馬見丘陵公園 大和川

 佐保川 [奈良]


'14 2月2日(日)
遠出する気にならないので、佐保川でカモ・ウオッチングでは?ということで即合意。カモさえ見せればヨメは機嫌がいい。助かります。
 
このところ何処の水辺にもカモの家族が住み着き、子ガモも育って常ににぎやか。
カモ・ウオッチングならごく近所のため池、川筋で充分なのでこのホビーのコストパーフォーマンスは抜群である。
 
2月1日(土)ー 2日(日)
と、その前に。
金網の隙間からヨメが覗いているのはご近所サギ。  
  
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サギなら振り込め詐欺同様、水辺まで行かなくとも、住宅、畑、金魚養殖池が雑然と混在するウチのブロックでも観察できる。
 
ウラの家ベランダにぶら下がっている物干し竿サギ。 
  電柱サギやアンテナサギ。
これからお仕事、飛び立つ電柱サギ。 

もうサギはいい、カモ見に行こ。
サギはあまり動かないのでヨメはすぐあきてしまうらしい。
 
では道路を越え、車止めをすり抜け、佐保川土手に上がる。
 
前回確認したカモ・コロニーには釣り人がいたりしてカモはいなかったが、上流200メートル(はて?どちらが上流だか)に移動した模様。
この日の水かさで、適度な浅瀬ができている川中でカモ共がいて、シラサギも一羽紛れている。
このサギ、珍しくせかせかと動き回り落ち着きがない。
右に去っていったかと思うと、せかせか左に急ぐ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のんびり日向ぼっこしているカモには一向に頓着せずわが道を行くシラサギ。
なんだいアイツ?
とうるさそうに道をあけるカモ達。
この集団には頭が緑のカモと茶色のヤツ2種類のカモが混在し、さらにオス・メス、子ガモがあって合計6種の個体がいることになる。
 
実際はメスや子ガモは一様に冴えない薄茶なので三種のように見える。
  
頭が茶色いのがカルガモ、頭が緑なのがマガモ、だそう。(調査研究:ヨメ)
しかし、カルガモは口ばしの先が黄色いので上のヤツではないな。 
 
マガモは口ばしが黄色く足が赤く華やか。
まるで置物のように澄ましているので、上の丸っこいヤツの方が愛嬌たっぷり。
 
泳いでいるより浅瀬でひょこひょこと歩いているのがユーモラスで見ているとなごんでくる。

右のマガモ、くちばしの黄、頭の緑、足赤、に加え
 羽にブルーが交じり、実におしゃれ。
極彩色で自己顕示し、いいカモいないかとメスを誘っているのだ。
 
ちなみに「いいカモになってしまう」というカモの意味。
鴨はどこにでもいるので捕まえやすい、ということから、簡単にとっ捕まってしまう人を「いいカモ」と呼んだらしい。
一方、詐欺の語源は「鶴だと思ったら、実は鷺だった」ということで、人をダマす者を「サギ」ということになったらしい。(私調べ)
 
いずれにせよ、カモとサギはそれほど人里に近い場所で棲んでいたんだろう。

土手の上で対岸のカモを双眼鏡・一眼レフの望遠モードで眺めっていると、足元からガサガサ音がし、こちらの土手下で日向ぼっこしていたらしいヒナが一羽泳ぎ出す。 
するとつられて他のヤツも一斉に水中に。
最後のヤツなんかはあわてて翼広げて飛び出してダイビングする騒ぎ。

こちらを見てもかなりの種類が混在しているようだ。
 
これは翌日、カモの集団から少し離れて少し大きめの鳥が水浴びをしていた。

どうみてもカモメなんだが、海の無い奈良県にカモメがいるんだろうか?
 
これか?カルガモ。↓
 
口ばしの先が黄色いようにみえないこともない。
 
え?マガモのメスじゃないの?
 
 
 
 
 
 
 
私はカメラを構え、ヨメは双眼鏡で熱心にカモ観察をしているので、そのスジの人と思われたらしく、通りがかりの散歩のおジさんに「アレは何というカモですか?」と尋ねられてしまった。
さあ、すんません、つい出来心でカモ・ウオッチングやってしまってるど素人なんで。
ふと見れば佐保川の上に細長いウナギ雲。
ヨメは面白いというんだが?・・まあいい、ではもう少し大和川よりまで行ってみる。
川筋と畑地にはことかかないのでカモとサギはどこにでもいる。
向こうにみえるのは西名阪道路と京奈和道の高架。
どうやらあの辺りで立体交差をするらしく、今さかんに工事中。
 
川の東側の土手しか登れないのでもう逆光になってカモの色が良く分からない。
 
しかし、どうも茶色系のカモ一種類しかいないようだ。
土手右手の畑地にはざっと見渡してサギが3羽隠れている。

←コイツは溜池のフチにずっと立っていて目立ってたヤツ。
あとのヤツは畑にうまく隠れてじっと動かず、我々の気配が消えるのを待っている様子。
 
もう夕刻でそろそろ帰らんと寒くなる。
大和川土手より西日を見る。
かすむ金剛・二丈の山並みに農家の黒屋根。冬樹の枯枝に送電線。
懐かしくないこともない日本の原風景。
 
佐保川・大和川合流地点付近の車両通行止め内の土手よりの夕日。
 
この遠景ではバイクとヨメを入れたので豆粒のようだが、生駒山際にかかる冬の夕日に向かって走行中のバイクからはとてつもなく雄大に見えた。
雄大な夕日に向かって雁が↑
一羽飛んでいく。
夕日に雁も何だか原風景的でもある。
この場合はカモじゃ駄目だな。
 
いや、ワタシの顔の方が大きい!
異存ございません。
 
夕暮れの中空によく見ればうっすらと下弦の月。
 
月に飛行機雲。
そんな原風景はなかったが。
 
 
 
いつの間にか、帰路は日曜日の夜に入っていく。
たしか家を出たのは土曜日のお昼前だったハズだが? れれれ?
ご近所の川原で時空を超えてしまえば、日付はあやふや、ゴールは真近。
それ、マジか?

origin: [佐保川でカモ見] 2014/2/7(金) 午後 11:10
馬見丘陵公園 大和川