イオンモール大和 | 合唱三昧 .. |
[団塊の段階的生活] |
立ち読みで世界を索引する |
2010/4/13(火) 午後 2:02 |
先月県下有数のショッピングモールが近所にオープン。
先行の橿原アルルにはある映画館と楽器店がなかったのだが、「イオンラウンジ」が開設されているので
まあ良しとしよう。
夕方、帰宅する前にソコでコーヒーをいただいて新聞を読む。
ついでにジャスコで食料を買って帰ることになる。 自宅まで5分で帰れるので、夜でも気分はゆっくり。
私は図書館専門なので、日頃は本屋さんには行かないのだが、大規模書店もオープンしていて、ゆっくり各書棚を見て周る。
かなりの大型書店で、入り口付近の雑誌・新刊の棚には客が多いのだが、専門書のコーナーに行くと意外と静か。人もまばら。
店側が設置してあるイスに腰かければじっくり新本の内容を検討することができる 。こういうのでも「立ち読み」というんだろうか?
いつでもすぐに帰宅できるという頭があると、つい余計な分野の本まで立ち読みしてしまう。
ましてイスが設置してあるならなおさらである。
完全「開架式」なので(当然だ ^^)図書館よりも便利。
背表紙を見ていると出版されたばかりの最新の情報が得られる。 私の厚生年金加入記録の第一行目は大阪府立中之島図書館(s.42)だった。 書庫出納係のアルバイトをしていた。
図書館の蔵書の大半は書庫にあり、閲覧室にはほんの少ししか出ていない。 誰も居ない書庫に入り、古い大量の本の背表紙に囲まれていると、古今東西の知識 そのものと自分が相対している思いで陶然となる。
しかし、そこで本を取り出し、じっくりと知識の源泉に沈潜していくことはなかった。 私は深く叡智を極めていくというような人ではなく、広く浅く興味の赴くまま濫読するような、
落ち着かないタイプのようだ。
そしてその後の人生も大体そんな風にして終わってしまった。 背表紙だけ見て、ときどき立ち読みするだけのような人生(苦笑)。 それでも、背表紙だけでも見回していると何事かのおぼろげな世界の形が見えてくる。 本の背表紙は無辺世界に繋がる索引である。
イスにかけさせてもらって大学受験参考書の英語長文読解問題を数個解き、
ドイツ語学習書の記事とフランス語関係の本の内容をじっくり検討させていただく。
ひょっとして立ち読みだけでもう一カ国語くらいマスターも? 楽譜の棚にポケットスコア。
歴史書に阿部謹也さんの追悼論集。 図書館よりコチラの方がもっと新鮮な世界の鳥瞰を得られる気もする。
立ち読みでもたっぷり時間を過ごせますね。
家の近所だと遅くなっても気にならなんし。 夜遅くまでショッピングセンターをうろうろしていると、いつか不良になってしまいそう(^^;
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