パリで所用を済ませる

2009/8/6


昨年初頭のストラスブール超短期留学旅行では、「第二の海外旅行適齢期」なんてほざいていたものだ。
実際は昨年夏から今年春にかけての病院滞在日数の方が海外在留日数より大幅に増えてしまった。
つつしんで「入院適齢期」と訂正致します(苦笑)。
体調が思わしくないと海外への意欲が減退し、このクソ暑いのに準備するのもメンドくさい という感覚についなってしまう。

バカンス客で一杯の暑苦しい夏のパリかい?
まあ、パリでの所用を切り上げたら、早々にスイスにでも行くか?
と、旅行準備もロクにしないで一週間だけの格安航空券e-チケットのプリントアウト持って 関空からドーハ経由で真夏のパリへ。

格安最速日予約できた
カタール航空機。
座席前のディスプレイ画面
では「Mecca pointer」と称する
フライト情報があり、飛行機の
向きからのメッカの方向が
矢印で、距離とともにリアル
タイムに表示される。
さすがはイスラム機。


パリエージェントのアジト
への目印 サンドニ門 

極秘任務完了
(内容極秘だが順調に
完了、関係者はご安心を)


パリ到着後3時間で旅行目的が終了してしまった。さて?

方向も決めず歩きだし渦巻状にサンドニ門から、思いなおしてシテの方角へと。
カフェにたむれる人々。駐車・放置のバイクの群れ。クリーム色の建物への夏の
陽の照り返し。
夏のパリねぇ。

歩いているとポンピドー
センターに出てしまう。
ふむ、それはそれでいい
タイミングだ。


カフェテラスでタルト・サレ・ローレーヌとプチ・カフェ。コレで10ユーロだと!
食べながら、インターネット接続を試みる。
昨年のパリ滞在時には接続に失敗した。
近くの学生にアクセス法を尋ねたのだが、彼女は「登録」すればいい、といい、
カウンターの係員には「そんなの不要」といわれ、結局よくわからずじまいだった。
「登録」の意味をとり取り違えていた。
別にカウンターで「登録」を申し込む必要はなく、ネット上で開くポータルサイトで
オンライン登録すればいいのだった。
何回かの試行の末、ID・パスワード取得成功。
やっとポンピドーセンターの網での無料アクセス可能に。
昨年の疑問がひとつ解け、以降せっせと10ユーロの元を取る。

窓に乗り出すようにしてパソコンを出すと、パリではどこかの無料Wifi網が引っかかるので、
わざわざプロバイダ契約はしていない、と私のパリの秘密エージェントは証言。

7時でカフェテリアが閉まり、きりあげて外に出る。
陽が傾き、ようやく夕方のさわやかさになっていた。

人だかりに惹かれて出て
みると市役所前広場で
イベント。
何かのフェスティバルとある。
冬にはスケートリンクを
張っていた場所だ。
陽気な夏の観光シーズン
である。
バカンス気分があたりに充満。

シテ島橋の上で夕日が
向こうの橋脚のシルエット
を演出する。
観光パリの一番いい季節。
夏の長い快適な夕刻のパリ。
やっと遅ればせながら観光
気分が当方のうんざり気分
を多少もちあげてくれる。


そして定番ノートルダム。
厳冬の夜に厳しくそそり
立っているイメージが
残っていたので、塔楼の
クリーム色も夏の陽気な
気分が反映しているよう
に見えた。

内陣に入り、しばし時を
過ごす。
ここでも透明スクリーンを
張っていて、なにやらイベント
が始まった。
教会音楽のポリフォニーの
出現がどうかこうかという
教育的番組のよう。

しばらく聴いていたが
眠くて退散。


夜10時でやっと暮れなずむ
パリの夏(但し夏時間)。
日本ではもう午前5時。
眠いはずだよ。

2009/8/6(木) 午後 11:19