笠山荒神・菟田野 行者還峠・和佐又山キャンプ

 蓮ダム・飯高・茶倉 [三重]


'13 5月4日(土)
5・4(土・祝)
薄曇りだが、少なくとも雨はないだろう。
今日はどうしてもツーリングに出かけなくちゃ収まりがつかない(^^;
キャンプはしないが、たっぷりバイクで走ることにしよう。

「で、どこ行くん?」
「もう、きみが決めたら?」

近隣の同じような場所はイヤ、というならご自分で好きなように先導して下さい。

目的地は一応三重県の蓮ダム、ホテルスメールか、メナード青山の日帰り温泉とかに向かっておいて、途中で別にどこに行ったっていいし。
いずれにせよ、昨年はあのあたりは行ってない。

とりあえず近所のガソリンスタンドで給油し、ヨメの指示を待つ。
「え?どっち行くん?」 
「え?やないや。 キミが決めるん。」

ヨメの黒バイクのタンク上にロードマップをとりつけ、とにかくR166号で高見峠を越えるようアドバイス。
まあ、ヨメが地図を読めるとは思ってないんだが(^^;。


意を決めたのか、ヨメがなんとか先に走り出す。

「あっちに行くとどうなるん?」
「え?名阪道路に乗るつもりかい? まあ、それでもいい。」

福住インターで降りて、広域農道とR369で宇陀に出ればR166に合流できる。
ヨメは天理インターから名阪に乗り、まあまあ快調に走っている。

ヨメが先導することはかってなかった。
黒バイクで走るヨメを着いて行って後ろから眺めるのはなかなか新鮮な光景である。
それに、ヨメが後ろだと50メートル以上も車間距離を開けてしまうのだが、私だとかなりくっついて走行できる。
これでカップルツーリングというカタチにもなってくれる。

福住で降りたのはいいが、信号でちらと後ろの私を見る。
(「どっち?」)というわけだ。
無視。

どっちでもいいが、交差点の真ん中で止まってちゃいかんだろ!
本当は左折して広域農道が正解だが、ヨメは右折して行く。
 
まあ、いいや。
針インターまでこのまま下道で行くか。

意気揚々と針インターに溜まっているライダーに交じりこむヨメ→

普段は景色しか見てないヨメだが、自分が先導し「道を見て走る」ことで、いつもの道でもちょいとは違って見えるだろう。
 
針インタで地図を確認しもう一度ルートの設定をする。
R369で榛原から前回も走った県道31に乗り、宇陀のアナンダ(パン屋)あたりに行くとR166に合流できる。

針インター出口で、私がちょいと道の指示を間違えたが、予定通りR369に乗り榛原跨線橋を越える。
予定通りヨメが道を間違え左折してそのままR369で曽爾方向に走っていく。
違う!県道は右の宇田川沿いだろう。
後ろから警笛を鳴らすのだが、なかなかヨメは止らない。
まったくバックミラーを見ていないようだ(^^;
榛原過ぎれば後はまあ、一本道のようなもの。
ヨメもそろそろバイクを買い換えよう、と言うくらいには高速運転に慣れてきたようで、そこいらの車や250交じりのツーリンググループなどすいすい追い抜いていく。

久しぶりに高見峠を越え三重県側に出る。
R166の側道、栃谷線に折れ、加枝坂峠のトンネル前 →

蓮ダムの上流にはこのルートが便利だし、道はあまり良くないのだけど、喧噪とはまったく別の山間ツーリングの雰囲気が盛り上がる。
ただし、山の天気が少し崩れだし、雨滴も交じってくる。

例の「通行禁止県道沿い」の川原で昼食と思っていたのだが、そこまで持ってくれれば。

材木置き場のような広場があり、停車してみるとなかなかの眺望だった。
ここで昼食にすることにして野外ラーメンのセッティング。
何という事かセッティング完了したころに小雨になってしまいう。
今日は雨が降るとは予報してなかっただろが!
しかし山の天気とはそんなもんだ。

幸い、我々をちょっとビビらせただけで雨はどこかに行ってくれた。
かぶっていた青の防水のビニールシートを取り、定番カップヌードル*昼食。

*昨日の大洪水(Deluge:世界のリセット)が去り、
廊下に浮いていた箱舟(ゴミ袋)の中で
かろうじて生き残っていたカレーうどんとトムヤン麺。
後者はザ・ビッグで最安値時37円。
安値スーパー、ザ・ビッグに通う習慣もガラクタの山の堆積を加速させている。
次回はソドムとゴモラ方式でやってやるからな。

昼食後、ヨメの先導で未踏の川原探索に出る。
人類が未だ到達したことのない手つかずの大自然の中で原初の静逸に還り、外在する文明の爛熟退廃を案ず。
(本当は植林用下生え道を伝って降りられ、河原道の適当な補強もされている。)
この下流側ではテントが一張。
キャンプ場ではないが、川原キャンプは十分可能と見える。(地元自治体には確認しておいた方がいいが)
トイレの設備はもちろんないのだが、私は別に困らない。
ウチのおヨメちゃんも別に困らんようだ(笑)。

