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 休暇村南阿蘇 [熊本]


'13 9月24日(火)
9月25日(火)
阿蘇いこいの村キャンプ場、夜明け起床。
快晴。
早朝の肌寒さがすっきりと快い。
 
起きぬけに計画通り、黒バイクにヨメ・コーヒーセット・イスを積んで少し上の「みんなの森」キャンプ場に走る。
 
芝生広場のキャンパーはもう既に撤退準備にかかっていた。
 
阿蘇山中の木立の道走行。
少々寒いが早朝バイク駆けの爽快感。
「みんなの森」は期待通り、くっきりとした朝の透明な大気に満たされ、誰もいない芝生がすがすがしい。
 
そんなに寒くもなかったので、やはりコチラでキャンプすべきだったかな?
 
コーヒー飲んで朝の阿蘇の写真を撮るだけ、と思っていたが急遽朝食もコチラで、と決定。
 
ヨメを残し、もう一度「いこいの村」に引き返す。 
こんどは食料一式を積んだ赤バイクで「みんなの森」に上がる。
この間、おヨメちゃんはキャンプ場の奥に格好のテーブルを発見。
 
すこし斜面だが、ここからなら表の道路はまったく見えない。
ここにテントを設営していれば、広々とした芝生の上に正面している阿蘇山が起き抜けにテントから見えたのだ。 
今更ながら何というリッチな立地だろう。
で、まったく人がいないんだから。
阿蘇山を眺めながらのリッチな朝食。
内実は相変わらずのカップ麺だが・・
 
誰もいないので、快くバイクで遊ぶ。
 
もちろん、よい子は芝生の上でバイクを転がしてはいけません。
これはあくまで後で景色に重ねた合成写真なもので(^^;
 
誰もいないのだが、8時前には白の軽4トラックでおジさんがやってきて、トイレや水場の点検作業をしていた。
きちっと手入れされ整備されているキャンプ場だね。
主施設は道路反対側の公園のようだが。
おヨメちゃんがバイクと私と阿蘇の噴煙を実に見事合成してくれました。 
さて、もう一度下に戻り相変わらず小一時間もかかってテント撤収。
 
チェックアウトするのに「いこいの村」のホテルのフロントに行き、阿蘇火口への道を教えてもらう。
表の道をたどり、県道111に出ると火口へは20分くらい。
そのまま南阿蘇の方向に下ることが出来るそう。
なら、本日はそういうルートで。
 
阿蘇山火口目指して登坂開始。 
この辺り「大草原」というらしい。
 
気候、天候とも申し分なし。
見通しのいい斜面に牧場もある。
私はゆっくりブログ用の写真撮るつもりだったのに、おヨメちゃんは鎖が解けた犬みたいにとっとと走り去ってしまう。
たらたら走るのももったいないが、とっとと走り去るのももったいない。
阿蘇火口が見えている。
盛んに噴煙が上がっている。
 
ツアー後半で桜島も見たが、このときそちらでは4000メートルも噴煙があがっていたらしい。
 
九州では火山が今も活発に活動中。
この後雲仙岳・桜島・高千穂・霧島に行くことになるが、いずれも火山・溶岩渓谷・硫黄温泉の地。
正にマグマの上で暮らしているような土地柄。
たいした火山のない奈良から来た私は、よくこんなアブナイところで生活しているな、と思うのだが。
 
その眼で地図上の地形を見ると、九州は火山の噴火でできた土地ということは明らか。
火山に貰った大地、九州か。 
阿蘇火口に行くロープウェイ/阿蘇山公園道路入り口着。
しかし、噴煙の状態が良くなく、双方とも不通だった。
ここまでやってきた観光客は駐車場付近で立ち往生。
いつ封鎖解除されるのかわからんが、ただ待っている。
ロープウェイ乗り場のお向かいの土産物屋が大音響で流し続けるド演歌がうるさい。
 
九州では演歌、それも3.40年まえの流行歌をどこに行ってもサービスしてくれる。
 
いつまでも待っていてもしかたがない。
 
県道111号で南阿蘇方面に下る。
お昼はレッドバロンのカイザーベルグ阿蘇で、という案もあったが、これで最終的にソチラには行かないことになる。
 
快晴の陽射しがかなり暑い。
どこか道端で昼食にしようと思うが、なかなか日蔭が見つからない。
 
地獄温泉に分岐するあたりに牧場があり、ふとみると反対側の駐車場の横の丘に東屋がある。
静かで格好の昼食スポットのようなので、食料を運搬し昼食準備をする。
 
・・・東屋でお湯を沸かしていると、下の駐車場に観光バスが2台入ってきた。
そして、大量のおジイちゃん、おバアちゃん連中がわらわらと出てきた・・・・
誰もいない、静かな東屋だったのに、お湯が沸くまでの間にこのありさま。
ベンチでは収まらず、地べたにも。
 
この世代の方の軍団は、どこでもそうだが、先住者に対する遠慮はなく、どんどんおしりをくっ付け割り込んでくる。
そのたびにお湯のバーナーをずらし、ずらしそそこなって湯をひっくり返し、もういちど沸かしてひっくり返し・・・
 
ジジババ軍団か、お湯かどちらかにアタマに来たところに、ヨメから叱責され、ついに私も大噴火!
しかし、九州の方は傍で噴火していても誰も別段気にもせず、ゆうゆうとお弁当を食べ笑いさざめいていらっしゃるのであった。
 
