天王寺動物園・ハルカス

 本郷池からカエデの郷ひらら [奈良]


'24 10月13日(日)
やっと秋のさわやかな晴天、三連休の中日である。
連休はウチには関係ないけど。

朝からバイクでどこかに行く相談。
「亀岡市のなんとかテラスは?」
「和歌山のホテルベルベデーレに」、とか言っているうちは良かったが、難航しているウチに次第に面倒臭くなる。
そんなことより私は普通に奈良の良く知っているタダの田舎道を走りたいだけなのだ。
「どこでもいい、キミが決めてくれ。私は一切キミについていくだけにする。」
とか放り出すと、覿面に「そしたら、もう行かない!」とくる。
なんとか懐柔し、旧宅の様子も見に行かないといかんし、本日は奈良の”あきのの湯”辺りまで周遊、という線で不承不承の合意。

それでもバイクに乗ると、いつものバイク周遊行楽気分が帰ってくる。
ルートは奈良まで西名阪、ガソリンは奈良で補給することにして、15号堺線の汐見橋入口から侵入。堺鉄砲ICで6号大和川線に乗り換え、西名阪。
13時、香芝SA着。

久しぶりにSAうろうろ。
しかし、まだ昼食の予定はない。
実はカップラーメンを持参してるので、どこか適当な野外で喰う予定。

無料のお茶だけで休憩(^^♪

再び西名阪⇒郡山ICから直接京奈和道に分岐。
西名阪から京奈和道分岐はよく考えて見ると初めて通過するようだ。
郡山ICからは先ず下道に降りて旧宅に向かうのが通例だが、本日は旧宅確認は最後の予定。

京奈和道に「橿原北渋滞」の表示があり、田原本出口で途中下車。
町筋道をたどり、目印の大和川土手道を目指す。
が、町筋を走っているといつの間にか大和川土手道をとおりこし、県道51号に出てしまう。
まあいい、久しぶりに三輪神社の大鳥居を横目拝観するか・・と。
しかし、さすが秋の三連休で三輪神社近辺道路はかなりの信号待ち渋滞。
鳥居を越した時点で直進をあきらめ左折、狭い町道をあみだクジ状に抜け、かなり昔の記憶のある経路に出る。

天理教敷島大教会である。

かなり昔の記憶が蘇る。

そうか、これは朝倉バイパス(桜井バイパス?)が出来る以前に使っていた経路だった。
バイパス高架道路が開通してからは中和幹線から直接朝倉台を抜け、宇陀方向に行く。
このルートはそれ以前の記憶で、私赤バイク、ヨメ黒バイクの時代。
この教会は金魚並みの記憶容量しかないヨメでも覚えていたようだ。

朝倉バイパスの途中の昇り口に到達、そのままバイパスから朝倉団地を抜け、R166に接続。
倉橋溜池から女寄峠に上がり、166の側道格の農道に分岐・・・
これがいつものコースだったのだ。

このコースの最初に見える集落が高村薫「土の記」の舞台である。
以前にも探索したことがあったのだが、この書を読み再度小説中に引用されている地名を確認しに行った。そして、それを最後に奈良を去り大阪に転居したのだった。
この小説が私の奈良時代の最後の読書になったことは、まるで奈良からの餞別であるような気がしたのを思い出す。

”あきのの湯”に行く前に手前の坂を昇り、本郷池に寄る。

湖畔にあった福寿荘はどうも廃業したような風情。
池のほとりの今は諸車侵入禁止の土手にバイクを置く。

本郷池は健在だったが、もう殆ど人跡未踏・・いや地元の方専用風に。
いや、昔から別に他所から観光に来るような名所ではなかった。
しかし、我々はよくこの池を使っていた。

池の反対側からは奈良とも三重ともつかない山塊が見える。

池に張り出した東屋がウチの「野外ラーメン」宴席の一つだった。

まだアレ大丈夫なのか?

