プラハ中央駅から無事 .. [中欧いきあたりばったり目次]

 なぜかバンコクから帰還 (中欧いきあたりばったり11) 


'19 9月23日(月)
バンコクに着陸態勢に入る前に機内にアナウンス。
よく聞き取れなかったのでヨメが「ちゃんと聞いたん?」と小言をいう(言ったらしい)。

----------- [トラブルその3]
「どうやらバンコク寄港じゃなくて、機体を変えるらしいぜ?」
そんなこと、聞いてないぞ。
結局、全員手荷物を持って機内から降ろされる。

バンコク国際空港の廊下を行くと係員が「アッチへ」と指示している。
しばらく空港の長い通路を歩いていると、トイレに行く者、遅れる者いろいろで、いつの間にか我々は二人だけで通路を歩いている様相に。

歩いている内に(A)「前のグループが右に曲がったのが見えた」(ヨメの談)。
          (B)ふと右側を見ると「EVA航空 台北」という表示があった(私の記憶)。
・・・ので、そこに立っていた係員にボーディングパスを見せると、「こちらへ」と右の通路を指示される。
なんだか知らないがそのまま簡単なボーディング検査を通過し、スワンナブーム空港のボーディングエリアに。

別の機体に乗り込む・・・
席はまったく同じ。
よくわからんが、これでバンコクでトランジットをしたことになる・・・のかどうか。
そんなことはEチケットには一言も書かれていないのだ。
少なくとも、私のボーディングパスではトランジットはない。
ヨメのボーディングパスはヨメだけバンコクで乗り込んで来たことになる。
なんちゅう・・

まあいい。台北着が遅れるわけでもないようだ。
いろいろ事情があるんだろう・・・

台北桃園空港定刻着。23日午後5時過ぎ。


まあ、ここまでくればもう日本に帰った気分。

桃園空港にはもう何回来たことか・・・

アレで関空まで帰るんだな・・・
関空に着いたら、まずスーツケースをABC JALの宅配に預け、最後の行程だし、南海のラピートでも張り込もうか。

とか思いながら、台北ー関空便に乗り込む。
私が28Aだから、ヨメは隣・・?
----------- [トラブルその4]
ええっ!

まったく離れた席じゃないか!
ハンガリーやチェコの列車の座席指定じゃあるまいし・・・
どう見てもヨメの席は通路の反対側の4人掛け。

ちょっと待ってくれ、私はわざわざEVA航空のHPから有料の座席指定を買ってるのだ。
どういうことだ?
と、28列の通路でモメていると、既に28Bの座席に座っていた台湾人の女性が「席を変わりましょう。」と言ってくれた。
ありがたくこの方の譲ってくれた席にヨメ、ヨメの席にこの方が座ってこの件は落着・・・
いや、落着じゃないぞ。
これはEVA航空にクレームを強硬に申し上げなければ。

いやはや・・・一体、あのウィーン空港の係員は何という雑な仕事をしてくれたのか。
よしんば私が座席予約をしていなくても、二人でチェックインカウンターに出頭しているのに隣同士の座席にするのが当然だろう。
現に席を譲ってくれた女性は台湾からの単独の乗客だった。
昨日のチェックイン時点では確実に28Bは空いていたハズだ。
やはり、なにかダブルブッキングが発生するような緊急臨時の機体のやりとりがあったのか・・

まあ、とにかく無事に関空着。 お疲れサン↑

バゲージクレームエリアで手配を担当していた女性職員にEVA空港の座席のトラブルを報告。
彼女はANAの社員だった。
「この便はANAとの共同運航で私がお伺いします」と・
何?共同運航?そんな話聞いてないぞ。
結局、EVAの担当者が最後に現れ、座席指定のプリントアウトとボーディングチケットを持って上司と相談に。
「申し訳ありませんでした。この座席指定料金は返金させていただきます。」と。
当然だ。
まあ、いろいろ言おうと思えばいろいろ文句はあるのだが、我々は一時世間で喧伝されたようなアコギなクレーマーではない(^^;
「それで結構です。以降適正な運営をお願いします」と鷹揚にこの件を落着させる。

いつもLCCや格安航空便を利用しているのでそのようなトラブルもあるのは心理的に織り込み済み。
EVA航空も昨年のフランス行きにも最安値で使用し、私は気に入っている会社である。
安ければまた使うよ。

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ということで最後の日にもいろいろ予期せぬイベントが楽しめ、存外に面白くヨメとの久しぶりのヨーロッパ旅行一式を過ごすことができた。

そんな心理的な満足感があるので失敗やトラブルも旅行の印象を別段そこなうこともなく鷹揚に構えてやりすごせた。



思えば当初、ヨメ単独のビジネスクラスでのヨーロッパ旅行になるハズだったのだ。
しかし手配するのが遅く、ヨメの希望するようなパッケージはもうなかった。

それなら、私と同行すれば、例によって格安航空で行き当たりばったり、予算は当初の半額で二人で回れるぜ、と後から私が提案したのだった。



ヨメにすれば、もう時間的に他の選択肢はない二番煎じの旅行。
私にすれば既に見知った国へのヨメのお供の案内業務旅行。
ちゅうような気勢の上げようもないイベントだったのだ(^^;
しかし、行ってみればブダペストもプラハもカルロヴィヴァリも楽しかった。
二人で面白おかしく、本当に楽しく旅することができた。


ヨメが昔のようにささいなトラブルで私に当たるということもなく、全面的に私を信用はしてないのだが、適度に(^^:信頼はしてくれ、一度もケンカすることもなく(^^; 楽しく過ごせたのだった。

お互いに歳をとり、お互いの失敗を笑いあえるような鷹揚な夫婦関係になってきたということか?
それはやはり二人で旅行に出て見なければ、はっきりとは見えてなかったことかも知れない。
二人で歳とっていくということは、ちょっといいことでもあるかも知れんなぁ。



 (中欧いきあたりばったり 完)

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