まあ、いい。泣く子とおバアちゃん連には勝てんわい。
 
そのまま南阿蘇方面に下り、南阿蘇の村を見る。
のどかで豊かそうな南阿蘇村。
 
盆地に降り立ち、対面・反対側のレストラン「四季の森」のテラスから見る阿蘇↓
この施設は日帰り温泉・宿泊施設・レストランが一体になっている。
 
せっかくだから、300円で入浴。
ちなみに昭文社ツーリングマップルでは400円と記載されていた。
で、私が400円と予告したのに実際は300円だったのでヨメにまた叱責された>ん?昭文社
 
温泉自体は設備が古く、せっかくの眺望もうまく生かしきれていない浴場だったが、休憩室やテラスもあってのんびりできた。
 
ついでにレストランのメニューを見ると、阿蘇赤牛の定食なんかがあるので、「せっかく阿蘇なんだから」と食べていくことにする。 
しかし1500円の定食は天ぷらネタ切れとかで、1800円の陶板焼き定食にする。
しかし、すでに昼食は一回食べているので、二人で一人前をシェアー。
店の方は親切で、取り皿をつけてくれ、さらに定食についているコーヒーも二人で自由に飲んでいいと。
 
コーヒー飲みつつI-Phoneをいじくっているとなんと WiFI 網も通じている。
朝撮影した写真を取りあえずFaceBookに上げる。
私はこの夏で海外の「友達」ばかりやたら増えちゃったので、英語も付けておかねば。
 
なんやかやで、結局「四季の森」でたっぷり2,3時間過ごしてしまった。
先ほど昼食摂ったハズだが、もう結構な時間になっている。
本日は南阿蘇泊だな。
 
近くのキャンプ場見学に行く。
阿蘇が常に見えるのどかな地帯で、別荘の分譲地の看板も多い。
 
先ほどレストランのWIFIで見つけた近所のキャンプ場を目指すが、なかなか地図には細かい農道の記載はなく、少しく難航。
県道28号を行きつ戻りつ。
 
まずまずのキャンプ場だったが、人家が近く面白味はない。
 
まだ陽があるので、ツーリングマップルに記載されている休暇村南阿蘇のキャンプ場に行くことにする。
南阿蘇村から高森町、R265に左折し阿蘇の東側に回り込む。
県道28号から南阿蘇盆地を横断し、R325にスイッチしたハズだったが、地図の国道は新道(バイパス)なのに最初に遭遇した町筋を国道と思ってしまい、何度か試行錯誤を繰り返す。
 
この間、道の駅風の施設、白川源流、月回り温泉等の観光施設もあったが、もう日没に近くなってしまった。
ちょいと慌て気味に道を急ぐ。
 
休暇村南阿蘇到着。
休暇村南阿蘇ホテルの裏山一帯がキャンプ場になっている。
もう時間切れで選択肢はここしかない。
 
ホテルのフロントでキャンプを申し込む。
フロントの新人ホテルマンが軽四トラックでキャンプ場に案内してくれた。
 
連休最終日の昨日でキャンプ場の電気・水道を止めていたが、我々のために水栓開き、通電してくれる。
 
ここも広大なキャンプ場施設だが、奥の半分以上が老朽化したまま放置されていた。
ホテルや前面の芝生、隣接の高森温泉館等は比較的新しく、よく整備されている。
多分、以前は国民宿舎だったが、休暇村ホテルにグレードアップしてリニューアルしたと思われる。
 
誰もいない薄暗い森の奥のサイトにテントを設営。
本日は飯盒炊飯の予定。
だが、定番のレトルトカレーを持って来たと思ってたが、どうも忘れたようだ。
ご飯をしかけたまま、黒バイクで町までカレーを買い出しに行くことにする。
 
その前に新人ホテルマンにもらった入浴割引券があるので、まず高森温泉館を見学。
日帰り温泉専用施設としては大きな建物で、露天風呂をはじめ、大小10種ほどの風呂があるようだ。
しかし、午後に「四季の森」で入浴しているので今回は入浴割愛。
ヨメが売店のおバちゃんに近くのスーパーを尋ねる。
 
先ほど左折したR325と265の交差点付近に商業施設が各種あるようだ。
どうやら高森町の随一の繁華街らしい。
 
スーパーは郊外型の大型店で流石の品ぞろえだった。
レトルトカレー、野菜少々、予備のカップ麺、お菓子等。
キャンプ飯盒炊飯定番のカレーライス完成。
よく見えないが、これはコロッケカレーなのだ。
 
広大な森のキャンプ場にウチだけ。
 
トイレや水場の電気がないと完全な闇になる。
時々、そこいらの山の中でキャンプしてやろうと思ったりするのだが、真の闇だと本能的な恐怖が多少あるかも。 やはりキャンプ場でないとね。
 
寒くはなかったが、一晩中野生動物の甲高い声が森にこだましていた。
鹿かと思ったが、鹿の声はもっと単調でメロディはない。
第一、鹿は夜中に行動しないだろう。
やはり野鳥の声だったか。
origin: [九州ツアー 7泊6日 (赤+黒) (3)] 2013/10/3(木) 午前 0:19
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