石津緑の森公園 飛騨高山

 九頭竜湖 [福井]


'11 5月5日(木)
5月5日(木)朝5時、テントで目が覚める。
「もう起きる?」「はいな。」
 
日頃ふやけてだらだら夜更かし三昧の私にすれば何と言う健康生活だろうか。
 
ゆっくり朝食を摂り、撤収準備。
隣のテントの若者グループはまったくおきてくる気配もない。
夜おそくまでキャンプファイアーを楽しんでいた若者達へのカタキを、きっちり早朝はらすというのがキャンプ場のマナーというものである。
 
準備完了。
午前8時半。
 
それでは本日の岐阜県ツーリングに出発。
 
あまり確とした予定はたてていないのだが、関が原から岐阜市街部分をすばやく通り抜け、板取(いたどり)街道沿いのキャンプ場を目指す予定。
←R365 関が原近辺。
静かな朝の道。
 
関ヶ原交差点のガソリンスタンドで給油し、混雑しはじめた濃尾平野都市部にさしかかる。
 
なるべく市街地を避けたいたいのだが、地図どおりに直線的に行こうとすると町場にはいってしまう。
 
地図上では「揖斐川の橋二つ渡って、3つ目の信号を左折」となっているが、実際は川も信号ももっと多い。
確か橋2つは越えたハズだが・・歩道に出ていた近在の方に現在地を尋ねる。
・・・揖斐川の平野橋?まっすぐもっと行って。
市街地を大分走ったつもりだったが、まだまだらしい。
濃尾平野ですねぇ。ここから名古屋沿岸までずっと平野部なんだ。広い。
町場外れ近くの道の駅「富有柿の里 いとぬき」裏の公園でコーヒー休憩。
 
道の駅は小規模だが、ウラの公園を見下ろす位置にある富有柿センターなる建物は立派。
まさか富有柿の集荷販売をしている風には見えないのだが。
 
黄砂の影響が無くなったようで暑い日になった。
 
ここからなるべく山側の道をたどり、R256板取街道へ。
 
←山県市と関市の中間付近。
水が澄んで透明度が高い。
 
奈良県と違ってダムが少ないので水がきれいとヨメは言う。↑根拠不明。
 
国道256の道の駅「ラステンほらど」(←意味不明)でトイレ休憩後、板取(いたどり)街道の北上開始。
 
真夏のような暑い日ざしになった。
 
済んだ空気と緑と水の流れ。
 
この季節のツーリングの醍醐味ですね。
 
板取街道は車影も多くなく、ときおり「板取ふれあいバス」がのんびり走っているくらい。
この行楽シーズン、景色もいいのにこの交通の閑散は、はて?
 
当初、このあたりに散在するキャンプ場で宿泊予定にしていたのだが、まだ停止するには時間が早すぎる。
 
昼食だけにして、板取街道を北にぬけ、白鳥(しろとり)から福井の九頭竜に迂回する心つもりをする。
キャンプ場や国民宿舎があるのだ。
←21世紀の森公園駐車場。
広々とした公園だが、好天の休日だというのにあまり人影はない。
 
ここで昼食にする。
 
ベンチに陣取り、いよいよパックライスのスープかゆ作成実験にとりかかる。
 
パックライスを湯煎していると10分以上かかり、燃料がもったいない。
粉末スープを溶かした湯で煮てしまうという技術の開発が目論みである。
新しく技術突破(ブレークスルー)を果たした「21世紀の森」を後に、更なるチャレンジに向かって出発。
 
尚、この公園では火気厳禁であるので、実験は慎重に。
 
しかし、駐車場の隅では堂々とテーブルでのバーベキューを施行している家族連れもあり、法規の解釈には自由な裁量を行うマージンが存在するものと考えられる。
 
 
 
←喫茶・菓子店「夢ふうせん」
 
じゃがいもドーナツを買い、店の軒で食べてなくなり、あわててまた買いに行く。
あっさりとして美味。
ドーナツ好きにはたまりません。
 
↓板取川温泉
 
日帰り温泉やレストラン、売店の大規模レジャー施設。
ここでも夢ふうせんのじゃがいもドーナツ発見。
 
景色が良さそうな露天風呂に誘惑されたが、ここだけ異常な混雑があり、次の機会とする。
本日中に福井九頭竜に出る予定、先を急ぐ。
 
この板取街道、県道52号部分をたどっていくと、「魚の里杉島」あたりで道が二手に別れる。
「杉島」従業員のお兄さんに道を尋ねると県道52号は2,3年前から不通だという。
 
