宝塚.. 大和川河川敷1..

天王寺・新世界と西成 [大阪]


'19 2月16日(土)
JR天王寺駅東口にヨメ出現。

左後方アベノハシカス 右天王寺MIO 新宿ごちそうビルの前。

天王寺界隈随一のタワーマンションを買いに。

タワー中層階 リビングからの生駒方向の眺め。

奥の洋室から天王寺ターミナル方向。
天王寺圏にはアベノ・ハシカスの他にあまり高層ビルがないので中層階でもまずまずの眺望。

しかし住戸が50ほどで管理費修繕積立金が35000円とはチト高い。
住居も高い割に少々狭苦しい感じが。
立地と眺望はまずまず、部屋の間取りもおもしろいが、一人で住むには高すぎる。
二人で生活するには狭すぎる・・・。

スカイラウンジとかゲストルームとかのあまり意味もない付帯設備もこれでもかと完備。
子供用のスタディルームなんてのもある。
そういう余計な設備や常駐コンシェルジュの人件費も管理費を押し上げている感じ。
やはり買ってお持ち帰りするほどのモンじゃないか。

なんせ私ももう古希である。
そろそろバイクは止め、利便性第一で都心歩行器暮らしに移行せねば。

ついでに文の里や阿倍野筋の中古住宅を見学。

利便性はいいのだが、眺望は開けず面白みは何もない。
別に何の魅力もないので即却下。
一応最初のタワー中層階は保留ということで返答。
翌日ヨメが断りの電話を入れる手はず(^^;

阿倍野筋はどうも道路を拡張したようで、昔のイメージとは少々違っていた。
とりあえず遅い昼をとるのにQ'sモールへ。

イトーヨーカドーから入ってしまい、フードコートを探すのに苦労した。
阿倍野には女子高生があふれ、梅田・難波とはまた違ったデモグラフィ。
そういえば私も高校時代旭屋書店の並びのお好み焼き屋によく行った・・・

ま、ともかく大紀水産の出店の海鮮丼を。

あともう一品とか考えるが、他で食うか?とか。

阿倍野筋から飛田方向に下る路地は完全に無くなっていてQ'sモールとアポロビルに吸収され、まったく見知らぬ筋に。
たしか天王寺村と称する芸人の安住居地域もあったハズだが。

もう一度天王寺駅ビルに引き返し、リニューアルされているレストラン街を探索。
今はやりの入口と通路の区別のない台湾夜市風のオープンな店つくり。
店舗自体はどこのフードコートでもおなじみのヤツばかりだが。
昔はカーネーショングリルのチキンカラアゲライスが・・・

あべの地下街を抜けじりじりと天王寺公園方向へ。

昔の中途半端な公園オブジェは全部なくなり、植物園もなくなり、明るいガラス張りの店舗が両側に。 ではコーヒー休憩に。

マクドよりは二倍高いやないか。

でも天王寺公園のスペース感がある外も見えるのでゆっくり過ごすことができそうだ。

スパワールドで風呂、老人無料の動物園で一日過ごして串カツくって公園でゆっくりお茶のんで駅裏の住宅に帰る、と思えば天王寺の住環境は悪くない。
この前行った宝塚よりはよほどマシかも。

夜になるとアベノ・ハシカスが浮き出してくる。

公園出店群に産直スーパーもあり、意外と安かったので多少買い物。

大阪市立美術館に行きフェルメール展と書いてあるのを見る
フェルメール展、よかったね(^^;

あんたはこっちの背景の方が、と通天閣で撮影していただく。

なんだかもう串カツの雰囲気(^^;

