休暇村南阿蘇 八代・宇土

 高千穂・八代 [宮崎・熊本]


'13 9月25日(水)1
9月26日(水)
休暇村南阿蘇キャンプ場の朝。
広大なキャンプエリアに我々だけ。
 
黒バイクで敷地内を探検し、ついで表の休暇村施設を散歩し、ホテルのロビーでインターネッ検索をし、大用を足させていただく。
 
キャンプ場泊だが、ユーティリティやレジャー施設はホテルの敷地内を利用できるので、かなりのお得感。
この究極のスタイルを最終日エビノ高原で目撃することになるのだが。
←休暇村南阿蘇ホテル正面。
比較的新しく、ロビーは広くいろんな資料やパソコンも設置されている。
 
国民宿舎よりは一ランク上の設備と値段設定。
そろそろ各地の国民宿舎が古クサくなり、現代風レジャーホテルに模様替えしていっている様相。
ただ、公営施設なので素泊まりの最低料金は以前の国民宿舎なみに抑えてあるようだ。
 
このホテルの正面玄関を出ると、阿蘇が正面。
クマモンとヨメモンもいる。
 
 
 
 
 
 
 
 
で、本日の予定。
有名な高千穂峡が案外近くにあるようだ。
一応ソチラに向かうつもりで出発する。
昨日前を通過した「月回り温泉」横の芝生スペース。
熊本県の眺望箇所アンケートで第一位になった云々と表示してあった。
確かに。
 
月回り温泉館↓
多分、向こう側に露天風呂があるんだろう。
阿蘇を正面に見ながらお風呂三昧。
かなりいいかも。
 
先ほど出発したばかりなので、残念ながら入浴は省略。
青い空に阿蘇が映える。
 
これでぐるりと阿蘇山を周回したことになる。
もう阿蘇はいいだろう。
高盛町からR265で高千穂方面に向かう。
 
高森峠の展望スポット↓
 
ここから阿蘇エリアを離れるわけだが、峠を越えると景色が一変する。
今まで明るく整備されたいかにも観光道路という印象だったのに、急に普通の田舎のただの道風。
最近のたとえで言えばザールブリュッケン風。
つまり、道端の雑草が生い茂るままになっているのである。
逆算すれば、阿蘇エリアでは道路の整備がきっちり行われていたということだ。
そういえば、昨日朝二つのキャンプ場を往復したとき、作業車が停まり、早朝から道端の草刈作業を行っていた。
この夏のドイツ経験で、そのあたりの道端整備のランクを比較する指標も出来てしまった。
熊本・宮崎の県境を過ぎしばらく走行すると町場の雰囲気になる。
 
←列車に乗っているようだが、実はそうである。
 
高千穂近くに「トンネルの駅」という道の駅がある。
そこに展示してあったTR(高千穂鉄道:廃線)の旧車両。
昨年まで喫茶店として使用していたようだが、今は休憩施設になっている。
 
どこかに昼食できる木陰はない?とヨメがナイーブに売店のおニイさんにたずね、おニイさんがナイーブに一所懸命記憶を探し、ながながとやりとりしている間に、私がこの展示車両に「自由に休憩に使ってください」と表示してあるのを発見。
おニイさんも、「ああ、アソコならお昼食べられますよ。」と同意。
車内は暑いので誰も見学に入ってこないうようだ。
 
しかし、正面に大きなクーラーが設置してある。
試しに電源を入れると稼働してくれた。
 
内緒で床でお湯を沸かし昼食にする。
ところがお湯が湧く前に、どこからかジジババ軍団がわらわらと・・・
 
本日はソコまでいかながったのだが、我々が車内で昼食にしているのを見た数組が、売店で弁当を買ってきて座席で食べ始める。
 
まあ、しかし私達のようにラーメンや熱いコーヒーで昼食一式されているわけではないので、食べ終わると長居はせず退散していってくれる。
 
車内で食後の昼寝までできそうだったが、先は長いので適当に切り上げる。
 
←TR廃線トンネルを利用した焼酎樽貯蔵所。
蔵元直売もありまっせ。

さて高千穂峡。
山奥の秘境のイメージだが、町場のすぐ下だった。
高千穂峡の上に町ができたというのが本当のところだろう。
 
別に駐車場や入場に料金は不要。
 
一通り一周してみる。
歩いていると汗ばんでくる陽気。
 
あまり暑いのでボートにでも乗ろうと思ってたのだが、何ぃ? 30分1500エン?
アホくさ。
違う角度と高さで交叉している3つの橋。
交通の要所でもある町場のすぐ下。
 
高千穂峡という名は超有名だが、なぜそこまで高名なのか良くわからん。
確かに、谷間の落差はかなりのものだが。
こんな程度なら奈良県ではそこらにごろごろ掃いて捨ててある。(←ホンマか!)
 