がああん、予定変更。
この道では白鳥には出られないのである。
R256分岐まで板取街道を引き返し、タラガトンネルを伝って郡上八幡からR156に出る。
 
←国道はさすがの交通量で、これが岐阜県を北上する主幹線である。
しかし、現在では並行する東海北陸自動車道に主役を奪われ、どことなくさびれている風情。
 
対岸の県道の方が走りやすそうなので、橋を渡る。
 
不通で引き返した県道52の出口と合流、北上を続けると見えた。
雪を冠した山の姿。山国に来ましたねぇ。
何?アレ? 白いから白山だろ?違う?
いやぁ、バイクでミュンヘンからオーストリアアルプスをかすめた時を思い出すねぇ。 
と、言っている間に白鳥(しろとり)着、福井の方に抜ける表示をたどっていくと、いきなり高架の自動車専用道路に入り込む。
なんだか分からんなりに、中部縦貫自動車道のループトンネルを抜けると、いきなり福井県。
で、いきなり道端には雪。
 
岐阜側はオーストリア風だったが、いきなり景色が福井県モードになり、北欧的寂漠感もどこかに漂う。
 
 
 
←九頭竜湖(くずりゅうこ)
 
雪をみた途端、キャンプは中止と早々と決定。
九頭竜湖畔の国民宿舎に期待をつなぐ。
 
実は九頭竜には一度来ているはずだが。40年程前、2,3度スキーに・・・
いや、アレは六呂師高原だったか?あるいは雁ヶ原か。
金曜に会社を終えて、京都から京福電鉄に乗って・・・その日のうちに民宿に泊まって土曜朝から滑るのだ。
 
とにかく、大阪の会社で4人くらいでスキークラブをつくり、福井のスキー場に2、3年通ったことがあるのだ。
そのときから、岐阜県との県境に九頭竜湖という大きな湖があって、そこにもスキー場があると知っていた。
今度は九頭竜湖に行こうと思っていて、果たせなかった。
 
どうやら、よく考えてみるとそういう経緯があって、岐阜から福井に引きよせられたようだ。
 
九頭竜駅ホーム→
単線、ワンマン列車でホームに簡単に出られる。
 
最初道の駅かと思って入ると本当の駅だった。
「列車、走ってるん?」と言っていると、シャッターを閉めて出てきた私服のお兄さんが「一日5ほ〜ん」と楽しげに教えてくれた。駅員サンだった。
←九頭竜駅と同じ敷地の道の駅「九頭竜」の前で、恐竜の親子が遊んでいた。
エサをやってたら、5時になりこの親子もどうやら雇われ従業員だったようで、サッサと業務を終了し、私服に着替えて帰って行ってしまった。
↑ホントか?
 
駅も道の駅も比較的新しく、「恐竜街道」と銘打って観光に力を入れているようだ。
もっとも今はGWだが、シーズンオフで静かな湖畔である。
 
 
 
国民宿舎「パークホテル九頭竜」もガラガラらしく、予約なしだが問題なく宿泊受付完了。
 
設備は国民宿舎標準(一泊2食¥7800)だが、敷地は広く、木立に囲まれた前庭はリゾートホテルの格調さえある。
裏手がすぐスキーのゲレンデ、敷地の置くにはオートキャンプサイトも常設されている。
宿舎が満員ならキャンプでもいい、と思っていたのだが、庭にも雪が残っているので室内以外の選択肢は心中にない。
 
しかし、翌朝散歩していて、誰も居ないとおもわれた広大なキャンプ場に、軽四四駆が停めてありソロ用テントが一張設営されているのを発見。宿舎に泊まれば暖かいのに・・素直に脱帽です。
 
夕食時に同宿を数えてみるとウチを入れて4組だけ。
飛び込み泊の我々は梅定食だが、予約親子組みは1200エン高い松定食らしく、皿数がちと違うようだ。
ヨメが「松にしたら良かったのに」とか執着するので、密かにヨソのテーブルの写真を撮影、拡大して比較検討。
うむ、ウチのてんぷらは野菜だけだが、アチラの方、エビのシッポ発見。
サラリーマンのご家族風だが、お金持ちなんだろう。
え?お金持ちって国民宿舎泊まるん? とかなんとか。
 
昨年暮れ亡くなった義父と同じような世代と思われる老人が一人でゆっくり食事していた。
明日の弁当を注文しているようだ。
列車の時間が、とかなんとか聞こえる。
一人で国民宿舎に泊まり列車で旅行してらっしゃるようだ。
寝たきりに近かった義父を思い出し、老いの形の違いを思う。
 
シーズンオフの国民宿舎はいろんな人生がほの見えて楽しい。
 
食事から帰ると、部屋にふとんが敷かれてあって驚いた。
風呂に行くのにパンツ放りだしたままだったのに。
「パークホテル」とな?
origin: [GW岐阜県(と、ちょいと福井)入門 (3泊2台) その2] 2011/5/11(水) 午後 2:34
石津緑の森公園 飛騨高山