矢田丘陵 美杉リゾート(2)

 美杉リゾート(1) [三重]


'11 3月13日(日)
これも半額モニター料金というので予約していた。
実際に主催者に決行するかどうか問い合わそうと思ったのだが、中止という連絡もない。
まあ、いいわ、と朝からバイク2台で日本地理行政区分からは中部地方に属する三重県に走る。
 
2)森林セラピーとノルディックウォーク・モニターツアー @美杉リゾートホテルANNEX
ホテルANNEXの駐車場。ウチのバイク2台、見えるかな?
 
三重県道15号沿いの川原で軽く昼食。
 
 
「美杉森林広苑」との表示があるのだが、ながく放置されているようだ。
道路の横にはJRの線路もあるが、これもここ数年不通のまま。、
 
3年前の台風の被害で不通になったあと、JR名松線は廃線状態が続く。
美杉リゾートも過去の賑わいの名残はあるのだが、人影はまばら。
かえって鄙びた味がくわわり、私としては妙に近しい気分である。
 
がけ上の線路間際には廃駅のような怪しげな建物も朽ち果てて放置されていた。
 
この日、後ほど一緒に歩いた美杉町自治会連合会長サンのお話では、この地区に400軒の空き家があるそう。
興味のある向きは、津市役所美杉支所地域振興課まで。
 
 
ホテルANNEXに13:00集合。
室内でノルディックウォークの簡単な講習を受け、津市備品ステッカーの貼ってあるストックを借りてご近所一周ツアーに。
インストラクターは資格を持っているホテルの従業員兼地ビール醸造員の若者達。 
スキーのクロスカントリーの夏場の訓練として発達したとかで、ストック2本で歩行の姿勢を支える。
杖一本より2本の方が歩くに自然である。
これはなかなか有望な高齢化社会対応商品かも。
え?歩行補助用品じゃなくて、スポーツなん? そかね。
ま、BMI値22常時標準体型の私ならば結構スポーツ風に見えるんだがな↓
一日目のノルディックウォーク体験はつつがなく終了。
ホテルの室内プールでちょいと泳ぎ、あとは温泉露天風呂に食事。
団体慰安旅行風の集団会食で地元食材の何とか御膳とインストラクター氏醸造の「火の谷ビール」。
肉、魚が少なく、B級グルマンの私にはちょいとボリューム不足。
釜メシの底をさらっていると、見かねて同席の方よりもう一釜の差し入れあり。
そこでやっと飽食。どうもご協力ありがとうございました。
うーん、どうも被災地の皆さんのことを考えると飽食とは申し訳ない表現だな。
 
食後は部屋に帰り、地震関係の報道を見る。
うむ。この行楽の日常とあの突然の非日常との接点がよくわからん。
とにかく寝る。

美杉リゾート(1)  美杉リゾート(2) [三重] 御杖牧場・大宇陀
'11 3月14日(月)

二日目朝。
朝食バイキングを楽しみ、早朝から森林セラピーハイキング。
美杉町は森林セラピー基地と称し、ハイキングロードをそこかしこに整備している。
過疎の村の生き残り対策、まあ、がんばっていただきたい。
瀟洒な火の谷ビール工場や石釜パンベーカリーもある。 かなり大がかりな地域振興企画があったようだが、名松線の不通でなんとなくポシゃってしまったのかも。
高台より美杉町中心部を望む。
やはりテレビで見た大津波の画像とだぶってしまう。
ちょいと曇り空で一時パラつきもしたが、森林セラピーにふさわしい朝の適当な散歩でした。
この後、もう一度室内で唾液アミラーゼや血圧等を測定、前日の測定値と比較し、森林セラピー効果を確認。
さて、私の測定値は?
固唾を呑んで結果を待つ。
→測定器エラーですと?  はふ。
 
最後に主催者(ホテル&美杉町振興協議会その他)より東北関東大震災の犠牲者に黙祷の提言。
このようなカタチで非日常との折り合いをつけようということだ。
私はあまり空気が読めない性格で、普段は黙祷〜っという号令がかかると、ウス目で様子を観察するのが常だったのだが、さすがに今回は空気の重味の質が違い、自然にこうべを垂れ黙祷しアチラの非日常を思った。
 
もう一度、最後に温泉に浸かり、11時チェックアウト。
雨を心配したのだが、あたたかく晴れ快調に帰路を走る。
もっとも、あまり直線的に帰ってしまい「野菜直売所にも寄らないでぇっ!」と家でヨメに叱られた。

 

  アチラの非情な非日常と、こちらの相変わらずのふやけた日常。                                本当は紙一重。  

origin: [大震災を悼みつつ(2)美杉リゾート(2台)] 2011/3/18(金) 午後 8:31
矢田丘陵 御杖牧場・大宇陀