カルロヴィヴァリ散策2 .. [私家版野外徘徊記] プラハ最後の夜 I 

 カルロヴィヴァリからプラハへ (中欧いきあたりばったり9−1)


'19 9月21日(土)1
朝、ホテルの窓からまず外を眺める。

それはそれですっきりと整った温泉街の眺め。

本日のFLIXバスの予約時間は10時発なので朝食を食ったらすぐチェックアウト予定。

何も考えず機械的に10時のバスにしてしまったが、朝の町を散歩したり、もっとテプラ―川の上流の渓谷の方を散策する時間を取れば良かった。
もう少しゆっくりと散策を楽しむべき街だろう。

ま、しかし、本来なら本日中にプラハからウィーンまで戻るのが当初の予定だったのだ。
明日夕刻にはシェーネフルトから帰国する。
カルロヴィバリの地理的な感覚は把握できたので、またいつか来ることもあるか?
こを拠点にすれば近所のゲーテの別荘や温泉三角地帯にも足を運べるのだ。

少々大時代的な装飾の食堂で朝食。

そんなに混んでもなく本来的におじいちゃん・おばあちゃんの湯治場宿の食堂という感じ。



昨夜は絢爛豪華な大ホテルPUPPを見てしまったので、このホテルは少々の格負け感はあるのだが、200年前ならこのような感じのホテルで当時のブルジョア共が滞在していたのかと思うと、この多少の古臭さもそれなりにゆかしい。





ヨメは相変わらず最後まで頑張っている様子。

部屋に帰り、ヨメがせっかく持ってきたパーティ用ドレス(?)を着用に及ぶ。


まあ、その肩出しドレスはPUPPのカジノでも行かんと場違いだろうなぁ(^^;

せっかくなので張り出しテラスでポーズしてもらう。


外が明るいのでどうしょうもうない。

フラッシュ炊くと余計におかしいだろう。

まあ、そんなところでカルロヴィバリのホテルライフはおしまいに。

チェックアウトし、帝国温泉会館前のバス停に。

バスはどちら向きでも多分同じバスターミナルに行くはずだが、一応やってきた山側のルートを逆に帰る方向で。

[バス 25Kc x 2]

車内にはカード専用の切符販売機があるが、例によってタッチペイ専用なので私のカードは対応していない。
帰国して早速VISAタッチペイカードに切り替え^^;


運転席の真後ろに鎮座。


今頃、バスから写真を撮ってもしかたないんだが。

もしかして、山側から谷間にあたるカルロヴィヴァリの街が遠望できないのかと。


やっと撮れていたのがコレ↓

これじゃしゃーない。
バスは谷を下り、平地の町の中心のバスターミナルへ。

バスターミナルの乗り場を確認するが、この地方の路線バスの表示ばかりでFLIXバスの乗り場の表示はない。
昨日降車した辺りにも別に何も表示はない。

しかたがない。
あまり人選ができず、近くのおバあさん風二人に尋ねる。
FLIXバスのチケットを見せて「乗り場は?」と尋ねるのだが、しばらくして返ってきたのは「向こう、向こう→」とまったくバスターミナルとは別の方角を示してくれる。
・・・あ、そうか! とここで私は何事かに気が付く。
バスの発着場所はKarlovy Vary terminal となっているのだが、これはバスターミナルのことではなく、鉄道駅のことなのかも。
カルロヴィヴァリにはちゃんと鉄道の駅もあるのだ。
長距離バスならソチラがメインの発着場所だろう。
多分、昨日は便宜的に先に到着するバスターミナルに仮停車したのか。

おバさんに指示された方向には何も見えなかったが、確かにGoogle地図で見るとそちらに行くと鉄道駅があるハズ。
FLIXバスの発着は駅に違いないと確信する。

というわけでカルロヴィバリ駅の車寄せで停車しているFLIXバスを見つけ、安心して乗り込んだわけだ。
この写真を見ると実はこの場所にも昨日来ていたのだが、温泉会館(?)かいな、とか思ってたようだ(^^;

FLIXバス定時出発。
途中でバスターミナルにも停車するハズと思っていたが、素通りだった。
あのままバスターミナルで待っていたら、たぶん素通りされて慌てたハズだ(^^;

本日ものどかでいい天気の絶好のドライブ日和。

時々、週末を楽しむバイクライダーの姿もちらほら。

そんなことより、本日のホテルの選定予約をやらねば。
プラハ駅近くの四つ星ホテルが安かったのでソチラに決定。
ヨメが選定したホテルの画面をあまり深く見もせず決済のクリック。
これで今回の全行程が終了する、めでたしめでたし。。。。
いや、待てよ・・・
Booking.comから返信されてきたホテルの予約確認メールを確認。
え?日付が違うぞ! 明日22日の予約になっている。

普段はHOTELS.COMを使っているのだが、今回はBooking.comでサーチしてみたらしい。
4つ星格安ホテルで本日21日の空室を検索すると確かに空室が検索されて表示される。
しかし、日付が自動的に22日に変わっているのだ。
ヨメに言われて数回確認したが日付は勝手に変わるのを確認。
・・・うむ、何たる仕様か。
その日に空室がなければ空室のある一番近くの日付を自動的に表示する、と?
どうもそのような感じで解せぬ仕様だが、返金不可で即予約してしまったのでもうどうしょうもない。
これがHOTELS.COMなら私はシルバー会員なのでオペレーターに言えば何とかしてくれそうな感じだがこのサイトではそうもいかんだろ。
ま、プラハについてからホテルに出向いてフロントで交渉するか・・・

