みたらい渓谷 新宿・横浜

 伊勢本街道・曽爾 [奈良]


'07 11月25日(日)
日曜朝快晴、いつになく暖かい晩秋である。
というわけでスイミングスクールから帰るとヨメが早く行こうと騒いでいる。
タンデムツーリングは荷作りが大変で、食料・防寒衣料等とヨメを緊縛し、締め上げたりしていると、もうお昼近くになってしまったり。

本日は軽くいつものコースをぐるっとひとまわりし、日没前には絶対帰宅すると心に誓う。
とにかく夕方から急に寒くなる。
いつもそう宣言するのだが、今が一年中で一番日が短いんだよね。

この前と同じで先ず橿原神宮・明日香村から始める。
しかし、一切停車観光はせず、そのまま県道15号の裏道(農免道路)で大宇陀方向へ。

のどかな農村を抜けると、県道37号と交差する。
あいかわらずこの狭い県道に車列が渋滞し、まったく動いていない。
紅葉の吉野への近道だが、これではラチがあきませんよ。
遠回りしてでも国道370号経由する方が絶対早いと思う。

渋滞してまったく動いていない車列を尻目に、いかにもこの先の農道に入る地元のバイクのような顔をして、車の影もない反対車線をつっ走ること150メートル程。

渋滞車列の先頭車をすり抜け、倉橋溜池に出る横道に左折。
するとまたウソのようにまったく車の影もない農道。

これが最近見つけた穴場・倉橋溜池。
広々とした明るい農業ダム公園で、ほとんど地元のご家族専用風に閑散としている。
吉野道路の渋滞混雑を思い出し、吉野あきらめて左折してココに来ればゆっくりできるのにと思う。
しかし、穴場は穴場でそっとしておきたいとも思う。
春には桜が美しそうである。

さ、お昼にしよう!と思ったが食料がなかった。
次!大宇陀農免道路のあきの湯あたりで昼食にしよう。

国道166号桜井大宇陀線に出、登坂車線の車を追い越して快走するが、大型ライダーがすぐ後ろに付いてきている。
まったくの直線区間なのでスピードを上げようとするが、まったくアクセルを回しきっても80キロを超えないのだ。
多少の勾配とヨメの重量がやはり私の400CCには負担だと見える。
あきらめて登坂車線に入り道を譲る。

やがて大型ライダーは軽々とこちらを追い抜き、榛原方向へと走り去っていった。
「さすが大型に乗ってる人はかっこいい!」とヨメ。
私は気がつかなかったが、すれ違う際軽く左手を上げて合図していったという。
その角度がなんとも言えず「カッコ良かったぁ」そうである。
・・・。
←「やはり1200CCにしようかなぁ・・・」という「・・・」

大宇陀裏道農免道路沿い総合福祉施設内あきの湯前。
温泉施設のロビーにはソファーもあり、売店でタンポポコーヒーやなんとか茶の熱いサンプルも無料でいただけ、恰好のトイレ休憩場所。
天気がよく、非常に暖かくのどか。
付属のレストランの「あきのご膳」1500円がコストパーフォーマンスがよさそうだった。
が、まだそんなに空腹ではない。

売店の「ゆずいり」「ブルーベリーいり」食パンの値段が、先日みた「大宇陀道の駅のほうが安かった」とヨメが主張するので、とにかく10分ほどの表側の国道370号大宇陀道の駅にも行く。

値段は同じ550円だった。
「これで昼食にしよう」とヨメ。
「・・・」←「1500円の「あきのご膳」のハズだったんじゃ・・・」の「・・・」

実はこの道の駅裏山にある大願寺の山門が風情があるのだ。
石段の落ち葉。
境内の四阿。
境内の珍しい一本で赤黄緑になっている紅葉。
屋根にかかる紅葉にも風情。
「これが京都なら人がいっぱいだし、拝観料500円だし。
奈良はえらい!」とヨメ。

そのまま国道370を横切り国道166で東に向かう。
方向としては明日香より反時計回りで北上を始めている。
菟田野を過ぎ、松坂に抜ける伊勢街道ということになる。
奈良から出てしまう前に、県道28号に左折し北上する。

この県道沿いはログハウスが多く、避暑地のような景観になっている。
見ていると郵便受けもあり、どうやら個人所有の別荘のようだ。
「なんとかハウジング」のカンバンも出ている。
ログハウスに住むというのはちょっと魅力的なイメージだが、実際はどうなんだろうね。

たかすみの里、これも温泉複合施設(たかすみ文庫と温泉)に到着。
ぽかぽか陽気の裏庭で昼食。
持参のコーヒーと道の駅大宇陀で買った食パンのちぎり食い。
しかし生でもおいしい食パンだった。
というか生のほうが風味がいい。

同じ敷地の隣には天好園という庭園に囲まれた料理旅館がある。
以前一人で来たときには、間違えて一歩でも足を踏みいれると「拝観料を取られるのでは?」と思い、近寄らなかった(^^;が、今回は物怖じしないヨメと同行なので心強い。
恐る恐る入ってみると「庭園の拝観はご自由に」との立て札!気楽に散歩させていただきました。
「奈良はおおらかでいい、これが京都だったら・・」とヨメ。

のんびりと遊び、再び県道28号を北上。
途中の県道31号との分岐点の「名勝投石の滝」
投げるのは石だけに。
余計なものを置いてこないように。

県道28号から国道369(伊勢本街道)に出、まだ陽が高いと判断、曽爾村方向に膨らむ方向を選択。

おなじみの曽爾村屏風岩近辺の光景。

そしてそのまま県道81を北上、これも名勝香落渓を走り抜ける。
見事な山肌が直ぐ目の前に迫ってくる。
「奈良県はすごい!」とヨメ。
「あのぉ、ここはもう三重県なんですけど・・・」と私。

この後、名張市内でいつものように少し迷い、県道80号(三重県・奈良県共)沿いを走り、いつものように名阪山添インターのふれあいセンター野菜直売所に寄り、いつものように野菜を仕入れ、いつものように荷作りに難儀する。

なんだか、山添村の野菜直売所はウチの近所のスーパーといった感覚になってしまっている。
連休最終日で渋滞気味の名阪道路(ご法度(笑)、の主として路肩(苦笑))を走り、5時には帰宅できた。
暖かかったし、のんびりしたいい連休ツーリングだった。

晩御飯は産地直送のイモ類・こんにゃく等のたっぷり入った煮物であったのはいうまでもない。


origin: [東大和路 秋たけなわ] 2007/11/26(月) 午後 9:24
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