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[団塊の段階的生活]

合唱三昧

2010/4/22(木) 午後 11:52
天候は不順だが、春はちょいとした合唱イベントのシーズンでもある。
ことしは2団体に加入している形になってしまったので、各合唱団関係のちょいとしたコンサートや、その関係で回ってくる他団体のチケットの消化で、このところ週末は全部演奏会でツブれちゃった。
 
当市の合唱祭・大阪での関係諸団体の合同発表会。
双方とも出演時間は10分程度だが、リハーサルやお返しの演奏拝聴等で一日は潰れる。
本当言うと天気がよければ週末にはバイクでツーリングしたいんだがなぁ。
自分が歌っている分には発散することは発散するのだが、他団体の演奏拝聴って、かなり
辛気クサイからねぇ・・・っと、これは内密に(^^;
私の合唱への熱意ってその程度のモンだ。
 
私は合唱音楽・声楽そのものにはあまり興味がない。
音楽的な表現力ならオーケストラに如くはない。
いかにも私小説的でチマチマとまとまる日本の合唱曲や、器楽の添え物にすぎない西欧クラシックな合唱曲。
日本は合唱音楽が盛ん(だった)のでやたらと思いいれたっぷりな合唱曲が多く、聞いていて疲れる。
合唱音楽のCDなんて買ったことはない。
合唱は私にとっては自分が歌う手段で、鑑賞するものではないわな。
ま、自分も歌っている立場上、秀でた合唱団の演奏会には技術的な興味はあるのだが。
 
4・18(日) フリーデン・コール演奏会 (奈良学園前ホール)を聞きに行く。
月1回プラスアルファだけの練習回数なのに驚異的なプログラムだった。
武満徹・林光というオトナの合唱曲やプーランクの作品、オペラモノやマドリガル。
アンコールにラターまで。
実を言うとジョン・ラターのCDだけは持ってたかも。
この人の作品は、あまりキバったところない、最良の合唱音楽だと私は思っている。
 
この団体は純粋に歌いたい人が自分で符読みし、月一回の練習日にハモって楽しむだけ、
従って演奏会はしない、というコンセプトだったのだ。
しかし、やはり演奏会を企画しないとどうも運営の焦点が定まらないようだ(^^)
まあ、歌っている方はいいが、指揮者・指導者が困る。どこまでヤレばいいのか判然としないだろう。
音楽ってのはあくまで舞台芸術で、観客を想定しないと解釈や演出にも困ってしまう。
 
この辺、私の独習ピアノの低迷や、私の歌唱の傍若無人ぶりにも通ずるものが(苦笑)。
つまり、演奏者がイイ気持ちになっては、音楽としては実はイカンのだ。
もとより、私の場合は音楽(芸術)ではなく、スポーツ(肉体の快感)なのである。
しかし、そんな個人的な快楽が団体の中で許されるワケはない。
そのような反省を込めてピアノの先生を捜し、合唱団の中でシゴかれているワケだ。
 
あ、フリーデンコールさんね。
さすがに個人でも完璧に符読みができるレベルのメンバーばかりで、アマチュア合唱団として非常に高い表現力と技術がある。
この合唱団を振っているのなら、絶対演奏会で実力を世に問いたいと指揮者は思うだろう。
コバヤシ先生、すんません。(←と、何故だか心の中で謝っている私^^;)
 
特に林光の「木の歌」が印象に残った。
ピアノが活躍する合唱曲で、リズムと音響が完全にオリビエ・メシアンだった。
私は自分で弾くならショパンかシューマンだが、聞くならメシアンのCatalogue des oiseaux(鳥類図譜)。
昨年の病院暮らしでは多量に持ち込んだショパンはすぐに飽きてしまい、最後にはソレ↑ばかり聞いていた。
無機質な音型の中の異世界の響き。硬質の叙情。
そんな風なものが林光作品に詰まってい、指揮・ピアノ・合唱のすべてが渾身の演奏ですべてを見せてくれた。
 
本当は再開したウチのHPで演奏会評として書く予定だったのだが、あまりにも知人が多く、客観的な評にはなりませんねぇ。
おや、大和高田方面の増井大先生もお出でだ。
ときどきこのブログにも(・・・・な)コメントをいただける後輩君の顔も(^^)。
 
合唱団というのも地域限定でいくとかなり狭い世界なのだ。
うむ、めったなコトは言えないぞ(^^;
 
6月には大阪府や奈良県の合唱際。え?連休中にも強化練習?
半分はヨメの付き添い(保護観察)とは言え、なんだか急に忙しくなってしまった。
こんなハズではなかったのになぁ(と、半分本気で困っているノダ)。
 


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