伊勢本街道・曽爾 横浜

 新宿・横浜 [東京/神奈川]


'07 12月8日(土)
誕生日だし、ついでだし、というような口実でちょっと遊びに東京に行った。
ヨメと私の誕生日は一週間違いで、中日にまとめて2個イチするのだ。
行きは飛行機、帰りは新幹線、ホテルは横浜グランドインターコンチネンタル。
どうだ!
というほどでもないが。

1)航空機搭乗 

前回はケチって深夜バス大阪->東京4800エンだった。
別にコリたわけでもないのだが、飛行機にも乗ってみたい。
調べてみると新幹線より伊丹ー>羽田航空料金のほうが安いのである。

インターネットで空席を選び、そのままANA早割り(28日前)予約し、カードで決済。
すると座席予約票画面が出、プリントアウトすれば完了。
この用紙をそのまま空港の搭乗ゲートの自動改札機に読み取らせば搭乗できる。
便利になった。

大阪-東京朝の便はもちろんスシ詰め通勤電車風の光景。
実質45分間のフライトなので少しの我慢だが、快適さから言えば新幹線の座席が上。
ちなみに、もしかしたらと期待したサンドウィッチ等軽食は出ない。←当然だろ!
ソフトドリンクのみ。
で、朝食抜きで羽田着。←昼食に期待!

新宿駅南口で東京の私のエージェントが出迎えてくれた。
新宿は久しぶりで、見慣れない高層ビルも多い。
中でも大時計があるとんがりタワーがハデに目立っている。
「あれ、何?」と東京在住エージェントにたずねる。
「さあ、何でしょうねぇ・・」とのご回答。
 あのねぇ・・・あれは東京都庁だっつうの!

2)活水料理やまと 

豆腐料理・湯葉の懐石料理専門店。
いろいろ工夫し凝った品々のフルコースを堪能。
私はまったくグルメとはほど遠く、最下級のグルマン(Gourmand)である。
おいしかったという記憶はあるが、もう料理の明細は覚えていない。
最後にかやくご飯が出、お代わりができてうれしかった。(^^)/
朝食抜いたカイがあった、というものである。

あなたは量さえあればいいんだから、といつもヨメに馬鹿にされる。
しかし本日は奥サマもきっちりお代わりされていたようだ。

3)新宿中村屋本店 

ヨメは別件で某所に潜伏したので、六本木ヒルズで一人遊んだ後また新宿に舞い戻る。
新宿中村屋は私の年代では大阪心斎橋に出店があり、その後阪急三番街に移った。
大阪の中村屋ではチキン・コールマンカリーをひいきにしていたのだが、いつの頃
からかメニューから消えてしまった。復活を期待する。

「月餅」というボリュームたっぷりの餡が入った菓子はこの中村屋でしか手に入らなかった。
現在でこそオークワで75エンの「ヤマザキの月餅」を愛好していたりはするが、私は
こうみえても月餅評論家を称する者である。
新宿に行けば中村屋本店を訪れないとギリがたたない。

新宿中村屋本店で月餅5種類バラで買う。締めて720円の業務投資を計上。

4)横浜グランド・インターコンチネンタルホテル 

東京で宿泊ホテルを探した。条件は「朝食バイキング」。

ホテルの朝食バイキングは今では一般的になっている。
かつて大阪ウェスティンホテルで宿泊したとき、豊富で楽しい朝食バイキングに
魅了され、時間いっぱい(3時間)滞空し飽食して以来、大ホテルの朝食
バイキング は下級グルマンの憧れであり続ける。

外国旅行中だと、いきあたりばったりに小さなホテルに宿泊するので豪華朝食バイキング
は期待できない。
しかし小さな民宿のようなホテルでの朝食で忘れられない味があったのを思い出した。
戦火の後が生生しいサラエボ(ボスニア・ヘルツゴビナ)の民宿で、まったく言葉の
わからないオバさんが釜で焼いていて出してくれた素朴な田舎饅頭のようなパンは
実においしかった。あれが最高のホテルの朝食だったのかも。

インターネット、その他カード会社経由の情報等で比較すると、東京都心よりも横浜が
割安である。それにこのホテルは例のエグゼクティブ専用「何とかフロア」の割安宿泊
プランである。その興味もあって「何とかクラブフロア、朝食付き」を予約。

横浜みなとみらい地区にある特徴ある外壁のあるホテルだった。

ホテルの前で恰好をつけるヨメ。

前方には明るい港の広がりが一望でき、背後に大観覧車のイルミネーションがにぎやかな
リゾート型ホテル。都心のホテルより開放的で楽しげで良かった。

部屋の窓から見下ろせば「ぷかりさんばし」が。←って何だか知りませんが(^^;

実際のクラブラウンジは期待に反し大した食物の供給はなく(ー ー)、
新宿・横浜  横浜 [神奈川] 室生
'07 12月9日(日)