こちらは以前私が開発していた通行止め廃道下の川原。

このスポットの現状確認が目的だったのに、バイクで先導するヨメは勝手に左折して、そのまま蓮ダム方向に走っていく。
やれやれ・・・。

呼び戻してUターン。

相変わらず通行止めのままだったが、そのまま侵入していくと川原スポットもまだ健在だった。
明るく広々とした川原だが、ただし夏場はモロ暑い。
 
相変わらずヨメの先導で青田川から蓮ダムへ。
鎖を外したイヌみたいにヨメは喜んで走っていき、写真を撮るのに停まろうとしている私の状況を全く確認していない。
かろうじて撮影したダム上流の様子。↓
一昨年には台風の影響で遊木が多く、水が濁りあまりさわやかな光景ではなかった。
今はまた水量がもどり、深い青い穏やかな水面が回帰していた。

ヨメにおいて行かれるので、バイクを降りてガードレール越しに撮影するヒマもない。
急いでヨメを追いかけるが、蓮ダム駐車場にもヨメは待ってくれていない。

ダムを大きく過ぎてから逆走してくるヨメと遭遇。
先導者は絶えず後方を確認してくれよ!
2年ぶりのホテル・スメール。
日帰り温泉「香肌の湯」は健在だったが、入口がホテル側になっていた。

「せっかくだから入っていく?」
「帰りにスポーツクラブで入るからいい。」

夕方になるとてきめんに寒くなりそうだから、今は入浴しない方がいいだろう。
結局昨年は、そんなこんなで、日帰り温泉にも一回も行かなかった。

では、今からR166を引き返さず、飯高、茶倉(道の駅)周りで御杖・曽爾の方に抜けてやろう。

飯高道の駅の駐輪場。
道の駅の売店は連休のドライブ客で満員だった。

ういろうを買い、駐輪場向こうの公園の芝生に寝ころんで食べる。
連休開始時にヨメは高速道路で中国・四国ツーリングを主張していたのだった。
「安芸の宮島とか!」

結局、連泊ツーリングはあきらめていただき、本日の日帰周回となった。

「じゃあ、関でういろう買にいこう!」 というのが日帰りと決めて先ずヨメが主張したことだ。
岐阜県の関ではなくて、名阪の関インター。「虎屋のういろう」の売店がある。
それでもいいが、それだけではツーリングにならんし・・・まあ、キミが決めたら?
本日のヨメ先導の裏には大洪水以来の悠久の歴史的経緯が刻まれているのだ。

さて、いよいよ松坂方向から別れ、奈良県に帰っていくR368に左折する。

国道だが、渋柿峠越えの難所もあるかなりマイナーな道。
私は5年位前に峠でヨメの黒バイクで立ちごけしたトラウマがあり、以降殆ど走っていない。
細い山道なのに、交通量がママあり、ブラインドカーブから常に対向車が出てくると予測する必要がある。

ヨメの先導ではブラインドカーブでもスピードを緩めようとしないので、かなりコワイ。
 
あの〜、そっちじゃないんですがぁ?
美杉方向は右の道でっせ。「カンバン見てなかったぁ」








いよいよ山越え。不意の対向車の出現はコワイのだが、後続して走っている限りは前方を気にしなくてもいい(^^;
怖いもの知らずのおヨメちゃんも一度イタイ目に会っといてくだされ。
無事峠到着。汚いガードレール越しの山並みの美しさ。 タンク上のロードマップは伊達じゃない。

山を下り、R368平地道路に降りると道の駅美杉だが既に営業時間終了。
ここから寒さ対策でオーバーズボンを装着。
これから先は一直線に帰るのみ。

ただし、夕方になるとヨメはメガネが合わず見にくいので先導はむりという。
では、曽爾村入り口の交差点から先導交代とする。
それまではヨメが先導。
次は御杖道の駅でトイレ休憩。

と決めたのに、相変わらず御杖でさっさと左折して行こうとする。 おいおい。

曽爾までは交通量も少ないひろびろとした直線道路。
鎖を外したイヌ状態のヨメは車を抜いてすいすいと前に走っていくのだが、私は低速車3台に阻まれなかなか前に出る機会がなかった。

ようやく曽爾直前で追いついて、そのまま先導交代。
R369→県道215で菟田野→県道218から農道伝いに217、R166で桜井に下り、イオンの交差点から今度は大和川河川敷公園道沿いに天理市スポーツクラブの裏。
午後7時。かすかに日もまだ残っている。

え? 道の名前わからん? もういい加減に覚えてくださいよ。
origin: [ヨメの先導で蓮(はちす)ダムと飯高・茶倉周り(三重県)] 2013/5/9(木) 午後 3:02
笠山荒神・菟田野 行者還峠・和佐又山キャンプ