生駒・松尾山 正暦寺・神野山

 菟田野・たかすみ文庫 [奈良]


'09 7月11日(土)
11日(土)適当にテーブルの上の飲食物をレジ袋に詰め込み出発。


先ずは「天理サーキット」で速度調整とコーナリングの訓練。
コーチする私がたいしたことないので、どうもヨメの覚えもはかばかしくない。

白川ダムで少々休憩後、国道25号旧道の天理ダムの裏道から笠山荒神前野菜直売所。
予定通り6本入り100円のきゅうりとなすびを野菜直売所でゲット。
駐車場前のアジサイの植え込みに完全保護色のカエル発見。
見事な保護色は何百万年の進化圧の結果かもしれないが、実は誰かのいたずらでひょいと地上に置いてあるように見えた。


県道38号「杉の家」交差点より広域農道伝いにR386。榛原から県道31号で菟田野。
道の駅「大宇陀」近くの松山筋「アナンダ」で久しぶりにパンを買う。
ずっしりと重く、噛み応えのあるここのパンは好物なのだが、最近自分でもパンを焼き始め(^^;
あまり外でパンを買うことが無くなった。

R166から県道81の田舎道に入り、次第に細くなる山道を登る。
木々の生い茂る涼しい道だが、休憩に恰好な場所がなかなかみつからない。
 
とうとう、仮想目的地の「月うさぎ」(山中の廃屋を利用したアトリエカフェ)に着いてしまったので、道の上のカフェには上がらず、道端を借りてキャンピングチェアを広げる。

コーヒーもちょいとした食料も、アナンダのパンも持参してる。
カフェでコーヒーを注文する程でもなかった。

しかし、このしみったれモードが実はいけなかったのだ。
適当に食い散らかし、ではシェスタモードに移行しようとしたが、露営地選択のミスで暑くて眠れない。

前回にこのカフェを訪問したときの写真。
ヨメの携帯メールを無理やり見せられる月ウサギ犬。

昼寝をあきらめ、再び走行開始。

県道28のたかすみ文庫でトイレ休憩。
ここから一気にR166→R165の長谷寺回りで天理山側伝いに帰宅するのだが、
R25旧道天理ダム線で異変発生。

やっと山から下り、トンネルの手前で天理市街への側道に右折し、後続のヨメを待つ。
しかし、2、300メートル後ろを走っていたはずのヨメがいつまでたってもやってこない。

またエンストかい、そのうち来るだろうと思ってたが、10分経過しても姿が見えない。
これはコケたか!と携帯電話で呼ぶが、電源が切られている。

大事故発生の予感に打ちのめされ、Uターンして路上でノビてるはずのバイクとヨメを探す。
どこにもいない。

冗談を思いつき勝手に別の側道に回って、私の先に出るつもりか?
他の道を探すが、気配はない。第一、別の側道から先まわりして私の先に出るというようなことが
できるレベルではない。

途中で野菜直売所を見つけ、夢中で買いあさっている?
道に迷い人さらいにつかまって、サーカスに売られてしまった?
途方にくれて身動きできなくなる。

そのとき、携帯電話の呼び出し音。

「トンネル抜けて、間違えたのに気がつき、漕いでUターンしたらコケたぁ」

後続の車が寄ってたかって起こしてくれ、無事分岐点に戻ったそう。
それにしても、制限速度+30が標準巡航速度のR25天理ダム線を、漕いでUターンするとは何と無謀な! 「起こしてくれた人も、あきれてた」そう。

「携帯電話、通じなかったが?」
「電源切ってた。自分でかけるときだけ電源入れる。」
何という自己本位な・・・

奈良県をドライブ中の皆サマ、花柄バイクを見かけたら決して近づかないでください。

もっとも私メも、この30分前、長谷寺参道で電柱たて看板を引っ掛けブチ倒し、驚いて出てきた近隣の皆様にご迷惑をおかけしたのは事実。←ご内密に^^;

疲れきって帰宅した公道研修ツーリングだった。


菟田野・たかすみ文庫  正暦寺・神野山 [奈良] 新名神
'09 7月12日(日)

で、翌日曜はといえば、また懲りずに二台でくり出すのである。

天気予報では一日曇りだったが、もう梅雨も明けてしまったような快晴。暑〜;

昨日の失敗は疲労によるものと反省し、とにかく休憩をたっぷり取ることを基本行動原理とすることで合意。
先ず、ガスステーションで給油と洗車から。
 
「天理サーキット」を数周しコーナリングの練習後、山側の正暦寺参道でたっぷり休憩。
読書と睡眠^^。

すっかり夏の雰囲気。
誰も来ないのどかな山道だが、いつの間にか下の渓流にはヨソのご家族が陣取ってアウトドアし始めた。

一度帰宅して昼食にする予定だったが、やはり帰宅するのはめんどい。
R368針-柳生線にある「ハーブクラブ」で昼食にすることにした。
2棟のログハウスからなる、明るく気持ちのいい施設で、レストランの他野菜やパン、ちょっとした工芸品も販売している。公的な障害者支援就業施設でもある。

明るい郊外型レストランで「ちゃんと」いただく食事は格別においしく、日頃野外に陣取って食ってる自作の訳わからん昼食とは別格。←当然だろ!


石窯焼き鶏のソテーとタイ風カレーをおいしくいただいた。


たまには休憩でコーヒーを飲みに来てもいいか・・と、あまりにも経済主導の日常生活を少々反省したりもする。

昼食後、周囲ののどかな県道・国道・農道を周回。
すっかり夏の陽気だが、空の青と山の緑の透明さが際立つ。

最後に神野山でトイレ休憩。

2年前、50ccスクーターに乗ったヨメと400ccでここまで来たことを思い出す。
遠くにかすむ近県(三重・滋賀)の山並を遠望し、よくもこんなに遠くに来れたものだ
と感涙にむせたものである。


以降、それぞれ400cc程のグレードアップ。
少しずつはまだ伸びていくこともあるのかも。

帰宅途上、やっと涼しくなってきた白川ダムで最後の休憩。

澄んだ深い空の青が静かに水に溶け込み、おだやかな夕刻である。
水面をかすめ、セキレイの群れが飛翔しながら夕食中。
春からおなじみの指定席だったが、藪蚊の襲撃を受け私は苦戦。
しかし、ヨメには栄養がないのか蚊が食いつかない。

遊歩道にさまよい出てしまったミミズに群がるアリを見ながら、生命の多様性と人生の不平等を
呪いつつ、本日は元気に帰宅できたのであった。

 

origin: [これで梅雨かい?人生の悲哀・週末公道研修] 2009/7/14(火) 午前 10:27
生駒・松尾山 新名神