えびの高原 南港・上笠間

 観音池・志布志 [鹿児島]


'13 9月28日(土)
9月28日(土)
標高が高く、夜中の寒さが心配だったが凍死には至らず無事えびの高原キャンプ場の朝を迎える。
 
白鳥岳か韓国岳か良く知らないが霧島連山の一角が正面に望めるのでこのサイトに設営したが、朝の光は逆光で冴えない。
それにそんなに高そうに見える山でもない。
 
朝食後、ゆっくりサイト内散歩。
本日土曜日、高原ではえびの市主催のキャンペーンがあり、100名の「山ガール」が大挙してキャンプに押し寄せてくるらしい。
 
サイトの左半分を占める大小それぞれ形が違ったバンガロー群。
小さい四人用だと、外から寝室が丸見えである。
今晩、山ガールズが野営するとして、このバンガローだったら、ココから覗いたら・・・
とか、一人興奮・・・
 
とそこまでの新鮮なエネルギーがないのが少々口惜しい。
 
ついでに、そのまま大用を足そうと黒バイクに二人乗りしてホテルに行こうとしたら、管理棟からおジさんが出てきて、また車で送っていただけそうな雰囲気になる。
 
ホテルに用足しに、とは直答できず、「ちょいと、朝駆けに行ってきます!」と見栄を張る。
 
朝駆けと見栄を張った手前、バイク二台で操出し、センターハウス(研修所)あたりまで駆ける。
しかし、それ以上行っても山を下りるだけなので、すぐ引き返すと、センターハウス前におじさんがちゃんと車で来ていて、相互にちょいと会釈。
まさか見張られている、というワケでもないようだが(^^;
 
  
ホテルから帰ると、すでに駐車場には本日のイベントの担当者らしき若者の先発隊が到着していた。
我々もそろそろ撤退準備にとりかかる。
 
昨日はバイクをサイト前まで上げて荷おろしをさせてもらったが、正式にはサイト内は乗り入れ禁止。
荷物運び用リヤカーが常備してある。
 
荷物よりリヤカーの方が重かった。
 
最後にやはり見送りに出て来てくれたおジさんに帰路を相談する。
 
本日はただまっすぐ鹿児島・志布志港まで下り、夕刻のフェリーに乗るだけである。
 
えびのスカイラインを小林まで下り、宮崎方向に抜け、日南海岸を走って鹿児島に抜けるのがいいだろう。
「志布志に向かって走って行ったら桜島は見えるよ」
とのことで大体のルート決定。
 
午前九時過ぎ、いよいよ最終日のツーリング出発。 
朝は快晴で青い空に白い雲がくっきりと浮かんでいる。
 
右手に推定韓国岳を眺めながらえびのスカイラインを下る。
夕方までに志布志に着けばいいんだから本日は楽勝だろう。
それが甘いというモンだが・・
 
 
 
途中の展望台で宮崎県小林市あたりの盆地を遠望。
 
 
えびの高原から降りてきた辺りも生駒高原と称する行楽基地風。
道の駅風大規模売店、温泉、コスモス園等があり晴れた土曜の人出でにぎわっていた。
背後に霧島連峯、前方に盆地を挟んでなだらかなやまなみがかすみ、広々としたコスモス園。
ただし入園料が必要なので、今回はその遠景だけ。
 
しかし、小林市に下ってしまうと町場の交通量と信号に阻まれてしまい、なかなか速度が出ない。
縦横に走る道路網の接続も良く分からず、なかなか目的の道に出ない。
当初国道268で宮崎に向かう予定だったが、いい加減町場の交通に交じりこむのにうんざりし、途中で鹿児島方向に右折。 ショートカットを決める。
 
一歩国道を逸れるとウソのように穏やかな農村風景が続く。
やはり、バイクツーリングなら、のどかな道をゆったりと走りたいモンだ。


適当に地図を検索。
「次、子ども村で昼食にするからね。」と、よく解ってないのだが、緑地公園らしきサイトを目指す。
観音池公園子ども村は都城市郊外の広大な池と芝生の公園だった。
左奥がキャンプ場らしい。
バーベキュー用のディキャンプサイトだろう。 
山側にはリフトが動いている。
雪が積もりそうな気配はないんだが。
 
よく調べてみるとグラススキー場ということだ。
私は何故か斜面を立って横向きに滑り降りるという特技があり、リフトに乗りたかったのはやまやまだったが。
 
市営の日帰り温泉兼公民館のような施設の中の売店でパック入りのおかずやパン等を買って昼食にする。
受付のおネエさんに頼むと、から揚げをレンジで温めてくれた。
 
日帰り温泉の常として大広間の休憩所があり、都城のおジイちゃんおバアちゃん達に混じってお昼をいただく。
お茶は給湯室からセルフサービスで持ってくる。
 
畳の上で昼寝さえ出来る、なかなかのんびりしたところだった。
 
メインの観音池では、白鳥号も浮いていたが、池の方はあまり人気がなさそう。
水の色が濁っていてあまり美しくなかった。
 
←池の対岸にある・・・何だっけ?
 