30分1500円で長蛇の列?
私にはわかりません。
 
↓ちなみに、これは高千穂峡ではない。
実はこれが例の五ヶ瀬のうのこの滝。
いや、「のうのこ」ではなくて「うのこの滝」。
 
いや、私も良く知らないんだが。
昭文社ツーリングマップルに書いてあったので。
 
高千穂峡観光後、今後の身の振り方を協議。
おヨメちゃんが、もう山は十分、海岸線に行こう、とか言う。
では、ここ(宮崎県)から九州の反対側の雲仙方面に行くと決定。
まあ、実際にはたぶん九州縦断途中のどこかのキャンプ場泊ということになるだろう。
 
午後3時過ぎ、高千穂からR218で熊本方向に走る。
山間部はあまり交通量もなく、快適に走行。
途中に何とか大橋だとか通過するが、写真も撮らず先を急ぐ。
 
五ヶ瀬の町場でガソリン補給。
さっそくヨメがスタンドのおニイさんに「雲仙まで今日中に行ける?」とか話しかけている。
行けるのは解ってらい。
こちとらはバイクなので夜間走行したくない。
キャンプ予定なので日没までにラチがあくかどうか・・とか、こちらの条件をくわしく言わないと意味がない。
 
あわててヨメを制し、違う話題にすり替える。
「『のうのこの滝』はどこから入ったら?」
「あ、『うのこの滝』ですね。二つ目の信号超えたらJAの集荷場があるので」云々。
 
で、結局違う道を入ってしまい、おニイさんが言っていた「展望台への道は今工事中なんで」の、その道だった。
山道を登ると途中工事車両が道をふさいでいた。
なんとかバイクなら通過できる隙間があったので通してもらった。
赤バイクのサイドボックスが工事車両の積荷の木材にこすられてしまった。
 
という物語が「うのこの滝」にはある。
 
更にR218を下っていくと道の駅「清和文楽の里」がある。
文楽(人形浄瑠璃)は大阪だけではなく、四国や九州にもある。
道の駅の隣には現に文楽を上演している文楽座がある。
 
ふーん。
しかし、もちろんおヨメちゃんは文楽座を迂回し店舗の方に吸い込まれていく。
 
まだ海岸線までかなりある。
それに、だんだん町場になってきてどうもキャンプ場はもう道筋にはなさそうだ。
 
本日は野営かどうかわからないので、ソレ買うなって!
 
このまま218を伝っていくと、まともに熊本市周辺の市街地に出てしまう。
市街地は楽しくないので迂回し、途中国道443に左折し郊外伝いに八代に出ることにする。
 
八代港からフェリーが出ていて対岸の天草の松島まで行けるようにツーリングマップルには出ている。
天草に渡ってしまえばキャンプ場その他宿泊施設もいろいろあるだろう。
雲仙の予定だったが、まぁ天草でもそんなに変わらんだろう。
交通量は次第に増え、早くR443に分岐したいのだが、何故か分岐点が見つからない。
ここか、と左折すれば立派な保健所の駐車場だったり。
日帰り温泉(石段の郷佐保の湯)だったり。
 
交通量も多いので、あまり道路上をウロウロもしてられない。
保健所の前道にバイクを停め、れいによっておヨメちゃんは近所の人に道を尋ねている。
「国道443といっても知らんかった」とか。
地元の人はたいていは国道番号なんて知らないのだ。
単に「国道」とか「新道」とか愛称で呼んでいる。
 
おヨメちゃんがながながと尋ねている間に私は歩いて保健所の次の辻が国道443であるのを発見。
なんと、国道と国道の交差点のクセして信号もない、単なる町の辻道風だったのだ。
(多分、少し向こう側の広いバイパスがR443への実際的進入経路だったのだろう)
 
R443に迂回したとたんにウソのように交通量はぴたりとなくなり、のどかな田舎道が続く。
途中、石段の何とかとか石橋なんとかとか石匠館とか、いろいろあったのだが私はもう忙しい。
本日中に八代港から天草に渡らないと話にならない。

やがて幹線国道3号に合流し、八代市街地に入り、なんとか八代港まで到達。
午後5時過ぎ。
この辺りは広大な埋め立て地で国道沿いの混雑と、海岸一帯の閑散とした空地との対比が際立っている。
いや、そんなことよりフェリー乗り場に。
 
あまり看板もなかったのだが、やっとフェリー乗り場到着。
しかし閑散として誰もいない。
港湾局の建物も閉まっていて情報のカケラもない。
おかしい。
ツーリングマップルに記載されている天草フェリーに電話するが、不通。
会社は違うのは分かっていたが「熊本フェリー」に電話する。
 
天草フェリーは運休中のようですよ。」
えっ! おいおい、どうなってるんかい>昭文社 (ま、昨年発行なのでしゃないんだが。)
 
 
ブログ字数制限にひっかかり、この八代迷走の顛末は次回へ→
 
origin: [九州ツアー 7泊6日 (赤+黒) (4の1)] 2013/10/3(木) 午後 11:19
休暇村南阿蘇 八代・宇土