先週は雨に振られ、テントで雨宿りしただけなのでツーリングにはならず、バイクのカテゴリーに入れると詐欺になるので日課のハナシにしてしまった。

今週末もヨメが私用で大阪、天気はいいので一人でキャンプでもと思っていてのだが、ヨーロッパ時間を採用しているせいで夕刻にならないと外に出られない。単なる夕方の散歩をしただけになった。

↑高取城址からの夕日

 

せまくて混雑する町場の国道169号線がイヤなので、橿原神宮からは明日香に抜けるのが殆どだったが、知らない裏道を伝い、適当に国道を避けて吉野方向に向かうと、案外うまく１６９号壷坂あたりまで接続できた。

１６９と並行して壷坂寺への山道に接続するバイパス道路もキレイに完成して混雑もなく快適だった。

壷坂寺の境内の反対側の異様にデカイ観音像をかすめ、高取城址に昇って見る。

 

バイクを始めてすぐの頃に一度きたのだが、史跡としての意味があるだけで、辺鄙で寂れていて、くねくねと足場の悪い山道をわざわざ登っていくほどのところではない、というような印象だった。

 

しかし、その山道沿いのそこかしこに駐車している車の列。

道の突き当たりの登城口のちょっとした駐車スペースも満員。といっても３台で満車なのだが。

高取城址は奈良県では紅葉の名所ということになっているのである。

日曜夕方に誰も居ない山中でちょいとコーヒー沸かしてを飲んでこようと思っていたのだが、見事にアテがはずれ、適当に賑やかな行楽地に行き着いてしまった。

シーズン限定の行楽地でオフシーズンとの落差の大きさとしては天理ダム公園の桜のシーズンと双璧か（笑）。

 

しかしもう夕方なので光りもかげり、紅葉もそんなに冴えなかったが、石垣の上には夕日と紅葉の構図を決めてやろうと三脚を構えたカメラマンが２，３組。

 

以前に来たときには出丸の石垣から反対側の遊歩道に直ぐ下ってしまったので気が付かなかったのだが、本丸跡はかなり広い公園風空間になっていて、隅の方に陣取ればコーヒーを沸かすスペースには事欠かない。

シーズンオフならテントを張って昼寝でも出来そうな風情。

 

いや、近くのワリには悪くはないぞ。

いつも道路の上からのぞくだけだった、「壷坂霊験記」の壷坂サンにも一度お参りしてもいいし。

コーヒーを飲み、来しなに橿原アルルのポンパドールで買った米パンを食っていると、そろそろ日没観光終了時刻。途端に人気が消え、私ごのみの無機質な夜の原の雰囲気が濃厚になっていく。

おっと、キャンプするわけではない。夜の山道は恐ろしいぞ。

あわてて、バーナーやイスを纏めて背負い、城跡を下る。

 

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○センタースタンド付きバイク注意

駐車スペースに車二台が残っていて、私のバイクとそれぞれお互いの出方を探るような具合になる。

足場の悪い狭い坂道で、おまけにぬかっている。

車一台でも方向転換がむつかしいスペースである。

「とりあえず」と山道を登り切ってしまった車は、先客の隙間に上向いて割り込む以外にないので、そろりそろりとバックしてもう少し下の退避スペースまでいって方向転換するしかない。

 

一番下で停めてある私のバイクが先に出れば多少広くなるのだが、そうもいかない。

実は足元がぬかるんでいて、かなりの凸凹もありステー駐輪は危険だったので上向きでセンタースタンドを立てていた。押し出してセンタースタンドを外そうとしたのだが、上向き角度が大きすぎて動かないのだ。

あわてて無理してバイクを倒すと大ごとだから、ほかの車がいなくなってからじっくり対策するつもりだったのだ。

 

なんとなく様子を探りあいして数分経過。

やがて一番外側の車が覚悟を決め、ゆっくりバックしだす。

かなり時間をかけて方向転換完了、はいさようなら。

次はバイクのすぐ上の車の番。

先ほどの車が占めていた場所を使って、これはまずまず余裕の方向転換。

運転席がバイクの横になったとき、ちょいとお互いに会釈。女性ドライバーだった。

 

さて、いよいよ残った私がセンタースタンドからバイクを押し出すことになる。

上向きだとどうしても動かない。

この山道ですべての荷物をばらして身軽にしなければいかんのか、と覚悟した。

なだめすかして、じわじわ方向をずらし、なんとか解除できたのだが、山道の上向き駐車では絶対にセンタースタンドをだしてはいけないと肝に命じたのである。

スタンドを出すときには後ろ向き、下り方向に引っ張るので軽いのだが、逆はまったく不可能に近い。

 

これからは坂道ではサイドスタンドだけにして、下がぬかるんでいて安定しないのならサイドスタンドの下に板か石をかましておくことにしよう、と心に誓い、ここに明記しておく。

 

以上、非常にタメになる反省事項を記載して、紛れも無いバイクのカテゴリーの記事と致しました。