やっぽんぽんの湯 奈良公園...

 西吉野桜の湯・富貴ちいさなたね [奈良・和歌山]


'18 5月5日(土)
GWまっただ中、もちろん本日も行くぞ。
開通した京奈和道を使って行けるところを探し、五條ICからR168大塔の途中にある「西吉野温泉桜の湯」ちゅうところに行くことにする。

R168は十津川を抜け新宮熊野に至る古色豊かな魅力のある街道だが、交通量もありブラインドカーブを延々と登っていく単調さがイヤ、なんだけど中間の大塔まで行かなくてもいいのならいいだろう。


京奈和道橿原上り口の混雑を見越し、橿原北ICを降りて側道伝いに・・・なんちゅう狭い町筋だったのか、素直に橿原バイパスをすり抜けしていた方が早かったか(^^;

京奈和道に上がり、五條の4トンネルを抜け五條北で降り・・マップ確認してもう一度京奈和道に上がり(^^; 次のICで降りてR168にとりつき・・・

途中、「桜の湯」の幟がたててある側道に分岐、しばらく上り・・ここらしい。

なるほど、山中の秘湯といってもいいか。
一軒だけポツリと。

様子見て、何なら道の駅大塔裏の「星の湯」でもと思ったが、もう一度引き返すのもナンなんでともかく入ってみる。


テラスでヒマそうに座っていたのがこの湯のご主人(社長サン)。

室内浴場と露天、壺湯。
小規模だがのんびりと浸かれる感じ。
柔らかくて気持ちのいい湯だった。
もっともGWたけなわの本日はかなりの入り。

階上休憩室完備。

ここで昼食とっていってもいいんだが。
変わり映えのしないメニューなら道の駅大塔まで行って?

表のテラスで休憩がてら協議。

件の社長サンに先程GOOGLE地図上で発見した道を尋ねる。
このままこの側道をたどるとそのまま和歌山県高野町の富貴在に行けるらしい。
本来的にはR168に戻って大塔までいき、R732でソチラに下ろうと思っていたのだ。
ここから和歌山側の富貴までショートカットができるらしい(^^)v

今、「富貴では喫茶店もでき、パン屋もあるよ」とか、ではソチラで食べよう(^^)v
社長サンは田原本の企業の経営者で商売を息子に任し、この日帰り温泉施設作ったとか。
お茶まで出してくれたが、ココのメニューよりはソッチの方がおもしろいだろう。

ここがなんとか峠らしい。
社長さんのいうように「広いいい道」ではなく、適当に荒れたところもある山道だった。

ガードレール下には白い花が一面に。

花の背景にこちらの遠景が入るかとか思ったが、そんなに甘くはない。

そこまで面白い道ではないが、和歌山県高野町までR732の長ったらしい山道をくねくね行くよりよほどスムーズで簡単。

高野町富貴に到達。
以前は山の中の秘境というイメージだったが、これはもうきっちと町だな。

社長サンの言っていた「ガイジンがやってる喫茶店」を探していたら、地元のおバちゃん達がやってる喫茶店に呼び込まれた。
「まぁ、座ってコーヒーでも、やきもちの見本でも食べて行ったら?」という風に。

店内は和気あいあいの地元バァちゃんの女子会の様相。
コーヒーとやきもちをごちそうになり、焼き立てをふるまっていただくと軽くて香ばしい。
実は餅ではなく、小麦粉製。
時ならぬ地元女子会のホスピタリティに応えて、やきもち一つつみ250エンを購入。
しかし、よく考えてみればコイツは私がベーキングパウダーが無い時に試しに焼く出来そこないのホットケーキと同じものじゃないか。
小さくかわいらしく丸型に焼いて、香ばしくコゲ目を付けただけの。
これ一個50円はタカい!とヨメ。

町外れまで行き、草刈りをしていた地元のおバさんに「喫茶店」をたずねると、この方も「さあ、私は今だけこちらに来てるので・・」とか。
10年前とは違って、立派な町になり、今はGW中で里帰り家族も多いようだ。

富貴小中学校侵入口の前方に「喫茶店ちいさなたね」の看板を見つけ、学校裏の坂道に侵入。
古家喫茶で予約営業らしい。

せっかくなので応対してくれたご主人にヨメが話を付ける。
簡単なスパゲティ程度でよければ、とか。ではお邪魔することにする。

昔の古家を買い取り、昨年大阪から移住して趣味と実益の古家喫茶を開業したとか。

囲炉裏や竈もリニューアル。
富貴は高野山への宿場町として嘗ては栄えたところらしい。
しかし近年は山の中の小村だったのだが、最近世界遺産高野山ブームで盛り返し、移住者も外国人も増えてきたとか。
「ガイジンのやってる喫茶店、あ、隣がソレか」とか。
どうやら常設の店ではなさそうだ。
コチラも含めて、「空とぶパン釜」というパン屋も含めて、おバちゃん女子会喫茶もそうだが、すべて常設の店舗ではなさそう。

座敷に通され、じっと昼食を待つ。

ヨメが野菜も付くんですか?と御主人に尋ねると、御主人は「まあ・・付きますよ」とか言う。
見ていると、表の軽自動車に飛び乗りどこかに本物のコックさんを呼びに行った様子。

おかげでかなり待たされたのだが、その間に子どもの日で訪ねてきた息子一家と思しき家族も帰ってき、実はこの一群とは道で既にすれ違っていて、あれあれ?富貴にこんなぞろぞろと歩いているような人口いたんかいな?とか思っていたのだが、とにかく待たされたのだが、そのかいあって、出されてきたのは食後コーヒー付きの本格ランチセットだった。

ルッコラ等の野菜も新鮮、特に可愛くデコレートされた自家製ロールパンが絶品で、しっかりとした噛み心地を通じてほのかに本物のでんぷんの甘みが感じられる。

コレたべたらもうヤマザキには戻れないですね?とかシェフと会話。

私はグルメではあり得ないのだが、ヨーロッパ在住の経験がお子様用の日本の菓子パンでは満足できないというのだ。

さて、予定終了。
これから本来のR732を伝って奈良県五條市まで下る。

町外れを過ぎると国道は深い山中の細道になり果てる。
富貴は険しい山中に奇跡的に平らに開けた桃源郷のような町なのだ。

途中、向こうの山並みの荘大な斜面にも小村落がこびりついているのが望め感嘆。

深い山中だが、古来から人の往来があった高野山文化圏である。




高野山系の山並みが切れ、そろそろ奈良県五條市が見えてくる。

くねくね山道だがさすがは国道、ソコまで昔苦労した422号みたいな怪しい道ではない。

五條市に到達。

上野公園でトイレ休憩。


背景の高野連山が低く連なり、適当に開発されていて淡いグリーンベルトに見える。
なかなか広々として明るい開けた眺めになっていて色どりはヨーロッパの田舎風。

ここから京奈和道で奈良方面に。

御所南ICの道の駅で休憩。
背後に見える本道には渋滞中の車列が見える。

どうやらこの辺りから下道に降りた方がよさそうだ。

並走するR24(旧道)、県道30とかのメインルートをさけ、田んぼのあぜ道伝いに。

まあ、探せば渋滞に関係のない道筋もいずれは見つかるだろう。

橿原イオンモール、「スシロー」(^^;経由で帰宅。


vo:[西吉野桜の湯・富貴ちいさなたね] 2018/5/11(金)12:44 <Re:2018/5/13(日)19:31>
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