転居雑記1月 今宮から通天閣ま..
[静かな生活]

南海汐見橋線幻想

2022/2/03(木)19:12

京セラドームに隣接した2施設(多根病院・イオンモール)への往復通過ルート上に南海高野線「汐見橋駅」があるのを先日発見。
なんと、南海の”汐見橋線”は今でも現役だったのか、と。

2,3年前に「南海汐見橋線」の夢を見たことを時突然思い出した。
正確には見た夢を覚醒後2,3年前に書き留めことを思い出したのだが。

多分、私はその一度も乗ったことのない路線を走る電車の夢を時折見ていたのだった。
現実にはそんな名の路線ではなさそうなのだが、私のおぼろげな記憶の中では「南海汐見橋線」として固定してしまっている。

・・・汐見橋駅は地の果ての不思議な地下駅で、そこに向かって一車両だけの路面電車が国道26号線を西に横切り、軒の低い下町の家波を掠るようにバカげた音をたててカーブし、そのまま地の果てに消えていく・・・というような。

汐見橋線シリーズ夢最新版、2,3年前のヤツでは途中でフランスの海岸沿いを走り、突然駅舎が塔になったり、わからん人々がなにやら蠢いていたり、荒唐無稽の極みだったが南海汐見橋線という固有名詞は常にその夢の持続時間内では消えなかった。
50年間の雑多な記憶のアマルガムを縫い、ひたすら地の果ての初源の闇に消えていく列車が、南海汐見橋線の私の中のイメージであるらしい。

(南海高野線(汐見橋線?)「津守駅」遠景 2022.2.15 撮影)
この日、現在の居宅から津守まで初めて歩き、鶴見橋商店街の尽きる外れに、忘れられたように南海高野線「津守駅」の無人プラットフォームがあるのを見た。

この線路が子供であった私の「世界の果て」の指標だったのか、と人生規模の長い時を経た今、やっと得心できたのだ。

・・・
ついでに言えば、昨年見た”JRおおさか東線の夢”とは地理と時間の位相の果てのどこかで密かに繋がり、二軸をなして私の「大阪」を枠組みしているようなのだ。

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