青山高原 小処温泉・和佐又山(1)

 滝川ダム・さるびの温泉 [三重]


'11 6月5日(日)
6・5(日)
地図を確認すると、昨日の「ドライブイン伊賀」のすぐ隣に「道の駅伊賀」がある。
その先の関IC付近には「ドライブイン関」があり、「道の駅関宿」は側道の旧道25号の方にある。
昨日は地図を忘れたので、幹線しか通らなかったのだが、地図を見ているとその周辺の道も面白そうだ。
ついでにチラリと見た「さるびの温泉」もインターネットで検索する。
なかなか大掛かりな観光施設のようだ。
 
では、本日も名阪道路で帰還シリーズということで出かけますか。
最後はドライブイン関で「ういろう」買って、名阪関インターから帰る予定で。
というわけで、相変わらず昼過ぎから出発。
名阪道路で三重県に入って直ぐ、伊賀あたりの混雑を避けて下道に降りる。
北側の下道は滋賀に抜けるのによく利用するが、南側はあまり馴染みがない。
下道の県道660台に降りると産業道路の名阪とは別世界の、のどかな道になっている。
 
大体平野部で見通しもよく、路面状態もよく整備された道が多い。
農道やあぜ道が入り組んでいてよく迷うのだが、知らない道を探検するのは楽しい。
 
・・・と、停止して地図を確認していると、以前にも同じ場所で停車して地図を確認したことを思い出したりする。
 
地図に表示されているゴルフ場やダムを目印に大体の方向感で適当に走って楽しむ。
 
やっと発見したセントレイクゴルフ場入り口。→
 
この部分、圧倒的な見通しの直線道路で全く車影がない。
 
しかし、この部分に出るには畑の中の畝道のような、かなり楽しい部分を抜けなくてはならない。
しかし、ゴルフ場を目印にするのは経験上かなり有効な方法だ。ゴルフ場付近の道路は常に立派に整備されているからである。
 
次の目標は「滝川ダム」。急に道が山に登り、農家の庭先に消えたりする。
さらには地図に載っていない新しい農道があったりしてかなり迷走するが、なんとか「滝川ダム」到着。
しかし、別に何も無いただの小さな農業用ダムだった。釣り客は一組存在。
 
地図で見るとこの小さなダムの裏側から県道2号線に抜けられるはずである。
分け入るとうっそうたる林道。
殆ど放置されているような気配だが、わずかに車の轍も残っている。
曇天に沈んでいる森林の気配。
 
頃はよし、では適当な道端の空き地で本日も大宴会を開催。
 
←裏山で日なたぼっこをしているおバアちゃんの図をやっているヨメ。
しかし、実際は雨も降りだしそうな天気である。
 
 
バーナーで湯を沸かし、本日のカップ麺は・・
 
というところで事件発生。
「あ、箸忘れてきた!スプーンもない!」
 
じゃぁ、即席スープだけに、ということになったが、スープをかき混ぜるものも見つからない。
携帯ナイフで混ぜたものの、やはり底にダマが残ってしまった。
 
宴会途上で、上方からゆっくりと地元の軽4トラックが接近、夫妻がもの珍しそうに我々を観察している風情。
しかたがないので愛嬌を振りまきご挨拶。
「もっと上に見晴らしのいいところあるのに。」とのこと。
ついでに2号線に抜けられると確認。
休憩後、林道をたどり峠をこえたが、別に眺望がいいような場所は発見できなかった。
 
下れば県道2号線。
交通量も少なく、見通し・景色も悪くなく、路面も快適、という恰好のツーリングロード。
昨日も名阪道路ではツーリングバイクが多数目に付いたが、下道の方がはるかに楽しいのに、と思う。 
県道2号から少しR163を走り、広域農道から「さるびの温泉」 →
 
岐阜県に「えびの高原」があったが、やはり何の関係もないのでしょうなぁ。
 
三重県には「白山」や「関」と言う地名が近辺にあり、この前の岐阜ツーリングでも、似たような地名があったことを思い出す。
 
関は「関所」だし、白山は字の如しか、ま、探せば他にも同じ地名は全国にあるだろう。
 
日帰り温泉やレストラン、茶室やキャンプ場まであるレジャー施設だった。
 
野菜売り場や各種売り場見学。
大規模施設だが、日曜日というのにそんなに混雑している風でもない。
 
温泉は奈良県によくある小規模日帰り温泉より大規模で800円。本日は省略。また、今度。
 
売店で山椒ちりめん、ゆずミソこんにゃく、米パンをヨメが購入。

 

 

もう午後5時。先を急ぐ。
計画としては県道42号を経由して関に向かうつもり。
 
もう一度R163にもどり、長野トンネルの手前で県道42号に折れる。
「旧長野トンネル全面通行不能」とかいう不吉な表示が出ている。
えいや、とばかりしばらく進むと旧長野トンネルは県道42号の支線のようだ。
では、このまま津・関に抜けられるだろうと走り出す。
 
