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[時爺放言]

多様な世界・多様な夢(10)

2008/09/02
そこで、レジ袋削減の根拠を求めて図書館に。

唯一「レジ袋」を書名にしていたのがコレ:

◎ 舟木賢徳「『レジ袋』の環境経済政策」リサイクル文化社>006.7

なかなかの真面目な書物で、武田邦彦サンもののような売れ筋企画・タイトルで売れモノではない。
レジ袋の削減やリサイクルに関する調査やデータが満載だが、残念ながらその辺は読み飛ばさせていただく。

著者が挙げている「レジ袋の問題点」はこうだ:

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1)風に飛ばされやすい→景観を破壊する。
  クラゲと間違えクジラ・カメが捕食してしまう。

2)焼却すると高温となり焼却炉を傷める。
  埋め立てると安定剤や着色剤、可塑剤の重金属が土壌に溶出する。

3)自然還元されず半永久的に原色の色を保ったまま自然界に存続する。

しかし、ポリエチレンの袋と無漂白の紙製の袋との比較をすると、(中略)
ポリエチレンよりも紙製のほうが20%以上も資源と環境の面から影響が大きい。

最大の罪は自然界に放置されると生物にとって危険なこと。
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だから、レジ袋削減を推進しているとの論理だが、すんませんがこれは明らかにピントが合ってない。

2)3)はプラスティク製品全体の特徴で、レジ袋固有の問題ではない。

1)はレジ袋の存在自体の罪ではなく、モラルや管理の問題でしょう?

「道端によくレジ袋が捨ててある、だからレジ袋を作るな」ということなら
「こどもが鉛筆削ると危ないので、ナイフの生産をやめろ」と同じでは?

この前、葛城山麓公園で、芝生での食事を楽しんでいた女性二人が尻にしいていたレジ袋を
そのまま放置して帰っていったことを思い出した。
よせばいいのにウチのヨメはそれを拾い、ゴミ箱もないのでずっと大事に持っていた。

コレは断じてレジ袋の罪ではない。
レジ袋の生産をやめるのではなく、あの二人を消した方がいい。
blog upload: 2008/9/2(火) 午後 5:38
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