![]() |
![]() | 嗚無情
..![]() |
[団塊の段階的生活] |
最新海外旅行事情覚書 1 (ストラスブール通信欄外編) |
2008/2/26(火) 午後 2:29 |
![]() |
左:ヘッドフォーンの航空機アダプター 右:エール・フランス機内配布2ウェイヘッドフォーン 最近密閉型ノイズリダクション機能付のヘッドフォーンを買ったら、航空機用アダプターが付いてた。 このノイズリダクション機能は普段の不定形の騒音にはあまり効果がないが、飛行機内の一定の エンジン音にはそれなりの効果はある。 旅行で乗ったエール・フランス機のエコノミークラス配布セットには、お決まりの機内用 ヘッドフォーン(耳掛け型)が入っていたが、この航空機アダプタ付きヘッドフォーンを 持参していたので使用しなかった。 配布ヘッドフォーンは空港到着時に回収されるものと思っていたら、そのまま持ち帰らせていた。 航空機用のヘッドフォーンなんて持ち帰っても使い道は無いのに?と思って、 宿でしげしげ眺めていたら、ピンの一方が折れるようになっていた。 通常のステレオミニジャックでも使用できる2ウェイ構造だったのだ。 なるほど。 しかし、ここで疑問が湧いた。 どうして航空機座席の音声ジャックは2本ピン構造なんだろうか??? 謎である。 私が始めて飛行機に乗った30年前にも座席には音声ジャックが2つ付いていた。 そして配布されるヘッドフォーンで聴けるのは今と同じ。 しかし、当時は電子式ではなく、ウソみたいだが物理式だった。 つまりヘッドフォーンは単なる2本の中空の管、医者の聴診器と同じ構造で、 座席の2本の穴から夫々左右のチャネルの音をそのまま物理的に伝導してくるものだった。 完全アナログ、まったく生自然音の世界だった。 音量の調整は効かないが、確かに音質は良かったと思う。 この中空の2本の原始的ステレオ伝導管方式の痕跡が、30年たって全てが デジタル電子化されても未だに航空機の座席に残っているのである。 現在では一本のジャックから2系統の信号を取り出す方式しか巷では存在しない。 航空機の音声ジャックだけが未だに左右2本のジャック方式を続けているのは、 昔の2本の伝声管方式の伝統を伝えようということなのか? 単に航空機メーカーが物理式左右チャネルを電子化しただけで、誰も未だ一本のステレオ・ ジャックにまとめることを思いつかないのか、謎は深まるばかりである。 エール・フランスも特製ヘッドフォーンを配布するより、機内オーディオを一本 のステレオ端子にまとめれば、市販の普通のステレオイヤホーンを流用でき、 大変なコスト削減になるとおもうのだが? |
![]() |
![]() |
嗚無情
..![]() |