行者還峠 奈良公園

 正暦寺・多武峰 [奈良]


'09 11月14日(土)
ヨメがどこかでコカした(子細不明)黒バイクが未だ入院中。
あまり大した天気ではないが、久しぶりに赤バイクにヨメを積んで、週末の奈良の近場の秋を観察に行く。
土曜日(14日)まず、いつもの天理サーキットに行くつもりだったが、思いついて近くの正暦寺に向かう。
夏には道端でキャンピングチェアーを広げて居眠りをしていたくらいの静かな参道だが、この日は違った。
臨時停車場に奈良交通の連絡バスが停まり、他の見慣れない観光バスも到着する。
車列も途切れず、交通整理の係り員まで配置され、途中ですれ違えない参道の通行規制をしているのだ。
観光バスの正面に「談山神社・正暦寺紅葉ツアー」の表示。
談山(たんざん)神社は前日の奈良テレビの「紅葉予報」で見ごろと紹介されていた程の観光のビッグネーム。
しかし、正暦寺は私のバイク練習場近くの静かなお寺というだけの認知だったのだ。

いやぁ、正暦寺。
そのような観光上のビッグネームだったとは認識してませんでしたぁ。
お見それいたしました。
境内前の「日本清酒発祥の地」の石碑横には近在の野菜直売所も出、早くもネギを買いに行くヨメ。
お寺の拝観には500円が必要だが、タダ部分の境内・参道で紅葉は充分楽しめる。


もちろん、当方はバイクなので境内前の有料駐車場ではなく、参道の適当な路側に。

ついでにバラしておくと、平日は料金所に人影はなく、限りなくタダに近い。

家を出て15分後には奈良の紅葉の名所に遭遇し、思わずトクした気分。

では、次。
天理の町筋の街路樹も色づいている。


天理ダムの裏道から笠山荒神(桜井市)。

脱いだヘルメットを収めもせず私に渡し、さっさと野菜売り場に直行するヨメ。
大量の野菜を収穫。


「笠そば」でエネルギー補給。
ここは紅葉の気はないので、普段よりも客が少ない気がする。

県道、農道伝いに榛原、大宇陀道の駅。
ここでも野菜売り場をのぞくが、もう充分だよう。

宮奥ダムを突ききりトンネルを2つ抜け、多武峰(とうのみね)に駆け上がると、うわぁいるいる。
談山神社の駐車場にあふれる車・観光バス。
さすが奈良の紅葉のビッグネームである。
残念ながら、ここで早くも陽が隠れ、冬型の天候になってしまう。
という理由で、今回も入山拝観料500エンは割愛、外から木造13重の塔を盗み撮る。
参道は出店でにぎわう。
雲間から一瞬夕日が射し、不思議なグラデーションが向かい側の山腹に現れる。
それにしても陽が短い。帰り道を急ぐ。

途中で「黒バイクの修理完了」と携帯電話に連絡が入る。
その足でバイクを引き取りに行き、久しぶりに黒バイクを運転したヨメが自宅ガレージで
またコカしてしまう。
ブレーキレバー損傷。一体いつ修理が完了するのやら。


正暦寺・多武峰  奈良公園 [奈良] 吉野
'09 11月15日(日)


翌日曜15日、幸いバイク屋にブレーキレバーの在庫ありとのこと。
2台で出かけ、その場でレバー交換。一本630円。
そういえば、私も最初立ちゴケする度にレバーが使いものにならなくなるので、予備に2本買ったこともあったか。
と言うわけで、変形レバーのコレクションがまた増えた。

そのまま、奈良市内で開催されていた奈良のパン工房5店の即売会に行く。
会場が普通の住宅街だったので、駐車場に入りきれず路上まで停車中の車列がはみ出していた。
しかしバイクは気楽。
勝手に車場に入りこみ、たまたま空いた区画を占拠。

大宇陀「アナンダ」のパンは売り切れだったが、他の店のパンを5種類ばかり買った。
顔見知りのアナンダ嬢(妹)と2・3言。

奈良県立図書情報館(図書館)駐輪場にバイクを置き、カフェテリアで購入して来たパンを食す。
やはりアナンダのパンの方がおいしい。


←あ、ヨメがバイクのシートにカギを忘れて行っとる。

私が読書にイソしむ間、ヨメは近くの美容院に行き髪カットしてもらうという。
図書館前の秋篠川の堤防も秋色になっていた。
なかなか見事な桜並木があり、春はなかなか壮観だったが、秋もそれなりの色になっている。


更に桜は枝ぶりが細かく、冬でもなかなか面白い構図になる。
川の堤には桜だね。
もっとも、夏は虫が多くて近隣では迷惑するらしいのだが。
何事もまあ、そんなもんだ。

カットから帰ってきたヨメの手に袋。
たまたま美容院の向かい側に萬春堂という大手和菓子屋があったらしい。
しまった。ヨメが素通りするハズもなし。
 
奈良公園に行く。
かなりの渋滞。


やっとのことで東大寺参道横の二輪駐輪場(私称)に出ようとすると、なにやらテント村が出来ていて進入できず。
適当な臨時駐輪場(自然発生的)に停める。
奈良公園では「フードフェスタ」開催中。
秋の週末はどこに行っても何かやっている。

今日は人が芝生に群がり、鹿が遠慮して姿を見せない。
たまにメンドくさそうに座り込んでいるヤツがいるが、子供が鹿せんべいを差し出しても見向きもしない。
朝から「フードフェスタ」で食べ散らかし、鹿せんべいがごときなんか食えるかい!という表情。

奈良公園にはもみじはないが、広々とした芝生のアクセントで紅葉した木が散在し、それはそれでフォトジェニック。

ヨメの方をカットした方がよかったか。

新公会堂の庭園に行く。


入園無料だが、新公会堂の中からしか入れないので庭園の存在自体が分りにくい。

あまり散策する人もなく、奈良公園の穴場のハズだが、さすがにこの季節、人がいる。

あのう・・私の写真撮る順番なんですけど。

レストラン「能」に張り紙。
「本日で閉店」とある。


地下に駐車場があり、タクシーで行くことができる奈良公園で殆ど唯一のレストランだった。
奈良ホテルの経営で高いので個人では使わないが、観光ガイドをしていたときに数回接客に利用した。

いやぁ、これから困りますね>現役ガイド諸氏。

本日はこれにて帰宅。
夜に入れば、てんこ盛りの野菜、フランス風・ドイツ風パンに和菓子の食地獄の秋。
 
origin: [奈良の秋点景] 2009/11/17(火) 午前 1:34
行者還峠 吉野