ここから新世界。

もちろん串カツを食いに。

どこの店でも嘗ての専門は違っても串カツだけは出してる感じ。

ふぐのずぼらやでも? これは未確認だが。

まあ、かなり派手に新世界やってるが、ひところよりも人通りは少なくなったような。

もう串カツは大阪中に蔓延しているのでソレだけでわざわざ新世界にくることはないか。

通天閣を外れるとここだけ、ちょっと昔からのディープな大阪下町商店街が。

結局、一番派手な店構えの横綱に今回は入ってみることにする。

広い店内は飲み食い客で満員。

よく見れば大半がインバウンド客層。
後は地方からのお上りさんか。

ゆっくり串カツくうのならもう少し小型店の方がいいか。

名物ジャンボ盛り。

横綱は串カツ以外にも刺身寿司鍋デザートまでいろいろやってる。

我々は串カツだけが目的なんで横綱はちょっと違うか。
横綱串カツも悪くはないが、種類が少ない感じ。

キャベツはしっかりとお替りを要求、最後まで残さずほうばるヨメ。

なんや、バッタかカマキリに似てきてません?

さて、串カツ食っちゃったがまだ時間はあるのでジャンジャン横丁の方へと。

ジャンジャン横丁にも串カツ店がウジウジと進出。
こちらの方がこじんまりと落ち着いて食えるような。

最新式?私の子供の頃とまったく変わっとらんが?
只今遊んでいるのは西欧系インバウンド客。

この碁会所・将棋屋は子供の頃からもあった。

環状線のガード下を抜けると、いよいよここからディープな大阪下町、飛田商店街が。
え?「動物園前一番街」? 飛田やない?

無数のカラオケバーのカウンターにおネエさんが各二名ずつ。
ヨメもまったく知らんわけではない? 若いころにはトビタにも出てた?

もう天王寺区・阿倍野区・浪速区ではなく西成区。スーパー玉出の本拠地である。
今は商店街の面影はあるのだが、無数のカラオケバーが連なる昔風の歓楽街。

いよいよ飛田本通りの角を曲がれば西成最ディープな萩之茶屋商店街に。

スーパー玉手の角の信号を渡れば・・・

それ、今はスーパー玉出だが昔はJR天下茶屋線の今池駅だったところだよ。
ここで小便こいて吹き抜け階段を上がっていけばホームがあった・・・

萩之茶屋商店街も無数のカラオケバーの町になっていたがほとんど商店街の機能はもうないようだ。
南海本線萩之茶屋駅ガード下の甘党「はまや」の店。浜田君の家だった。

萩之茶屋商店街にはもうK君の家の菓子屋もF君の時計屋もY君の表具店もない。
こいつらは全部私の中学校・高校の同級生。
Kは静岡大、Fは阪大、Yは京大に進学、私は早々とソチラから脱落。

萩之茶屋交差点手前の古書籍津田書店の跡。
ここで50年前、鷲巣繁男の「呪法と變容」 牧神社(函入・増補改訂版) 1976を買った。
もう店は何年も放置されているように見える。

信号を渡ると今度は皮革製品専門店が連なる鶴見橋商店街が大正区の方まで伸びている。
うむ、この上なくディープな大阪下町である。
この飛田本通り・萩之茶屋商店街・鶴見橋商店街を貫く大阪ミナミ下町のド迫力はヨメの本拠のキタ下町の比ではない。 どうだ、思い知ったか、夫のこの実力。

私一人ならこれからいよいよ嘗ての皮革センター/朝銀支店/愛隣地区就労施設の3つの特異点が交差している私の原風景に向かうところだが、今回は地下鉄花園町方向へ。

しかし花園町界隈も今風に変化していて、インバウンド客相手の高層ホテルブレーメン花園北(三星)やマクドもある。

星野リゾートが新今宮にホテルを創るようだが、今の花園町界隈はもうすでに近隣アジア諸国との同時性が深く静かに進行していて、軽い浮遊移民層が土着しない程度に居住しているような気配。マクドの従業員も大半が外国人。

マクドのご老人、いや、前のやない、後ろの方の方はカッパえびせんを食べている。

この界隈には中国・台湾系の若者がわんさかいる気配。

したたかな老人と各国の若者とミナミのお勤め帰りの老嬢達が集う深夜の花園町のマクド。
いったいここはどこなんだろうか、と自分の原風景を裏に重ねながらこの不思議な時空連続体の今に茫洋となる。

up:2019/2/17(日)13:26
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宝塚.. 大和川河川敷1..