VPMG4

VR. 2.1 1996.3.21

用途
マージ処理プログラム本体

マージ操作は複雑なプログラムであるが、オペレーションは直線的に行えるように配慮した。また、エラーリスト、非マージデータ区分リスト(非マージ個数付き)ヘッダー作製記録を別ファイルとして出力することにより、マージ時に間に合わなかったデータや、マージされなかったデータの検索が容易になるようよう設計した。

出来上がったデータはすべて各国語用にリネームされ、変換されているのでそのままVPで読み込むことができる。(デキストデータの入れ替えやリネーム・セーブは不要である。)

機能)

1. 複数ファイル対複数マジーファイルの一括処理

2. 被マージコード、非マージコードのリスト情報出力

3. VPシステムファイルの自動作成

4. すべてのファイル形式(含テーブルデータ、cap データ)の完全マージ

 

マージが成立する条件)

1. マージコード入りマスターファイルのコードを読み取り、コード区分に基づいたマージファイルを検索する。

2. そのファイル内のコードナンバーが合致すればマージ処理をおこなう。

3. マージ範囲

各マージコードの最初から

  1. パラグラフの終わりまで(改行コードがあらわれるまで)
  2. マージコードの最終桁が「T]であれば次のカラムセパレータ(「, 」または改行コード)まで
  3. もし同一パラグラフ内に別のマージコードが存在するなら2番目のコードの直前まで

の範囲のテキストをマージファイルの合致テキストと差し替える。


オペレーション

1. ダイレクトリ・ファイルボックスより処理マスターファイル(複数)を選択、マスターファイルリストを作製。

2. リスト作製後、すべてのマスターファイルから使用コードを抽出し、マージコード区分毎に表形式での表示を自動的におこなう。(処理時間: 38ファイル 約5秒)

3. マージファイルをダイレクトリ・ファイルボックスより選択(複数)

4. 抽出コードリストとマージファイルの対応を指示。(ドラッグ&ドロップ式)

例)コードリスト マージファイルリスト

eaas! (EA アセンブリ) | eaas-f.idx
ga! (GAコード) | ga-f.idx
en! (ENコード) | en-f.idx
V1! (新訳1) | hon1.wp
A! (追加1) | (無し)

5. 出力ダイレクトリを選択。

6. 作製言語IDを選択(プルダウンメニューに言語IDが格納されている)

7. マージ処理 (「マージ処理」ボタンクリック)

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処理時間:38ファイル 20秒
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8. マージ中にデータエラーが検出されたらエラーリストをメモ帳(windows 標準エディタ)に出力する。

エラー成立条件
a. データベースのファイル名が該当しない。
b. データ番号がない。
番号があるが、データ無しのときは意識的に空欄にしたとみなしてそのコードのマージをおこなわない(コードと元の英語を残す。マージファイルを指定しないときと同様、後日残っているコードで再マージをする。あるいはコード区分をサーチしてワープロ上でデータを入力する。)

9. マージ終了後、マージされなかったコードを走査、区分別リストを表示、同時にファイルとして作製保管する。(出力ダイレクトリのmergeinf.txtファイル)

10. VPシステムファイルの自動作製

a. 英語の作製済みVPファイルがあるダイレクトリの指定。(マスターデータと同一ダイレクトリでも可:デフォルト)

b. 作製言語の最終格納ダイレクトリの入力 (現在のマージ済みデータと同一ダイレクトリでも可:デフォルト)
○ 現在マージ済みデータのあるダイレクトリではなくて、実際に編集操作を行う作業用の正式ダイレクトリ。(chpのデータ情報を書き換えるため)
通常、作製済みデータはフロッピィに保管、実際には各担当者のハードディスクにコピーして運用される。
○ デフォルトのまま作製しても可・後でchpファイル変換ユーティリティ(chprun.exe)で簡単に変更できる。

c. 「システムファイル作製」ボタンクリック
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処理時間:38ファイル 30秒
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11. システムファイル作製後、マージ情報ファイル(mergeinf.txt)にchpファイルにあるページヘッダーの自動作製の結果を出力し表示する。

○ページヘッダー(チャプターヘッダー)作製のアルゴリスム。
1)処理中chpファイルと同一名のcapファイルを検索、@HEADER = のタグを取得。
2)@HEADER = 中の文章を分析、スペース又は<_>文字(フィックスドスペース)の左右に分ける。
例)@HEADER = Partie I<_>Sonorite et Effets
左を左側ヘッダー、右を右側ヘッダーとして採用する。
@HEADER = が検出されなかったり、データ構造が違うときはヘッダーとして「XXXXXXXX」との文字を挿入する。

(履歴)
95/1/28 version 1.1 ファイル選択関係のオペレーションの簡略化
マスターがwp/capでないテキストのマージをサポート(これに伴い「vpmg4a」は廃止。
テキストデータのマージ
マスターテキストの拡張子がcapでなければすべてのルーチンはVPファイルと同じ。
拡張子がcapの時、プログラム的には本来のcapファイルか、テキスト化されたものかは判断できない。「マスターファイル」ボタン横の「text」オプションをクリックすることによって明示的にテキストデータであることを指示する。(このときシステム作製ボタンは非表示になる。)デフォルトは「Ventura」にしているので普段はこのオプションを意識する必要はない。
95/6/12 マージデーターベース全記号計画対応
[*xx]パターンの記号をベンチュラの内部表現に書き換えてからマージをおこなう。
96/3/21 テキストオプションの仕様明確化
言語区別なし(input file と同名)
マージ結果もその同名ファイルで行う用改造
マージ時にアクセントをwp仕様にするかどうか指定化(記号を生かす翻訳文マージ用)
同じく記号をvpコードに変換するかどうか設定化