朝食はもちろん、
一階のオーシャンビューテラスでバイキング。

和・洋・中と豊富に選べ、飽食の悪癖が復活。
バイキングではどうしても皿にありったけを盛って持ってきてしまう。
「それでは何を食べているのか、わからんに!」とヨメはいう。
そんなことはどうでもいい。
バイキングでは「あ、アレとるの忘れてた」というクイを後に残さないことが
肝要なのである。

最近はやりの中国粥もあった。シリアル系や果物類が少々物足りなかったかな。
ヨメと交互にエサ場に出動し、気がつけば周りのテーブルは既にすべて代替わり
している。
「量さえあればいいのか!」と常に私を糾弾するヨメも、こういうところでは
結構ネバリ強いところを見せ頼もしい。

実をいうと、旅行中朝食バイキングアリのホテルに当ると、巡回するウエイトレス
の目を盗み、せっせと昼食用サンドウィッチを数個作製し、紙ナプキンで繰るみ、
偽装して持ち出すのはヨメの隠れも無い特技なのである。

5)横浜港 

ホテルの朝食バイキングですっかり予定が狂い、朝のうちに信州に行くという
計画はすでにあきらめ、昼近くやっとホテルをチェックアウト。

港で恰好をつける私。

目の前の「ぷかりさんばし」より水上バス(350円)で山下公園に。
この日朝から奇跡的に晴れ、うららかで気持ちの良い陽光が海に広がっていた。
左赤レンガ倉庫、右インターコンチネンタルホテル。

氷川丸の繋綱には水兵さんが並んでいた。

港が見える丘公園散歩。
大佛次郎記念館前にて。
もちろん、ヨメは「ダイブツジローって誰?」と聞く。
カンジが読めただけでもヨシとする他ないか。
しかし、200円を惜しみ入館は残念。(^^;

港が見える丘公園イギリス館。入館無料(^^/
「イスに腰掛けないでください」とあった。
断じて腰掛けてませんよ。
よく見てください、30センチは離れてるんですが。

外人墓地・本町を経て中華街へ。

6)横浜中華街

モザイクちょっとオシャレしてみました。
(修正するのに苦労してるんだい!)

神戸の中華街より規模は大きい。
朝食たらふく食ったのであまり空腹感はない。
やたらと中華料理店が並び、値段も似たようなもので決め手がない。
ココがよさそうと思っても、つい次の店を見に行ってしまう。
あまりに決め手がないので、思わず存在するハズもない
「王将」のカンバンを目で探している自分に気つく。

中華街を一周し、くたくたになってヤケになり「ええい、どこでもいいや!」
と入った、ごく目立たない食堂でサービスランチ880円X2を注文。
しかし、正直に言って期待していなかったが美味しかった。
マーボ豆腐・餃子・ワンタンメン・焼き飯という、いかにも素人好み定番中華
だったが、失礼ながら「王将」の比ではない。
ギタギタに脂ぎって、そのコストパーフォーマンスの勢いでホウばりこむ
王将の餃子も実は嫌いではないのだが、餃子って風味があるんですねぇと
初めて気ずく横浜中華街の実力。
やはり、それぞれ味に個性があり「王将」とはコンセプトが違うと存在論哲学
の領域に踏み込まざるを得ない。
はふ!いや、朝食バイキングの後ということを考えれば、実に恐ろしい光景ですねぇ。

重慶飯店中華菓子専門売店

うわ、ありますねぇ。
月餅7種買い込みました。

信州に行くつもりが横浜観光になってしまったが、それはそれでめでたく終了。

7)新幹線月餅大会


本当はもうかなり食べてしまった(^^;

横浜駅に帰り、新幹線の案内を見る。
新横浜-新大阪、やはり行きの飛行機代より高い。

この当然の事実に私は呆然となるが、ヨメの行動はすばやい。
駅の従業員に近くのディスカウントショップを聞き、大黒屋
横浜モアーズ店に駆け込み、新幹線回数券のバラ売りを買う。

しかし、所持金をすべて月餅投資にまわしてしまい、大阪まで
二人分のチケットは買えないことが判明。
ちなみに中華街のレストランではカードで支払い可だった。

恐ろしい結論になった。
財布の中身を全部ぶちまけ、大阪一枚、名古屋一枚を買うことに。

名古屋駅新幹線ホームで大阪に帰るヨメを見送り、私は名古屋から
ふり出した雨の中を夜通し歩く覚悟で西に向かって歩きだした。

結局、近鉄の運賃のみの切符で鈍行(急行+快速)に乗り、夜食に
月餅をかじりながら、深夜までかかって帰宅したのであった。


origin: [新宿横浜飽食非グルメ月餅旅行] 2007/12/14(金) 午後 3:51
伊勢本街道・曽爾 室生