野迫川村 琵琶湖西岸

 針テラス [奈良]


'08 9月20日(土)
金曜は雨。
試運転で酷使した老骨のホネ休みができた。

しかし夜のうちに台風は関東に去ってしまい、土曜日は朝から晴れてしまった。
ヨメが朝からニタニタと待機モード。

怖いけど、もはやヨメをBMWに乗せないワケにはいかない。
いきなりタンデム試運転も見切り発車してしまったのだ。

試運転会場で憧れの「かわいい」赤いBMに乗り、ご満悦のヨメ。

実をいうと、自宅近くの町筋ではさすがに初タンデムは怖いので、会場の「天理サーキット」までヨメには原付50ccで付いて来てもらってたりして。

ヨメの撮影した夫の勇姿。
走る姿を見るとフルフェイスのヘルメットのおかげもあり、分速20メートルでしか歩けないおじいちゃんやってる人とは思えないね。
 
いよいよヨメを後部座席に積みこんでタンデム試運転。
試運転中の夫の後ろに乗るという、怖いもの知らずの冒険心は心恐ろしくもたくましい。

運転している分には別に負荷が増えたという感じはなく、いつもどおりの軽いハンドルと軽い
加速感。
400ccとは違うのだ。
もっとも、私自身も一人で約一時間ほど乗った経験しかないので、何が「いつもどおり」なのか
よくわかってないのだけど(^^:

ヨメの方もユレが少ないのは実感できたようだ。
しかし、400ccバイクと違ってタンデムシート上では運転者との距離があり、加速の早さも
あって、多少怖い思いもした模様。
実をいうと、ヨメに後ろからライダージャケットを引っ張られると肋骨が痛むので、姿勢が不安定
だったことも事実。

予定通り午前の部は一時間くらいで切り上げ、一旦2台で家に帰る。

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午後3時から午後の部。
今度はトップケースを取り付け、後部座席のパッセンジャーが背面の安定を確保できるようにした。

オプションでハコ3つも付けてあったのだが、重いので試運転中は外してあった。
ちみに、このBMW純正のハコは重いだけではなく、やたら高い。
ハコ3つだけで先代の400ccバイク(中古)など軽く買えてしまうくらいのネダン。
見栄と虚栄のBMW(^^;

トップケースを取り付けたことによってパッセンジャーの姿勢は安定し、快適ラクチンになった。
本当はサイドケースも付けたほうが転倒時の安全性はもっと高まるのだが、今の私には
とてもそんな重いバイクは押せません。

さて、では、いよいよタンデムで「針デビュー」に行くぞ! わーい。

名阪道路の針テラスはこちら方面のライダーのたまり場で、二輪駐車場には色とりどりのバイクが
並んでいる。
単なる駐車場所ではなく、ライダー同士が他のバイクを眺め、比較検討、密かに品定めする場所でもある。
出発する時には、見物人の視線を意識し、わざと爆音をふかせ、用事もないのにちょっとステップに
立ち上がってみたりしてカッコウつけて出て行くのが暗黙のルールである。
←そんなことないか(^^;

圧倒的な大型バイク主流の中で、わが先代の愛車CB400SSを乗りいれるとさすがに小さく見え、常に
多少の引け目を負ってしまうのはいたしかたがなかった。
そして、この華やかなバイクの社交場に、それとも知らず夫におだてられ、50ccスクータで乗り込んでしまった昨年春の屈辱をヨメは決して忘れていない。

元来、私自身は性能的には400ccバイクで十分だと思ってた。
しかし、バイクは実用品ではない。
実力半分、あとの半分は所有するウレシサを与えてくれるプラスアルファが必要だ。
ま、車格というヤツかもしれない。
ブランドというのもある。

見栄と虚栄のBMW。
所有する喜び(^^;
・・・あ、ごめんなさい。
最廉価版機種で。
でも、フルオプション付けてまっせ!

というわけで、今回新車で念願の「針デビュー」を果たすのである。

「でも、二輪駐車場じゃなくて、一番端の方に付けること!」と、ヨメ。
「そだね」と私。
実は今の私、内股で女乗りというか、片足を内側からよろよろとずりあげていかないと乗車できない。
とてもこの姿、他のライダーには見られたくない。
婦唱夫随で異議ありません。

   念願の針デビュー!
しかし、何これ?土曜日なのに殆どバイク来てない?
どういうわけか、たまたまか、ライダーが少ない時間だった。
ちょいと拍子抜けしてしまった(^^;

ま、しかし久しぶりの針インター。
憧れの「直売所の野菜をBMWで買いに行く」(?)ということをし、ベンチに座って他のバイクを悠然と眺め、針デビューの喜びをにんまりかみ締める。

横に大阪ナンバーの、ちょっと珍しい青のBMW乗りの方がウチの新車の横に。
しげしげとウチの子を眺められているご様子。
後でバイクに帰ったとき、会釈すると「そのケースは大きくした状態ですよね?」と尋ねられる。
バイクよりもトップケースに興味がおありのよう。
さすが、バイクよりケースが高いのを(?)よくご存知か。

無事針デビューを果たし、帰り道で取説を手に頭をひねるの図。
ディスプレィの標示が未だ何だかよくわかってない。
まあ、いいか。

ヨメは快適な背もたれ付きのタンデムシートに堪能した様子。
もっとも、左足とマフラーが近いので、その辺はちょっと窮屈らしいが。

すっかり満足したヨメは「これでもうどこにでも行けるね?」という。
「次の土日は一泊して滋賀県琵琶湖に行く予定だからね!」

おい!ちょっと待て!
慣らし運転中の新車と骨折療養試運転中の老骨で、それはないだろ!

origin: [タンデム試運転と針デビュー] 2008/9/21(日) 午後 2:22
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