観音池公園でゆっくりしすぎた。
先を急ぐ。
都城市の市街地を迂回しようと、いろいろ側道を試みる。
低く見えている山並みを常に左手にして道を辿れば日南海岸に到達すると思うのだが。
しかし、都城市街地を避けようとするあまり、郊外の県道・農道・国道筋をアミダ状に縫って走った結果、目的の国道222日南線にはいつまでたっても到達できない。
気が付けば「え?ここ一度通ったところじゃ?」状態。
 
畑の中の交差点で道路標示板を確認していると、さっきからウロウロしているのを目撃していたのか、近くの大規模店舗の交通整理のおジさんが、やってきて声をかけてくれた。
「どこ行くんですか?」見かねましたぜ、というようようなニガ笑いを浮かべながら。
 
「国道222はまっすぐ行って、イオンの前を通って町を回って・・・」
結局はとうとう、まともに都城市街地を横断することになってしまった。
 
町の中でまた迷ってしまったが、なんとか町の出口のイオンモールを通過、無事R222にとりつく。
あまり大きな町ではないのに、町の両側に大規模イオンがあるのに驚かされた。
 
この時まではまだR222で日南海岸に出るという気もあったのだが、かなり時間を食ってしまった。
おまけに空模様も怪しくなり、時に空から水滴が落ちてくる。
 
最後の決断。 日南には回らず、このまま県道65でまっすぐ志布志港に向かう。
流石に普段はリスクをものともしないヨメも、フェリー時間に遅れたら大変だから、と直行案を支持。
 
県道65「志布志〜都城への快走路」(ツーリングマップル)で30分も走れば志布志着。

志布志港午後4時。まだ2時間近く時間が余っている。
 
このまま、大隅半島を横断して鹿児島市に出、桜島がみえたら引き返そうか、とか相談。
ところが幹線の国道220を走るとすぐわかるのだが、大型コンテナトラックや地元軽四で交通量が多いのに信号も多く、例によってすべて追い越し禁止付。
五分も走らず渋滞気味の信号で、やはりこの調子では鹿児島までは無理だね、と確認。 
志布志湾内の道の駅「くにの松原おおさき」に行って時間をつぶすことにする。
 
道の駅内の足湯にて。
お湯を沸かし、コーヒーを入れて大休憩。
やれやれ。
これで今回のツアーは全行程終了だね。
 
志布志港からのフェリー待ちの関西や中部ナンバーのバイクや車が次々と集まってくる。
 
志布志港への道筋には内之浦ロケットセンターへの表示もあった。
そちらに行っても良かったかな。
 
更に、「肝付→」という表示もあり、篤姫の実家がソチラだったのを思い出した。
いやぁ、日本の最南端ともいえるこんなところから江戸城に行ったんだね。
 
乗船予定30分前に志布志港フェリー乗り場に待機。
 
 ←相変わらず、海釣りをしているヨソのおジさんにちょっかいを出しているヨメ。
 
この海釣り人の方、見物人が集まってきたので、ソノ気になり、「じゃあ、今度は「投げ釣りを見せよう!」と構えたいたらしい。
ところが、私が「もう皆乗船にかかってるよ」とヨメを呼んだので、ギャラリーが全員消えてしまい肩すかしをくっていたそうだ。
 
 
志布志港午後6時半出航。
 
乗船するバイク列→
別府航路よりは少ないか。
 
志布志港を出、外洋に出れば多分角度的に桜島が見えるだろう、と思い甲板に陣取って大隅半島の左上方を見張る。
 
おヨメちゃんは、早くレストランに行かないと食べ放題の時間が少なくなる、と焦っている。
 
午後7時、レストランが営業開始したのを窓外から確認。
空は暮れていくが、一向に大隅半島の上には何も見えない。
 
レストランに入り、桜島が見えれば一旦外に出ればいい、との妥協案成立。
 
レストランの入り口の係りのおニイさんに、桜島を見たいので云々、と
言うと、即回答一発「桜島はこの航路からは見えませんよ。」
 
なんと、後で地図を確認すると確かに、桜島は深く鹿児島湾に入り込んでいて、鹿児島湾正面の外洋からしか見えないようだ。
そか(^^;
 
いやあ、見えるまで甲板でがんばらなくて良かった。
これで心置きなくヨメ500円(インタネット割引)、私200円(+シニア割引)の超お得食べ放題の方を心置きなく頑張れるのだ。
 
外洋はいくら大型フェリーでも揺れる。
私はまともに座れないくらい頑張ったので、タダでも口から出そうな状態で左右からゆすぶられダウン寸前。
急いで気分転換に船内風呂に浸かりにいったが、浴槽内の水が頭からかぶさってくるくらいの揺れ。
この日は特別で、普段より入浴時間を30分短縮していた。
とうとう私はダウンし、船室でぐったり寝ているしかなかった。
 
サンフラワー志布志航路の貸切ツーリストベッドは、カーテンだけの仕切りで、往路よりプライバシーは無かったがそんなものはどうでもよく、ただひたすらベッドの中に横たわり揺れをやり過ごしていた。
普段は車に弱いのに、おヨメちゃんは意外と平気で、隣のベッドでいびきをかいているのがニクたらしい。

観音池・志布志  南港・上笠間 [大阪・奈良] 美杉リゾート
'13 9月29日(日)

ま、朝食にはケロりとして、相変わらず頑張るのだが。
 
大阪南港29日(日)8時着。
 
往路はATC乗り場だったが、復路は住之江に近い南港で、事前に調べてなかったので日曜早朝の南港地帯を脱出ルートに少し難航。
 
住之江から下道の長居公園線で東に抜け、西名阪道路に乗って奈良方向。
 
快晴の日曜午前である。
上牧サービスエリアで休憩し、そのまま帰るのももったいないので、もう少しこのまま走ることにする。
というわけで、この写真は九州ではなく、奈良県上笠間地区から三重県名張方向の展望。
しかしさすがに眠く、やはり家に帰って昼食にすることにしたのだった。
 
origin: [九州ツアー 7泊6日 (赤+黒) (7)] 2013/10/8(火) 午後 4:59
えびの高原 美杉リゾート