大和郡山城 下北山スポーツ公園(泊)

 曽爾高原 [奈良]


'11 4月18日(月)
ふと迷い込んだ山里で、まだ残っていた桜に呑み込まれる。
山里のふとした村落では必ず桜が植えられている。
風が温み、山間に色とりどりの春が来る歓びがあふれているようだ。
特に今年の冬はいろいろ厳しかった。
あと何回、桜を見ることができるのだろうか?
 
桜は生きている我々の無情感を際だたせる。
今は桜を愛でてきた人々の膨大な思いいれの蓄積が良く分かる。
 
   桜 ー 地面の下の膨大な死体から咲き誇る狂気
 
梶井基次郎かな?
 
室生から曽爾村まで県道28ではなく、黒岩農道を伝った。
昨日は布目ダム公園に最近導入したタープ張りの練習に行ったのだが、強風で寒くてまったく不首尾。
本日(4・18日)も昼から曇りだというので早めに出た.。
おかげでのどかな春の山里に迷い込むことができた。
あまり誰も通らない農道だったが、途中だだっ広い駐車場ができていた。
 
屏風岩公苑へのハイキングコース起点にするようだが、観光バス数十台規模の駐車場はいかにも大げさ。
昨年の詮と1300年イベントを当て込んだのだろうけど、中途半端きわまりない。
 
駐車場への分岐道路が立派なので迷い込む車も数台。
Uターンして帰っていくだけなんだが。
 
 
曽爾高原ファームガーデンでトイレ休憩。
ついでにお米パン昼食用購入。
ここから私のみが知っている高原内穴場スポットに走る。 有料の曽爾高原の反対斜面に三年前偶然見つけたただの広場なのだが、キャンプに最適ではないか、と思いだす。 行ってみると多目的広場とのカンバンがあり、駐車場に使用しているようだが一方が斜面になって眺望がある。 端の方は草地でテント設置には充分である。
 
インターネットショッピングで手に入れたタープを設置。
夏場になるとどうしても日陰が欲しい。
テントの前室にもなる、とふんで導入した。
 
しかし、ペグダウンが必要で設置レイアウトが難しく、なかなか安定させられない。
バイクのハンドルにも張りロープを引っ掛け安定を図る。
 
 
テントも張り、全体のレイアウトを試してみる。
 
タープの設定に難航していると、下から車が登って来、カップルがテーブルを出しはじめ、
「ここかまいませんか?」と後方でバーベキューの用意をはじめる。
下の方で電動芝刈り機で作業していた軽四トラックも数台登って来、数人で休憩中の様相。
 
誰も知らない穴場のハズだったのが、急ににぎやかになってしまった。
まあいい。テント、タープで陣地を取ってあるのであまり周囲は気にならない。
陽射しが暑い時期ではないが、タープがあると周囲からの目隠しにはなる。
 
さ、昼食。
お米パン、コーヒーとインスタントラーメンである。
設営が大げさな割りに質素そのものの昼食。
うしろのテーブルさんから「これでもどうぞ」と肉の差し入れが、とかは空しい期待であった。
 
ちょいと昼寝。この季節だとテントで横になって居眠りできる。
夏場のテントでは暑くてどうしょうもない。
だからタープを導入したのだが、設営がちょいと面倒なので使用場面は限定的か。
 
 
再びファームガーデン経由で撤退。
近くのオートキャンプ場サンビレッジを見学に行く。
かなり立派で清潔な施設。
フリーサイトはなく、電源なしの区画サイトでは4000円。
設備の整ったファミリーキャンプ場で、子供の遊戯施設もある。
 
斜面の上側のサイトからの眺めはいい。
今は季節外れでまったく静かで清潔。
一日ゆったりと読書でもして過ごすにはいい、と思えるのだが、多分夏場はガキどもの喚声で小うるさいことになってるだろうななぁ。
 
 
R369で直線的に返ろうと思ったが、天気はまだもちそうなので黒岩、室生を経由、うろうろ寄り道しながら帰還。
やまなみロード途中のウチの丸秘休憩スポット。↑
ひさしぶりに針テラスに寄ると、さすがにライダー達がうようよの春。 
端にあったレストランが潰れて、野菜売り場になっていた。
盛況で活気があった。
ヨメはこの施策にいたく賛同。
 
ちなみに、以前からあった反対側のローカルな野菜直売所
は客ががらがら。
 
まあ、アソコは品数が少なくて、そう安くも無かった。
 
 
 
あたたかく、歩道で座り込んでいるライダーも多い。
 
ちょっとコーヒー飲みたいね、と我々も湯を沸かし、路上で熱いコーヒーを入れる。
携帯用バーナーはとにかく役にたつのだ。
 
というわけで、いよいよ本格キャンプへの準備は着々と進むのだが、後は寒いとイヤだし、暑いと出るのはおっくうというジレンマの克服が課題として残っているワケだ。
 

origin: [曽爾高原でタープ試用 (2台)] 2011/4/19(火) 午後 2:13
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