余呉湖(泊)2 白馬・八方(2)

 白馬・八方(1) [長野]


'10 10月16日(土)
八方尾根より白馬岳の方角
 
(1)旅行仕様
ヨメが白馬東急ホテルの無料宿泊券を当てた(←子細不明)。
ちなみに先週は余呉湖野営二人で1000エンだった。
当初はバイクで行くつもりだったが、「バイクはやめとき」という声が親族会議で優勢となり、汽車でいくことに決定。
もちろん「汽車」というのは比喩でもうSLはどこにも走っていない。
「JRで」というところだが近鉄も使ったので正しくない。「列車で」もなんだかおかしい。「電車で」?
ああ、「鉄道で」というのが正しいのか。
名古屋から中央線・大糸線で「白馬」は動かせないが、大阪から名古屋は近鉄特急の方が新幹線より格段に安い。しかも金券ショップに行けば近鉄の格安チケットはいくらでもある(担当:ヨメ)。
今回は「沿線施設御招待切符」というワケのわからん近鉄全線運賃1200エン切符と特急券で名古屋に行った。合計で新幹線特急券のみと同じくらいの額だった。
 
近鉄「アーバンライナー」で名古屋。
JR特急「信濃9号」で松本。
松本から大糸線のドン行(信濃大町乗換え)で「白馬」。
このドン行は松本市の通勤電車でもあり、満員で立つしかなかった。
それまでの指定席特急との格差に唖然としたが、信濃大町につくまでにはガラガラ状態になり、北アルプスの山と湖を窓外に眺めながらののどかなドン行旅行になった。
 
国内の汽車の、いや列車の旅は超久しぶりで、思い出すのは40年以上前の旅の記憶ばかり。
もっとも大糸線より篠ノ井線の印象が強く、姨捨駅近くのスイッチバックの記憶が鮮明に残っている。
当時は文字通り汽車の旅だった。しかし、今は「電車で」の時代である。汽車にくらべると、なんだか旅情も薄いような。
 
(2)白馬東急ホテル
同じく親族会議で「連泊」案が強行に提出され、白馬東急ホテルに2泊することになった。
だから一泊分は正規料金。
しかし、ホテルの正規料金というのもいろいろあり、インターネットの旅行サイトで調べると(担当:ヨメ)ホテル側の提示料金よりも5000エン近く安いヤツがあった。
 
白馬東急ホテルに我々だけの送迎バスで到着すると、出迎えてくれたレセプション嬢が「さっきご一緒でしたね」と笑う。なんと満員の松本からの「通勤客」のお一人だったのだ。車内ではしゃいで騒いでいたヨメの姿を反省(^^;
 
実際に連泊した白馬東急の部屋は山側(マウンテンビューというか)ではなく、パーキングビューでちょいと失望したが、値段のこともあり、さすがのヨメも部屋変えを主張はしなかった。
しかし、さすがの大手リゾートホテルで部屋は清潔快適。スリッパに貼り付ける抗菌シートなんてものもあって、私が貼り付けたスリッパで露天風呂に行ったところ、誰もそんなもの張っていなかった。
ちなみに、このホテルの浴場は外部からの利用もでき¥1500エン。
日帰り温泉評論家としてはホテル付属温泉としては標準並みより下のランクとする。外部から入浴するほどのことはない。
 
このホテルでは送迎マイクロバスにお世話になった。
白馬駅到着と出発の送迎は当然だが、ホテルから栂池ロープウェイ駅までの送迎もしてもらった。
この時、車内から初めて白馬岳を川床越しに見ることができ、朝の光に白く輝く荘厳な峰の姿に感嘆し、それまでのちょいとふやけた行楽気分がきゅっと引き締まった。あ、ここ、やっぱり「日本アルプス」だったんだとか。

この午後、栂池にホテルからマイクロバスで迎えに来てもらい、途中で八方の町場に降ろしてもらった。
たまたまやっていた「農業祭」でヨメがリンゴを値切って買ったりしてたが、駅まで行って翌日の帰りの切符を手配していると、やはり栂池自然園ハイキングの疲れで足が痛くなった。路線バスは出てしまった後で、タクシーはばか高い。
しかしながら、この観光案内所前の足湯に漬かっていると、白馬東急ホテルのマイクロバスがまた向かえに来てくれている。
白馬東急までのタクシー料金を訊ねた観光案内所のお嬢さんが気を利かせて手配してくれたのだった。
名の通ったホテルに宿泊するメリットですねぇ。
 
(3)観光計画を練る←遅い(^^;
さて、目的地に到着したが、どうする?
観光案内所やホテルで仕入れた観光パンフレットで勉強を始める。定番コースは「八方尾根トレッキング」。
八方アルプスウェイと総称されるゴンドラ・リフトを乗り継ぎ、八方尾根をトレッキングして標高2060米の八方池を目指す。この池に移る白馬三山の写真はどのパンフレットにも一番に乗っている。所用時間三時間半。
うむ、トレッキングねぇ・・・。あまり歩く趣味はないんだが。
あと、栂池自然園散策か。なんか、つまらなさそうだけど。
 
八方池
ホテルに「岩岳秋の特別プラン」のチラシがある。
岩岳ロープウェーに乗り山頂の展望レストランで昼食。
昼食プランは予約が必要とかで、ヨメがホテルのフロントに問い合わせに行く。
 
で、予約できた?
「栂池に行く!栂池なら、ホテルから送迎してくれるので、予約してきた。」
岩岳ロープウェーの乗り場まで「タクシーで10分。
歩いてなら一時間・・」と言われて即栂池に変更したとのこと。
 
観光第一日目は「栂池パノラマコース」+栂池自然園ハイキングに決定。
当初はこのコースには余り乗り気はしなかった。「自然園」というのはなんだか高山植物園のようで、のどかなハイキングしながら植物観察というのではあまりにも年寄りじみている。
 
到着当日は八方の旅館街に安いレストランを探索に行く。
ホテルの豪華ディナーコースを食す心理的な準備が出来ていない。
まあ、ディナーコースは明日にしよう、とか誤魔化しながら。
秋はどうもシーズンオフの雰囲気で閉めている施設が多い。昔スキーに来た記憶のある八方のペンション街の賑やかさを捜すが、どこにも冬の華やかさは見つからない。
八方尾根ゴンドラ乗り場近辺で開いているレストラン2軒のみ。
町を一周しているうちにとっぷりと夜になり、開いていた店も閉店していく様子。覚悟を決めてゴンドラ乗り場付近のレストランに急ぐ。良かった。まだ開いていた。
料理は値段につりあってまあまあ。
店内の内装や雰囲気はある種の趣味で統一され、スキーリゾートのアフターファイブの夜の温もり風な気分が少し感じられた(HTM白馬ハウス)。
ホテルに帰り、温泉に漬かって就寝。
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朝食レストランに行くと長蛇の列。
こんなに宿泊客が多かったのか。メインダイニングレストランとバーのスペースも開放している。いちいち客をテーブルまで案内しているので列が捌けない様子。普通、どこのホテルでも朝食は客が勝手に席を選ぶのだが。
例に寄って(^^;飽食気味。
origin: [白馬・八方紀行(1)-(4)] 2010/10/26(火) 午後 0:20
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