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  やっと晴れたフエからダナンの夜へ 


’18 2月27日(火)

フエ最終日になってやっと南国らしい快晴になった。
しかしもう午後のダナン行きの切符を買ってある。

朝食を済ませ10時VILLA HUE HOTELチェックアウト。











瀟洒なホテルの玄関。

正門の横のホテル学校の門。

中に入れば敷地は同じ。右がホテル本館で左がホテル学校の校舎。

すっかり快晴になったフエの目抜き通りを初日と逆に歩いて駅に。

ふとしたガラス戸に私のバックパック姿が映っている。意外と軽快そう。

対岸のフエ王宮のベトナム国旗が見えている。

いつの間にか正月の飾りが取れているが陽ざしが明るい。

この陽光の下ならフエはしっかり観光都市の風格がある。





広大な敷地の病院の正門。

フエ駅近くに日本語発見。

JICAのプロジェクトの看板。

12時。フエ駅の待合室でダナン行きを待つ。

ダナン行きは30分の遅れ。

12:25にホームへのゲートが開き、ゲートでチェックしている係員に「to DaNang?」と確認し、ホームへ。

列車到着。

車内は阿鼻叫喚状態。
子供が泣くやら、大声でケータイ通話するやら、歌を歌うやつまで。
座席は指定なので自分の席で専ら居眠りを決め込む。
しかしJET STAR Pacific の狭苦しさよりはマシ。

車窓風景撮影に熱中するがレンズの曇りが次第に顕著に。


やがて名所らしい海岸線が見えてくる。


往路では窓の日よけグリッドに邪魔されていたが、今回はばっちり見えているのだが、 レンズの曇りで水墨画風にボケてしまっている。。




ダナン近し、砂浜と青い海の色。

水平線にダナンのビル群が見えてくる。

ボケてどうしょうもないが、3年前にヨメと一日過ごしたダナンのビーチの感じを思い出す。


ダナン駅着。


もう同じみの駅構内風景。


相変わらず中心街のビジネスホテルを予約していたが、30分くらいで歩けてしまえる距離だろう。
しかしやたら暑いので途中どこかで一度休憩する予定。

コン市場。

途中にあった屋台でバインミー風サンドイッチ。

ホイアン以外ではBHAN ME とは標記せずサンドイッチと言っているようだ。
きっちり味付きの中味を詰め、更にオーブンに突っ込んで焼き目を付けて渡してくれる。
金出す前に確認。
「いくら?」「10VND」 なんと! 安くてうまい。

次に涼しそうなカフェで休憩。

コーヒーを注文すると既に氷を入れたグラスで持ってくる。
例によってお茶付。

















丁度この店がホテルまでの中間点くらいだった。
暑いが意外とリュックが軽い。
本日で旅も終わりだが、体力的にはまだ大丈夫なようだ。

おなじみのハン川とドラゴン橋。

ホテルは川筋に近い小さいビルが立て込んでいる分かりにくい場所。
おまけに雑居ビルで一階正面は工事中。
狭いフロントで受付けし、どうやら商店らしい一階の真っ暗な店の奥に案内され、そこからエレベーターで上階の客室に。




しかし、客室は全うに清潔なビジネスホテルだった。

今回の滞在最後の夜。
夜のダナンに夕食と散策。


前回宿泊したセントラル&SPAの筋向かいのオープンレストランでベトナム標準定食とタイガー。

ハン川沿いの河川公園ではもう正月のデコレーションはとれていた。

昔、ヨメと最初にダナンに来た時を思い出し、簡易カフェのテラスでココナツジュース。

入力用携帯キーボードをフエで捨ててきたので手書きで旅行メモ作成。
中部ベトナムの夜、広い川面を渡ってくる風が涼しい。

河川公園のベンチに腰掛けて大阪のヨメとSKYPE通話。
ベトナム旅行最後の夜、あとは明日の午後空港から帰るだけ。
真夏の夜の風の涼しさの中で、旅のそれなりの緊張もすっかり抜け、もうなにもする必要もない無重力状態の気分で真冬の大阪のヨメとよもやま話。

今回のベトナムで目撃したのは、もうベトナムもおとなしく私のノスタルジーの中に収まっていてくれてなかったということだった。
韓国勢の進出とやたらと目についた商業・拝金主義。
いや、それはもう世界中どこでも同じ光景なんだろう。
ベトナムの変貌というより、私がもう牧歌的で幼児退行的な自分の中の妄想を飼い切れなかったということだろう。

「あなたの書いていることは真実?それとも小説?」・・か。
さぁね・・・。

世界中どこに行っても、もう懐かしいだけの牧歌的な世界なんて存在しないのだ。
世界中どこに行っても、もう私の居場所なんかない。

ふと気がつけば毎晩ヨメとSKYPEでやってた会話が旅の毎日の不安定な感情を支えてくれていたようだった。

世界中どこにも自分の居場所がない?
だったら、自分の庭を耕せば?と言った人もいた・・・


  ” Il faut cultiver son jardin. ”
                  -- ”Candide" Voltaire

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