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上高地・松本 ![]() |
平湯 [長野] |
'12 4月29日(日)
D2 4月29日(日) 飛騨金山の森cmp → 平湯野営場
目覚めれば、すがすがしい林間谷川の朝。
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木々の緑が明るい陽光に輝き、せせらぎの音がさわやかに響いている。
ふはぁ、なんちゅう健康的な目覚めの光景なんでしょうかね。
と、思っていると川筋に地元のオッサン連中が集まって来て何やらポイントの確認をしている。
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ウチの区画のウラが川筋への降り道になっていて、ひっきりなしにオジさん達が通っていく。
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![]() 「200匹のアマゴを放流するので、誰でも釣れますよ」と好青年が言うのを受け、ヨメが私のエントリを即決。 釣竿は貸りれるらしい。
釣りなんて生涯やったことないのだが、この清流を見ていると私もちょっとその気になっていた。
八時半受付開始だが、すでに釣り師ルックのオッサン連中がぞろぞろとポイントを下見している。
見ると、釣竿だけではなく、魚篭や網、エサ入れ、釣竿固定用ベルト等やはりそれなりの装備をしている。 どうも釣竿借りただけではアカンのでは?と、不安の念が。 しばらく釣り師達の服装やポイント設定を観察、予習することにした。 そのうち、地元側のオジさん達がポリバケツでアマゴを放流しはじめ、すばしこい魚が岩陰に散る。
ヨメはオジさん一人を捕まえて情報収集している。 ポリバケツ一杯にアマゴ何匹?
絶好の釣りポイントはどういう場所? 実はウチの夫も参加する予定だけど、初心者なので・・・
え?エントリは九時半で終了した? 釣り師達を観察しているうちにエントリ時間がとっくに過ぎてしまっていたのだ。
この朝は本当のアマゴ釣り大会で、12時に漁獲を計測し順位を決める。 釣り師達のイベントで、フリーのアマゴ釣り場ではなかったのだ。 とても私メが貸し釣竿一本で参加できるようなイベントではない。 「お昼過ぎに会場に行ったらアマゴの塩焼きが食べられるよ。本来は大会参加者だけだけど、ワシに言ってくれれば。」と、オジさん。
どこかホッとしたりして、後はゆっくり界隈を探索に行く。
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谷川に沿った広大なキャンプ場で、我々が設営したオートキャンプ区画の他にも、フリーサイトやバンガローその他が点在している。
この朝は快晴で木々に囲まれた水辺がいかにもすがすがしい。 |
![]() ヨメが割り込んでいってうらやましげに子供の漁獲を覗き込み、好青年にあれこれ話しかける。
「これ!おシゴトの邪魔をしてはいけません。」と私がたしなめる。 「まあ、シゴト半分趣味半分ですから。」と好青年。 昨日、アクア・トト・ぎふ ←(^^)で、「ちびっ子宝探し」をやっていた。
浅い池に宝の番号を書いた石が撒いてある。 それを幼児がよちよちと池に入り拾ってくる。
じゃぁ、最初からテーブルの上にお宝石を置いといて、子供に自由に選ばせればいいのに、と思うのだが、これは池に入って水中から石を見つけることが楽しいんだろう。 放流アマゴ釣りに興じる大人を見て、ソレ↑を思い出してしまいました(^^;
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![]() 大会本部のテント前では吊り上げたアマゴを計測している。 「30センチ! 一位決定ですな!」 「今んところはね。」と釣り師達。
吊り上げたアマゴは即塩をして焼かれ、あのオジさんはいなかったが、見物していると、どんどん焼きたてを振舞ってくれる。
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![]() 昼食代、出ましたね。
むはは。
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![]() さて、それではキャンプを撤退し本日の宿泊予定地に向けて出発。
急いで荷造りしていると、安物でそろえたゴムロープが伸び切ってたり、金具が取れていたりでかなり不安な状態なのを発見。
私は承知していたのだが、今回異例なことに荷物を3セット、バイクにくくりつけて運んでいるヨメが承知しない。 |
![]() 途中の道の駅「馬瀬美輝の里」で再荷造り。
「だから安物はダメって言ってるのに。じゃ、ワタシがいいの買ってくるから。」
「でもドコに店があるかわからんだろ?」 「地元の人に、ダイソーどこにあるか聞く。」 「あの・・ダイソーにも安物しかないと思うけど?」 昨夜、好青年に本日のルートを相談した。
ビーナスラインに行くなら下呂に出ず、このまま高山経由で松本に出るのがいい。
平湯を過ぎれば直ぐ松本。
平湯は岐阜県で一番いい湯だと思う、とのこと。
で、本日は平湯泊まりと目算していたのだ。
キャンプ場のある県道86号をそのままたどれば「せせらぎ街道」の明宝に出るが、道がちょいとヤバイそうである。
昨日の180度つづら折れを思い出し、少し引き返し馬瀬大橋から県道431経由でR41に出ることにした。
昨年GWでは高山のガソリンスタンドのお兄さんに訊ねたら、R41は面白くない、「せせらぎ街道」がいい、ということなので避けたR41だが、仕方ない。
今回は高山市内に入るのは避け、途中でR361に乗り換え近道することにする。 天気は次第に下り坂。
以降の旅程では常に天候の見極めに悩まされるハメになる。 |
![]() 獅子舞を見物。 獅子舞って今頃やるものなんかね?
