横浜 高取城跡

 室生 [奈良]


'08 1月6日(日)
いくら暖かい日でも、冬場の遠出は日が暮れるとヤバい。
近場の日帰り温泉もいいが、湯冷めしてはイミがない。

どうしょうか?と思って地図を見ていると、気になる道発見。
県道28号の室生寺から山の向こう側を平行して走っている国道369号に抜ける道がある。
昭文社の関西ツーリングマップではオフロードバイク道。
グーグルマップでは山中で道が途切れている。

いかにもアヤしい。
どうやら室生寺から末寺の仏隆寺にむかう林道のようである。
これはどうやら調査に行かねばなるまい。
(快晴6日決行)

県道28号で室生寺に行き、反対側の山の「芸術の森」(冬季休園中)に登る。
公園のフェンスの脇から、いかにも怪しげな林道に踏み込む。
「車だめ」?なら二輪では? ま、それを確かめに来たんだが。

林道にすれば道は広い。
しかしもちろん舗装はない。
最徐行でたらたらと。
警告カンバンが何回も。
しかし、車のわだちはついている。
やがて↓
しかし、車のわだちはその向こう側にも?
そのまま「通行止め」を無視し、カンバンをすり抜けて進もうと思ったが、一応バイクを置き、歩いて確かめに行く。

そして、唖然。
コーナーを曲がると、いきなりガードレールが途切れ、道がなくなり、崖になっているのだ。
・・・そのままつっ切って走行しなくて良かった。
こんな山の中で崖から落ちれば、野ざらし白骨化はまちがいない。

でも本当の仏隆寺への道は少し右から下っている踏み分け道のようだ。
まったくの土とジャリ道で、オフロードバイクでないとどうしょうもないカンジ。
しかし、しばらく歩いて探査するとハイキングコース風でのどかでもある。
ここまでくれば目的の仏隆寺まで行き着きたい。
行けるところまで行ってやるぞ、といつ死んでもいい気楽な私はバイクを乗り入れる。

急に勾配が厳しくなり、タイヤが土に空回りしたり、非常にヤバイ状況になった。
これは引き返さないと、と思ってもバイクを回せる余裕がない。
ようやく立ち木の間にバイクを突っ込み何とか安全停車。
見ると、道はあと一歩で奈落に落ちるがごとき急カーブ急傾斜になっていたのだった。
うう、アブなかったぁ(^^:

バイクを押し回そうとするが、坂道の土がぼろぼろで踏ん張れない。
ようやくバイクを上向きにし、エンジンを回すが、土道を登る力がない。
半クラッチでエンジンを回したまま、上に押していき、ようやく脱出。
いやぁ、大型バイクだったら完全にダメだった。

いくら400とはいえ、林道はちょっとムリ。
オフロードバイクの代わりにはならない。
←当然だろが!

この日はこの挫折を挽回しようと、県道28号をつっきり、国道369を越えて更に別の山道に踏み込もうとしたのだが、急に雪景色になっていた。
路面にも雪が固まっている。
で、賢明にもすごすごと引き返したのである。




室生  高取城跡 [奈良] 月ヶ瀬梅林
'08 1月9日(水)

次。
またまた天気がよく、国道169号⇒県道119の高取城址へ。
(9日)この道は高取城址への登り斜面で行き止まりになっている、どこにも抜けられない県道である。

途中で壷坂寺がちらりと拝観できてしまう。

行き止まりの高取城址。
人里離れた山城で、嘗ては武家屋敷もあり大勢の侍が勤務していたとは想像しにくい。
明治20年までは一応城の建築も残っていたようだ。



実を言うと、この高取城址に抜ける他の道はないか、と周辺の怪しい道も試したのだ。
一本非常に有望な道があったが、地元の人に聞くと単車ではムリとのこと。
まったくの踏み分け道らしい。
あきらめて、少し別側の道を突き当たるまで試す。
道の突き当たりが突然小奇麗な公園風になっていた。
(上子島地区)
ここもコレで行き止まり。
しかし細い山道の果てに思わぬ明るい光景があり、一瞬桃源郷に迷い込んだかと想念が遊ぶ。

行き止まり道には、迷い込んだという怪しい気配が濃厚にあり、もしかしてもうひとつ別の世界に通じているのではないか、と思わせるのである。

高取城址から引き返し、吉野に抜ける県道269にひっそりとある「安産の滝」↑

origin: [行き止まり道探索3本] 2008/1/10(木) 午後 5:22
USJ 月ヶ瀬梅林