ILKIRCHへ引っ越し .. [ストラスブール通信3] 学校とプール...

 初登校日


'18 8月20日(月)
スト大夏期講座中止の顛末で一週間無駄に過ごしてしまったが、元より別に本当に勉学が目的でやってきたわけではない。
それなりにコチラの生活を始めていたのだが、本音では滞在型旅行では何も目的(行動予定)がなければやはり一週間が限度か、と思う。
「何もせずに過ごす」というのは案外難しいものなのだ。

本日より、本来の学校生活開始。
宿舎も郊外に移し、朝食後自転車で通学する日々がスタート。

朝のAvenu de Colmar (コルマール大通り)。
自転車道伝いに学校まで15分。

学校裏の駐輪場に自転車を置いて初登校8:30。
私はこのCIELのフランス語学校でももう3度目の登録というベテラン学生である。
表通りの建物は変わりないが、示された教室はこれまでのカフェテリアのある広間周囲の教室ではなく、ずっと奥に建て増しされた新しい3階建ての教室群だった。

8:30の新入生オリエンテーションで4名ほど同時に入室。
この中には後に写真も出す予定のオランダのホイジンガ氏(!) ガーナのパメラ嬢もいた。
オンラインテストは各自済ませていたので、本日はインストラクタとの面談のみ。
適当に受け答えし、ひそかに聞き耳をたて他のメンバのレベルを勝手に査定。
ガーナのパメラは流暢で上級だろう。
まあ、私とホイジンガ氏は中級だろうかな・・・とか。
なんせ、私のオンラインテストが悪すぎたので。

最終的にインストラクタから最終のクラス分け発表。
パメラと誰それは上級クラスへ、
ホイジンガと私は中級、と言いかけ、PCのディスプレイを確認。
ホイジンガさんは中級。Hemiさんは初級。 (ええっ!)

実際には上級とかのレベル呼称ではなく所属する教室の番号だったので、その時はよくわからかなったが、後で考えるとそのようなことだったのだ。

9時半からそれぞれのクラスに行き、初授業。
奥のフランス語学校専用風の三階建て建物では、これも後でわかってきたのだが上級が3階、中級クラスが2階、初級クラスが一階土間に位置していた。
教室外の廊下は吹き抜けで一階からは上階の連中が時間待ちしているのがよく見える。
上の写真では中級B1クラスに行ったホイジンガ氏とその後ろはアルゼンチン・独二重国籍のアン、つねにホットパンツ姿だった。

私の所属するのはA2(初級2)のようだった。
イラン人数名・日本人4名、その他。
何故かこの学校には日本人が多い。
10年前には私一人だったが、5年まえと今回でその傾向は顕著に。
今回の同窓生も東南アジア系は日本人の10名くらいでタイの女の子が1名。
韓国・中国が相変わらず一人もいないのが不思議。
もっとも、ストラスブール大でも日本人しか見なかったので、これはストラスブールという地名の吸引力の違いかとも思う。
韓国・中国には多分パリ以外の地名はあまり意味がないのかと。

うむ・・・この私がフランス語初級クラスとは・・・
ドイツの2大学でもぎりぎりドイツ語中級は確保してたのに・・・
いそいで私のFBの「仏語通訳」という職歴を消しとかんと(^^;

午前の授業はA2クラスで受けたが、やはりインストラクタのしゃべりが初級向けでゆっくりし、各生徒の応答もトロい。
実をいうと授業の内容の文法事項はやはり私の盲点で完全に忘れている内容なので、このクラスでいい・・とか思ってたのだが、これではあまりに退屈。
午前の授業が終わった時点で、インストラクタにクラス替え申請。
では午後から上の(二階の)B1クラスで、と合意。

初級の最初の授業が始まる時、何か質問は?に答えて私が手を挙げ、「玄関脇のコンピュータ室のPCはAZERTYキーボードばかりで入力が困難。多分ソフト的にキーボード配列が変更できるはずだが、ソフトウエアのダウンロードやPCのセキュリティ管理についてはどこに申し出れば?」と質問。
回答は「玄関のレセプションで尋ねてくれ」ということだったが、クラスのメンバのリアクションが何かぎょっとしたような様子。
そのような経緯もあり、担当インストラクタはクラス替えはもっとも・・という感じだった。
ただし、日本の女子学生達はいずれおとらぬ美女。
一人は授業後話しかけてきてくれ、冗談の応酬もし多少親しくなれそうだったのに(^^;

ここでの初日だけはいつもカフェテリアでの買い食い。
あらずもがなのヨーグルトはこれがサインドイッチセット(6.2E)だったから。

午後から階段を上がり二階でB1クラスに合流。
ここで旧知の(^^)ホイジンガ氏と再会し握手。
クラスメンバは日本人1、イラン人3、ドイツ2、オランダ、オーストリア、アルゼンチン・・とまずまずのばらけ方。
どこでもイラン人が圧倒的に多い。
オランダのホイジンガ氏、ドイツのブリジッタ、それに私が熟年で後は学生風。
ちなみにこの講座は夏期講座ではなく、半数が通年登録している学生。
とりわけイラン人学生達は大半がストラスブール大学に入学希望者で、その予備的語学研修のようだ。

まあ、まあ何とか初級クラスから脱出でき、B1の授業内容はほぼ私の実力相応らしい。
これで2週間なんとか過ごせるだろう。

授業が終わり、カフェテリアの周囲では学生諸君が待ち合わせて談笑し、中には既に知っている女子学生もいる。
いくら顔見知りでも「やぁ」と手を挙げて仲間に割り込むワケにはいかんのだというくらいには自分を心得ている・・・

学校の裏側(コルマール大通りとは逆サイド)を探検するつもりで走るとこの直線運河にぶつかった。

そうか、宿舎から裏道でこの運河沿いに出れば校まで行けるのか。
快適な通学路発見(^^)v



一旦宿舎に帰り、今度は通学路とは逆サイドの探索に出る。

宿舎直ぐの橋上からの直線運河の逆サイド図。
もうすでにこの先まで行き、左折してドイツに入っているのだが。



適当なところで運河上の橋を渡り、ILLKIRCHの中心街まで走ってみる。
手ごろな大きさの町でストラスブール市の通勤圏郊外住宅地という感じか。

道路や公共スペースが広く、都心のゴミゴミ感は免れている。
ストラスブール大の薬学部やスポーツ施設、寮のある地区も。
コルマール大通りに沿ってやってきたトラムはこの辺りから大きくカーブしILLKIRCHの中心街まで到達している。

ILLKIRCH市庁舎。
市庁舎となりの聖堂の塔。
向かい側には当地のAUCHANの店があり、さすがのフランスのスーパーのワイン売り場の品ぞろえに圧倒される。

ということで、本日の夕食はチーズにワイン、それにシュークルートのご当地定食風(^^)v

upload:2019/3/3(日)15:30
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