どうやらまだ使えるようだ。

周囲は多少変わったが、池の静かな佇まいは今でも同じ。

いや、以前は居なかったハズのカモの2群が。

それでは”野外ラーメン”開帳。

実はつい一週間前、大阪舞洲で突然”野外ラーメン”を思い出したのだった。
当時も貧困だった我々は昼食はカップラーメンが定番だった。
舞洲公園で人けのない緑の地面を見て、突然”野外ラーメン”を思い出した。

思い出した途端、季節の雰囲気がソイツを既定の行動予定に同定してしまった。
もしかすると、家を出る前から本郷池で”野外ラーメン”というのが潜在意識の行動予定だったのかも知れない。

東屋から土手のバイクを眺める。・・・ちょいと遠いか。
正面木陰にウチのバイクが。

昼食終了。

次は”あきのの湯”でトイレ予定(^^;

直ぐ近くのl公営日帰り温泉施設”あきのの湯”。

玄関入口。

裏庭の広大な広場。
一度、ドクターヘリが飛び立つのを見た記憶。
食堂で二回目昼食を食べる予定もあったが、トイレ休憩だけにした。

次は下の国道の道の駅に行くことにする。
道の駅”宇陀路大宇陀”。

野菜直売所しか写真はないが、後ろのバイク駐輪場は満車で、出すのに苦労した。
親切なライダーのおジさんに手伝ってもらって、ぎっしり押し込んだバイクを引き出す。

さて、ここまで来るなら・・・アソコいくか?
「ああ、歌の師匠の?」

「菟田野師匠」が正しい。

R166側道の山道「宇陀佐倉線」を辿り佐倉峠。
緑が一杯の山道の風情が今はたまらなく貴重なものに思える。

佐倉峠の菟田野師匠は不在だったが、隣地で農作業していた方に師匠の消息を聞かせていただいた。

師匠は大病をしてから酸素ボンベを背負って暮らさねばならず、菟田野農園もたまに見回りに来るだけだという。本日も朝こられていた様子とか。
しかし、一度訪問しただけで場所の見当は覚えていたのだが、農園の邸宅の位置は私には同定できなかったがヨメが覚えていた・・・
そうか、あの時ヨメがバイクの鍵を落とした、とかで大騒ぎしたのだった(^^;
農園中を探したが、結局バイクの二台に置いてあったのだ。

歌の師匠のことを思い出したのだが、果たして生きて再会できるような時間があるのだろうか。

R166から県道31号に分岐、思い出して「カエデの郷ひらら」に立ち寄る。

以前一度、カエデ果樹園目当てで立ち寄ったのだが、今回は旧宇陀小学校の校舎の保存が見事なのに関心した。

いつ廃校になったのかは分からんが、今でも現役でいろいろイベントに使用しているようだ。

果樹園ではモデルさんを連れての撮影をしていた。

まあ、ウチもモデルさんより私の方がクラシカルな雰囲気には似つかわしかろう。

では始めるか。

ショパンの練習曲OP25の第一・・・ カシッカシッと弦のないハンマーの音がする。
元より調律はまったくされていない。まあ、恰好だけだが(^^♪
宇陀小学校昭和24年寄贈とかの文字が見える。
もういいだろ?

では最後の一発!

宿泊棟もあり、「コスプレ撮影歓迎」とかのポスターもあった。
昭和レトロブームというのもあったな。

音楽室にはどうも現役風のCIIIが置いてある。
その手の音楽イベントに使うのだろう。

別棟ではレストランがあり、コーヒーが飲めたのだが、ソチラにいくと16時に閉店したばかり。

では、また・・・来ることがあるんかね?

菟田野の田舎道。
なにやら「一緒に写真撮って」と熊が言っている。

ではご一緒に。

宇陀市の潰れた体育館前。

いつもここで小休止する習慣があった。

後はR166で桜井まで下り、桜井イオンで休憩。

惣菜売り場で半額の広島焼きを買い、イートインで食す。

それでは大和川土手道を旧宅まで・・・

もっと上から撮らないと川面が写らんと?

旧宅近所のJAスタンドで給油。158円。

旧宅で桜井イオンで買った全国駅弁大会の売れ残り半額を食す。
岡山”後楽園のお弁当”、それぞれ美味だがちょっぴりずつだけ。
で、風呂に入っている最中に旧宅水漏れ騒動勃発・・・
まあ、なんとか手当して10時過ぎ大阪帰宅。
秋の一日、久しぶりに奈良県の懐かしい道筋を辿れた。
また、本当に奈良旧宅を手離していいんか?との微かな心残りが・・・

vo:[本郷池からカエデの郷ひらら、旧宅騒動] 2024/10/16(水)19:54 <Re:2024/10/16(水)23:32>
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