天草 長島・牟田池

 長島 [鹿児島]


'13 9月26日(木)2

9月26日(続き)
 
鹿児島県側の長島上陸。
 
長島に渡った途端、ウソのように交通量が減り、気のせいか路面も良く、海沿いの景観もおだやかで、走るだけでも楽しくなる。
しかし、先ずは本日の野営地を決めねばならない。
 
ツーリングマップルの表示では島内もキャンプ場は2か所。 公営宿舎 1。
 
取りあえず、近くの道の駅「長島」に寄る。
道の駅・日帰り温泉・公営宿舎がワンセットになって営業している施設群のようだ。
道の駅でヨメが販売担当者に即キャンプ場の情報を聞こうとする。
やめなさい。先ず自分で調べてから!
 
我々の会話をちら聞いた販売のおニイさんが声をかけてくる。
「関西の方ですか? 私も兵庫県の出身なんで。」
地元の方と結婚し、8年前から当地で働いているという。
 
ひとしきり関西と九州の比較話をする。
ついでに公営宿舎の所在を尋ねると、道路反対側の丘の上すぐ、と教えてくれる。
 
取りあえず公共の宿「サンセット長島」を見学にいく。
 
標準的国民宿舎で、値段もそのくらい。
先ずキャンプ場に行ってから比較して決めよう。 
「また、後ほど・・・」というと、本日ほぼ満室で後ひとつしか部屋は空いていない、と脅かされる。
慌ててヨメと協議。
国民宿舎でも別に異存はない。
 
施設の立地も小高い丘の上で海の見晴らしがよく、前庭の駐車場や芝生も広くて気持ちよさそうだ。
近くのキャンプ場はツーリングマップルによれば「8月末まで営業」となっていたりしたので、「サンセット長島」泊決定。
 
一泊朝食付けて二人で1万弱。昨日とほぼ同じ。
荷物を部屋に置き、例によって黒バイクで買い出しに行く。
 
施設の名前が「サンセット」というくらいで、太平洋に沈む夕日が売りの海岸らしい。
もっとも今の季節は夕日は天草の端に引っかかっていて、水平線には沈まない。
 
買い出しもそこそこ、「海に沈む夕日」がよく見える場所の探索に励む。 
「八月末まで営業」のハズのキャンプ場も見学に行くと、確かに管理事務所は閉まっていたが、シーズンオフは近くの民宿に管理を委託し、キャンプ自体は可能な様子だった。
  おいおい!>昭文社
 
しかし、これは民家集落のちょいとした空地風のキャンプ場であまりよくはない。
それより、キャンプ場入り口を出たところの海岸線にベンチがあり、公共建造物が道路から目隠しをしている絶好の海沿いロケーションがあった。
現に先ほど道の駅で見かけた「札幌」と「庄内」ナンバーのアメリカンバイク2台が野営準備をしていた。
後で宿舎のフロントにいろいろ話を聞くと(もちろんヨメが聞くのだが)、別に島内の適当な空地にキャンプしても問題はないようだ。 もちろん近隣の了解やマナーに気をつければ。
現に宿舎の前庭に「テント張らせてくれ」という依頼は良くある、ということだ。
 
宿舎の上方をさらに登っていくとエオリアン(発電風車)を頂点にした展望公園になっている。
夕日鑑賞にはここがよかろう。
 
更に遠くに見えていた灯台があるロケーションを目指して黒バイクを走らせるが、灯台への道を発見できず、引き換えし道路沿いのCOOPで食料を調達。
 
最終的に風車の丘公園に戻り、ヨメのカメラの自動シャッターで記念撮影を試みる。
  
← これは角度があってない。
  
↓こんなモンで? 
晴れ渡っていたと見えた空も、よく見れば水平線上に薄く雲がかかっていて、このクラスのカメラではハレーションを起し、夕日の形は撮影できていない。
 
海に沈む夕日、というような悠長なモノをしばらく眺めていると、次第に心がのんびりと平穏になってくる。
日頃は陰湿な心理戦も時に展開するヨメとの距離も一歩接近。
 
 
「東シナ海を一望するワイドな露天風呂」(ツーリングマップル)の日帰り温泉は宿舎のメイン大浴場でもある。
もちろん、夜の入浴ではなんにも見えない。
で、ですね。
何と外の露天風呂にもスピーカーが設置され、九州標準BGMのド・演歌が流れているのだ。
九州人のこの熱い心使いに深く感銘を受け、さっさと切り上げる。
 
部屋に帰り、Coopで買った半額お造り2パックを食べようとしたら、常になくヨメが醤油の小袋をかっさらってくるのを忘れている。
「今から取ってくる!」とヘルメットを被ってヨメが飛び出していく。
 
しかし、すぐ戻ってき「フロントに尋ねたら7:00までだった。そのかわり・・」
食堂から醤油の瓶とわさび一山、見事にかっぱらって来ていた。
origin: [九州ツアー 7泊6日 (赤+黒) (5の2)] 2013/10/5(土) 午後 1:49
天草 長島・牟田池