九州ツアーが終了したところなのに、引き続き寸暇を惜しんで赤・黒道中継続。

おヨメちゃんがグルポンかポンパレかで以前購入してあったクーポンの使用期限が切れそう、とか言う。

そんなん、知るか！とは思うが、やはり根が貧乏性の私は「美杉リゾート　手作りピザ体験と温泉入浴」に付き合うのである。

 

黒バイク（HONDA　CB400SS)に最後にたっぷり油をはずむおヨメちゃん→

 

この前なぞ、しばらくハイオクタンガソリンまで馳走した。

しかし、多分これで最後。

今回限りで廃車処分にするつもりである。

 

思えば8年間よく走ってくれた。

私が最初に購入したバイクで、3年後赤バイクに乗り換えてからは花柄になり、ヨメのバイクになった。

 

赤＋黒コンビで信州や福井にツーリングを行い、ついに今回の九州ツアーに及ぶまでよく走ってくれた。

「長らくご苦労様」というのがこういう場合の平均的常用句だろうが、おヨメちゃんの用語はちと違う。

「ちゃんとモトとった。もういい。」 

↑市街地の外れなのに、見渡す限り一軒の家も目にはいらない開けた耕作地を通過する県道６８６。

三重県に入ってすぐ名阪国道を降り、交通量のない下道を走り、例のJA伊賀集荷所前でニヤニヤしながら休憩し、県道６８６に、というのがストレスのないR１６５への代置ルート。

 

これでR４２２に合流し、青山・霧生方向に南下するハズだったが、本日４２２が工事で通行止め。

もう一つ東側の側道に入り、いい加減な方向感覚だけで迷いつつ伊賀コリドールと称する広域農道に入る。

 

実は本日、三重県の道路地図を持参してこなかった。

今年はもう２度も行っているので地図なんて参照することはない、と思っていたのだ。 

しかし、道路封鎖とはね。

でも、伊賀コリドールは山側の信号のない走りやすい道路だった。

これはこの辺りのツーリングのメインルートにしてもいいな。

 

 

青山リゾートへの県道２９との分岐点付近の集落の石橋→

 

ここから青山リゾートに抜けてもいいが、細道好みの私は県道６９３に分岐する。

 

今、思い返すと今年の一回目の美杉行きで、県道６９３はダメで、その前の６９１で３９の方がいい、と私自身が書いていた。

どうしても一度やった反省を生かしきれない、ばかばかしい失敗を重ねる人生である。

 

 

この時、すでに猫町感覚*に陥っている我々は「こんなトコ、前にあった？」と自問する。

ンなことないやい。

以前、７月に通過してらい！

  

 

やっとのことでたどりついた桜峠。

常なら、この辺りの川原で昼食にするところ。

本日の昼食は手作りピザの予定なので、川原ラーメンはない。

 

しかし久しく猫をかぶっていたヨメは、いきなり道端の草を引き抜きかぶりつこうとする。

 

桜峠を下り切れば美杉リゾート（HOTEL　美杉リゾート　ANEX)がある川沿いの県道１５に合流し、即HOTELに。

手作りピザ体験は午後２時の予約。

それまでホテルの観月野天風呂に入浴。

 

相変わらず、広い入浴施設に誰も相客がいない。

ゆったりと露天風呂に浸かって時を過ごす。

日曜にこんなに客が少なくていいのかい？とは思うものの、あまりにぎやかな日帰り温泉にもなって欲しくないとも思う。

 

そういえば、黒バイク購入以来の付き合いの近所のレッドバロンから、本日美杉リゾートまでのツーリングの企画の案内が来ていた。

たまたまウチも美杉リゾートに行くことになったので、アワよくばお昼に行けばスペアリブのおこぼれにあずかれるかも、と皮算用していたのだが、バイクツアーの影もない。

中止したんですかね？＞レッドバロン　国道24号店

 

手作りピザ体験の会場のレストラン・売店→

 

もちろん、と言っちゃナンだけど、参加者は我々二人だけ。

 

我々二人のために講師のおネエさんが店を開き、準備をして待っていてくれた。

手作り体験、とはいっても材料も調合も、発酵や焼き具合も全部おネエさんの方で塩梅していただける。

 

我々はただ言われた通り、粉をコネて材料を切って乗せるだけ。

絶対に失敗はない。

 

ウチで私が作る時の標準より、大幅に粉が少ないのでコレで二人分？と疑ったのだが、いざ焼きあがってみると充分な分量だった。

 

「レストランだと、コレで1000円

だからね」と大阪人のおヨメちゃん。　

 

自分でコサえた建前の、その実おネエさんが焼いてくれたピザをレストランの前庭のテラスでいただく。

 

実は密かにテーブルの下の方でお湯を沸かし、コーヒーを入れ、ピザ終了後ごく密かにラーメンを作り、そのまま野外大宴会になだれ込む。

一体、スペアリブはどこにいったんだろうか？

 

のんびりと静かな山のリゾートで野外昼食。

 

ピザの後で勝手にラーメン食うのもちょいと気が引けるが、大丈夫おネエさんは中で、我々は見えていないだろう。

ところが、食べ終わってコーヒーもゆっくり飲み終わり、席を立とうとすると後ろから「それでは、もう閉めますので」という声。

やはり、コイツらいつ帰るつもりなのかとか、作業場から窺っていらっしやったようだ（＾＾；

いやあ、満足満足。

安くついたぁ！と大出を振り、羽ばたきながらホテル玄関を出るヨメ→

 

ピザも付いて通常の入浴料金。

グループクーポンは安いが、もう少しで期限切れになるところだった。

台風が逸れて晴れてくれたので良かったが、そうでなければ、いつものように賞味期限切れ廃棄となるところだったんだぜ。

 

 

帰路はいつものように奈良県側回りで。

この日、道の駅御杖では時ならぬ軽クーペの集団が大集合していた。

 

全て黄色の軽ナンバーだったが、夫々それなりに自己主張のある車達だった。

憧れの白の軽４トラックもいいが、こういうのもいいなぁ。

 

そのまま曽爾高原方向に帰るのもナンなので、本日はR３６８でもう一度三重県側に走って帰ることにする。

 

名張近くの比奈知ダム→

 

ここまで来て思い出すが、前回も、ナンなのでと思って三重県側から帰り、名張の交通渋滞に合って、ヤメとこうと思ったハズだった。

同じ失敗を繰り返すことで人類は今も人類でしかない。

 

本日は地図がないので、しかたなくR１６５の混雑をしばらく走るハメになる。

 

途中、やっとこさ県道７８１に逸れ、山を駆け上がるといつもの上笠間の光景。

本日は夕日が三重県側の山並みに反映し、暗くなった前景から浮き出し、また違った景色になっている。

この景色、先週も九州の帰りに見た。

というわけで、前回のブログと全く同じ場所の写真が今回も最後の写真となってしまった。

地図を持ってこないからそうなってしまうんだよ。