滝川ダム裏林道よりもっとエグい山道だった。
ほとんど交通の気配がなく、落石や落ち葉で道がかなり埋まっている。
おまけに最近の雨で凹凸のある表面がぬかるんでいる。
あまり気持ちのいい抜け道ではない。
ある地点まで行くと、もう戻るに戻れない下りが始まる。
 
途中で登ってくる方向の一台の車があり、こちらの通過を待っているのか停車中。
脇をすりぬけたが、ヨメがなかなか降りてこない。
「道に穴があいていて、コワかったので足で漕いできた」とのことだった。
あの乗用車、あれからどうしたのか?無事にR163までたどりつけたのか。
とにかく、三重県道42号でR163に抜けるのは止めたほうがいい。
車2台は絶対にすれ違えない山道だ。
やっと山を下りきり、平地部に出る。
山間部の酷道がウソのようなおだやかな道路になっている。
なんという変わり身の早さか。
 
この部分、野外活動用の公園風で、キャンプ場施設あり。
何やら平家の落人集落でもあるようだ。
山越えをしてきた身には、人跡未踏の秘境の雰囲気がちょっぴり感じられたり。
 
ここから県道42号は普通の郊外型道路になり、ちゃんと車線も入っている。
 
しばらく走ると錫杖湖(安濃ダム)。
 
静かでこじんまりと落ち着いたダム公園がある。
木々の重なりの間から深い緑の湖面。
遠く近くの山の重なりが映っている。
 
これ、おしりでよく見えません。
 
県道42号の行き先が殆ど不通といってもいいので、この公園は袋小路になり、あまり人で混雑することはないのではないか。
それでも湖畔にはレストラン等もあり、観光地の風格も少しは感じられる。
 
それでは最後の目的地「ドライブイン関」に向かう。
すっかり観光道路風に色気づいた県道42号をたどると、分岐があり「石山観音公園はアッチ」という表示に従って左折する。
しかし、この辺から町場のややこしい道路になり、いつまで経っても石山観音には行き着かない。
それどころか思いもかけない方向で、今までたどってきた県道42号と交差したりして完全に地図上で位置を同定することが出来なくなる。
 
これだろう、とたどった道路の行き先表示をよく見れば美里町方向とある。
関とは逆方向。
Uターンし、またまた複数の道が交差・並行しているポイントにさしかかり、謙虚に今回は道端のガスステーションのお兄さんに道を聞く。
「県道10号はコレです。関インターなら10分くらい。」
はい、ありがとうございます。
なんとか「ドライブイン関」到着。
 
名阪道路は関インターより西が無料で、一般道路から直接入れる構造だが、規模は本格高速道路仕様サービスエリアである。
観光バスも数台停車中の広大なサービスエリアの賑やかな雰囲気は、かなり迷走した後なので最終目的地に到着したという安堵を際だたせてくれる。
 
 
天気も回復。
 
場内の売店で「虎屋のういろう」を購入。
いやあ、虎屋のういろうはやっぱりドライブイン関ですねぇ。
よくわからんが。
 
ヨメが知人から「関インターでいつもういろうを買っている」と聞いたらしい。ひところ名阪道路というと「関でういろう買う」という話になった。
 
以来、「関でういろう」を買うのがヨメの一生の夢になっていたのである。
しかし、最近どこのデパートにも虎屋が店を出していて、別に関まで買いに来る必要はなかったのだが。
駐車場で早速食っているのは、ういろうではなくて、人の列につらされて買ったナントカ屋の練り物である。↑
ちょいと高めの値段だが、ちょっと行楽地に出ると普段とは違って、何か張り込んで買いたくなりますね。
高速無料化やエコ・ポイント、愚策だが少しは経済効果はあったのかも。
 
関ICから名阪道路に乗り、ドライブイン伊賀ではなくて新しく発見した「道の駅伊賀」の方で休憩。
しかし、よく見てみれば前回の岐阜ツーリングからの帰りに立ち寄り、コーヒーを沸かした場所だった。
針テラスでもゆっくり休憩して悠々帰宅。
 
針テラスで隣に駐輪していた年配ライダー氏に「野宿」で数泊して帰ってきた、という話を聞く。
24時間開いている道の駅等で夜を過ごすんだそうである。
5泊にしてはバイクに荷物が少ない。やはり少しは旅館泊も併用されたとは思うのだが。
なまじっかテントを持っていくばかりに、キャンプ場に縛り付けられ、炊飯用具等も増え、軽4トラック並みの荷物になってしまう今の自分のスタイルを少し反省。
 
しかしまあ、キャンプ用品を揃えるという消費の楽しみもあるワケで(笑)。
あ、「道の駅 関宿」の方を見学に行くの忘れた。
origin: [青山高原と周辺三重県下道探検 (2台) の2/2日目] 2011/6/7(火) 午前 4:20
青山高原 小処温泉・和佐又山(1)