初の渋滞で予定が狂ってしまったのだが、第一日目を無事終えることができ、満足して就寝。
ビジネスホテルに宿泊し、スーパーで買い食いする「スーパービジネス旅行」は手頃でいいのだが、町場にしかこの手のホテルがないのが難点。
当分テント泊の併用は避けられないところか。

origin: [GW駒ケ根ソースかつ丼ツアー(4泊5日) 1] 2015/5/10(日)14:10
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