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![]() ←これは獅子頭ではありませんので。
R41から分岐する角にあるJA岐阜のスーパーで買った今夜の野営食用半額惣菜を味見。 遠くに、やっと日本アルプスの片鱗が。 |
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この道路には「美女街道」との看板が出ていて、それなりに楽しく走れる道だった。
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![]() 途中で見事なしだれ桜が折り重なっている神社があり、ちょいと休憩。
このあたりでは桜は満開のようだ。 やがて、高山→松本線のR158に合流。
道端には大きな民芸レストランや土産店もあり、さすがの主要観光道路である。
平湯・安房峠に近づくにつれ、奥飛騨の趣が濃くなり、山岳地帯的に天候も曇化。
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![]() 平湯峠の
トンネルを抜けると雪国だった。
今朝のキャンプ地の輝く陽光はどこへやら、あわてて防寒服を着込む。
近くの平湯キャンプ場をアテにしていたが、残雪を見てビビってしまう。
このまま松本まで行ってホテルに泊まろうか?とか。 昨年GW岐阜ツーリングでも、白鳥峠から福井に抜けたとたんの道端の残雪にビビり、あわててキャンプの予定を変更、国民宿舎に切り替えた前科がある。
峠のすぐ下あたりに「平湯野営場事務所」の看板。
「野営場」ですよ。野営場。キャンプ場なんてファミリアルなモンじゃなくて。 |
![]() そだね。
キャンプ受付の係りの方に料金・様子を訊ねる。
「一泊ひとり600エン、今日ならバイクで中まで入れるので、自由にサイト選んでください。」
「で、夜、気温はどうなんですか? 一晩で何人くらい亡くなってます?」
「5度くらいにはなりますかねぇ。いや、死ぬまでは・・」 とちょいと笑いを取ったりしていろいろ喋っていると、なんだかこのまま野営できそうな気になってきた。 「では、一泊お願いします!」 いいんかいなぁ? 平湯キャンプ場
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残雪で使用できない区画もあるが、広大な野営場にはそれなりにテントで埋まっている。
普段なら疎ましいのだが、この時ばかりはテント隣人達の存在が妙に心強かった。
もとよりファミリーキャンプ場ではなくて、本来的には登山のベースキャンプ地だったように見える。
場内は起伏が多く、砂利、砂、落ち葉でバイクでは多少危ないところもある。 |
![]() 少し内側の区画に設営することにする。 場内は起伏があり、木々がさえぎり熊笹が茂り、一区画はかなり独立感がある。
木立のおかげで、穂高連峰はちらりとしか見えない。
野趣にあふれた、おもしろいキャンプ場である。
しかし、どこかの犬が吼えひびき迷惑この上ない。
キャンプ場に犬を連れてきて夜鳴きさせる自己本位な家族が増えているように思う。 ざっとテントタープのレイアウトをし、夜食より先に平湯温泉に漬かりに行くことにする。
野営場事務所で入浴券を一緒に買うと少し割引があり400円。
ヨメはバイクで行こうというが、夜にこのガレ道を走りたくはない。それに夜はエンジン音は迷惑だろう。
事務所で聞いた話だと入浴施設「ひらゆの森」まで歩いて5分というが、道路に出て行けども行けどもソレらしき場所に行き着かない。
看板も出ていないようだ。 平湯温泉街の方にとっぷりと暮れた道路上をあきらめずに歩いて行くと、やっと「ひらゆの森」に遭遇。
帰りに確認すると、ちょいと案内板に気がつかず遠回りをしてしまったようだ。
「ひらゆの森」はおそらく日本最大級の入浴施設だろう。
館内は広くて気をつけないと迷子になりそうだった。 少し白濁したいかにも温泉らしい湯。
広い露天風呂があり、今夜の雪上キャンプに備えてたっぷり温まる。 閉館の9時まで休憩室の畳の上で缶ビールを飲み、柔軟体操をして相変わらずの長湯のヨメを待つ。
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![]() 犬の鳴き声は? ぐっすり寝込んでしまって覚えていない。
origin: [GW信州野営ツーリング(2台 6泊7日)の2] 2012/5/8(火) 午後 3:24
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