ちょいと待てよ、旅行初日で私が予約したウィーンのホテルも確か日付間違いで(^^;
で、ブダペストのホテルのスパの時間も間違えて夜に行けなかったが、昨夜のホテルのスパも同様に(^^;
まあ、しゃーない。よーあることだしぃ(^^;
とか、なんとか鷹揚にコトを構える。
まあ、そのくらいの失敗・失策は個人旅行なら織り込み済みだし、お互いもうトシだし、そういうロスもあるだろう。

しかし、実はもう一つ最終日にもオマケのイベントが控えていたのだが(^^;

バスはプラハ郊外に。

プラハ国際空港の近くを通過するハズ。

あ、アレかも・・

なんや、眠っとるんか。

プラハ帰着。

フロレンスバスターミナル帰着。

こうみればフロレンスあたりは下町で観光プラハから外れた雰囲気がある。

地図で見るとフロレンスから予約(失敗)したホテルのあるプラハ駅前までは近いので・・・と歩きかけたのだが、鉄道線路高架や車道が入り組んでいてどう歩いていいのか・・
結局地下鉄でプラハ駅に行き、駅前一ブロックのにあるHOTEL SOVEREIGNに行く。

4つ星だが意外とこじんまりした入口。

奇をてらわないすっきりとしたモダーンな感じのホテルだった。

フロントの女性に「予約しました・・・ただし明日の」と事情説明。
しかし「予約の管理はサイトに問い合わせてください。
本日は満室で部屋はありません。」と
まあ、そうだろう。
しかたなし。 ホテルのロビーで本日のホテルを再検索。
その間、出入りしていたのは中国系のカップルと団体。
そのうち団体の客が大声で何かのトラブルの訴え。

それに比べれば、ウチはおとなしいなぁ(^^;
結局、最安値の星2つ、フロレンス地区に決定。
もう最後に寝るだけなんでソレでいいだろう。
トイレを借り、やっとこのホテル退去。

幻の四つ星ホテルの前で泣きじゃくるヨメ。

次に荷物を預けた一昨日のホテルに戻り、スーツケースを回収。
「カルロヴィバリはいかがでした?」とコンシェルジュのおバさん。
「面白かったですよ。」

ホテルの中庭で、ヨメが朝食レストランからくすねてきたリンゴでちょいと休憩。

地下鉄で再度フロレンスに。

本日急遽予約したのはバスターミナルの外の道路沿いの雑居ビルにある少々変わった形態の簡易ホテルで台所、トイレ、シャワーは共用とある。
一階のレストランの隣の不動産屋の事務所でホテルの受付をしている。
中にいた私服のおジさんがそれでもテキパキと宿泊の受付をしてくれた。
チェックインは午後3時なので、荷物を預けて1時間ほど近隣散歩。
このフロレンス地区はバスターミナルがあるからか、近隣諸国の移民労働者が多い町のようだ。
安ホテルも多そうだ。
しかし先ほどの四つ星が¥7000台、このホテルが¥6000台なので決して安くはないのだが。

活気はあって、道路沿いにおなじみのバゲットブルーバール、マクド、サブウェイの看板が林立。
こういう時はマクドがいい。

昨年夏、フランスに滞在した時にはマクドにお世話になった。
ヨーロッパのマクドでは店内に注文ディスプレイがあってすべて無言で注文でき、クレジットカードで即支払える。
プラハでお世話になったバゲットブルーバールでも同様だが、マクドなら店内も広くコーヒー一杯でのんびり過ごせるのだ。

ではヨメにマクドの注文ディスプレイで注文してもらいましょう。

ヨーロッパのマクド注文初体験。

[マクド 68kc ← ¥314]
ディスプレイの英語の説明を見て商品の写真を選んでいってクレジットカードを突っ込んで支払えばいい。
「簡単なモンだろ?
これでヨーロッパのマクドはどこでも行けるよね。」

しかし、最後の方に何だかわからん番号を入れる指示があったのだが無視(無指定)。
後で観察すると自分の席の番号をそこで入力しておくと、商品を席まで持ってきてくれるのだ。

昔はヨーロッパは自動販売機にはなじまず、汽車の切符も窓口購入が圧倒的だった。
どうやら現在のヨーロッパはキャッシュレス社会でこういう自動注文システムは日本よりも数段先を行っているようだ。



さて、そろそろチェックインできるだろう。

信号待ちで一緒だったおバさん。

ペットがよくなついていたので「写真撮ってもいいですか?」 「OK(^^)」

簡易ホテルチェックイン。
よくわからん雑居ビルの荷物運び用の狭く恐ろしいきしみ音のするエレベーター。

















指示された部屋の扉を開ける。

しかしソコは共用の台所・トイレ・シャワーで居室はその周囲に4つほど。
これもプラハ名物の普通のアパートの一室を利用した民泊仕様ホテルだな。



狭いしトイレも外の気配を窺ってからしか行けないが、まあ、こういうのも面白いと言えば面白い(^^;

さて、それではプラハ最後の日の観光に出る。
最もヨメの目的はお土産買いで、大きなショッピングセンターはどこにある?という検索から。

まずはプラハ駅で明日の切符入手。
中央コンコース上の切符売り場で明日22日のウィーン空港まで。
「10時台はあるが一等の座席はもうありません。」
「なら2等でかまいません。」
やはり座席指定予約しておかないと席がないこともあるようだ。

プラハ→ウィーン空港駅 2等x2 ↑ ウィーンHbfまでの二等指定席券↓

例によって指定席の番号が102と108で飛んでいるが、たぶんとなりか向かいだろう。
10:47発でウィーン中央駅着が14:49着。
乗り換えて空港まで30分も見てればいいだろう。
飛行機が18時発なんで余裕。
ラウンジで飽食する時間はたっぷり(^^;

up:2019/11/13(水)1:35
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