徳山ダム 六呂師高原

 冠峠・志津原キャンプ場 [福井]


'14 9月27日(土)2
岐阜県側を上り切ると見えてくる冠山。
この下の、何と(!)ブラインドカーブの坂道で私は転倒してしまったのだ。
 
上からマイクロバスくらいのバンが降りてき、通すために道端に停車。
しかし道幅が狭く、すれ違えない。
もう少し道を空けようと後退したところ、山側の道端は深くえぐれていて水が流れているような溝になっていた。
 
あっけなく転倒。
 
坂道で転倒し唖然となってしまう。
後ろから登ってきたヨメは、危なっかしかったが何とかバンとすれ違い、上方に白バイクを停車。
ヨメが来る前にバンの運転手と二人で何とか赤バイクを起せたのだが。
大体、マイクロバス風もあるバンで通行は無理でしょう。
何か工事関係の車両だったようだ。
やっとのことで山腹を上りきり、道は峠近くの少し平坦な部分になる。
冠山の右手後に通過してきた徳山ダム湖がちらりと見えている。
 
冠山峠到着。 岐阜県と福井県の境界線になっている。
しばらく休憩。この石碑の横の道が冠山への登山口になっている。
登山客の車が数台。福井県側にも数台。
 
そのまま福井県側の道を下る。
こちら側にも山並が重なっているが、あまり視界が開けている場所はない。
福井県側の冠山林道には殆ど車はない。
上北山村の行者還峠越えと同程度の印象で、ただひたすら下るのみ。
逆算して考えると岐阜県側の混雑は何か異常だった。
岐阜県からの登山客の他、ただ登り、再び同じ道を下る車も多いということか。
 
2時間はたっぷり経過し、やっと麓の福井県池田町に降りる。
で、道路の名前が再び国道417になる。
 
4時前。
そろそろ山影ができる時間。
うまく予定通りの時間で踏破できた。
 
池田町の郊外に差し掛かると、よく整備された公園や野外観光施設が目に入り、この一角に志津原キャンプ場があるはずだ。
 
宿泊・温泉施設「渓流温泉 冠荘」の標示板を見、右の斜面を上がる。
「冠荘」の玄関で尋ねるとキャンプ場はもう少し上だそう。
 
池田屋資本(?)が経営する施設群のようだ。
池田町の池田屋か。
坂本龍馬が暗殺された池田屋ではないだろう。
キャンプ場管理棟の黒板に私の他数組の本日の予約者の名前が掲示されていた。
管理者の陽気で冗談を言いよく笑うおジさんに料金を支払い説明を受ける。
入村料一人200円。持ち込みテントサイト1000円。
 
土曜日の小じんまりしたキャンプ場には既に数組がテントを張っていて、検討の結果一番奥に離れたサイトに設営。
一番奥だが、結局的にぐるりと回って一番入り口近くになっている。
 
とにかく、明るいうちに夜食の手配をする必要がある。
 
事務所の管理人に近くのスーパーを尋ねたが「池田町にはスー、くらいしかない」とのことで「町の駅 こってコテ池田」が唯一の店らしい。
しかし、本日は町でイベントがあって屋台も出るそうだ。 
 
先ず、キャンプ場下周辺のちょっとした観光施設を見学。
 
R417からもチラリと見えた「かずら橋」。
純天然素材・手作り感あふれる橋。 
繋ぎ合わせた渡り板の感覚が微妙。
 
私はバイク靴代りの登山靴着用ですっかり爪の内出血をおこしてしまい、キャンプ場からは運動靴をつっかけてやってきた。
 
この微妙な板の間隔につっかけ運動靴がすっぽりと落ちていきそうだ。
しかしヨメは案外この手の不安定な高所は平気で、例によってサルになり、喜んで橋を揺らす。
いや、揺らしているのはバランスよく早足で通過していく男性客だった。
 
このつり橋を往復するには300円必要だが、5時になると料金所が閉まり、急に通行者が増える。
他に手打ちソバ体験館とかナントかの観光施設があり、なかなか雰囲気良くまとまっていた。
 
スーパーが一軒もないような町だが、その割には静かで豊かそう。
 
前回通過した時にもそんな印象だったのを思い出す。
 
 
 
 
管理人のおジさんに教えられたとおり、通行止めを無視しイベント会場「お祭り広場」のすぐ横にバイクを駐車。会場見学。
キャンドルを灯すとかで、小さな町なのに驚くほど多量の蝋燭が準備されていた。
各所に無数に配置されている蝋燭にどうやって一斉に火を入れるのか?
しかし、その疑問の回答は得られないまま、会場を横切り、「こってコテ池田」に急ぐ。
バイクを会場横に置いてきたので歩くしかない。
300メートル先と教えてもらったが、実際は3キロ先。間違いだろ!
 
なんとか7時の閉店には間に合って、取りあえずの食料仕入れ。
会場に帰れば既にキャンドルにはすべて火が入っていた。
 
来た時には気が付かなかったのだが、神社の参拝道横に屋台村が出来ていた。
 
この屋台でちょっとした夜食くらいは食べられたのだが。
 
急いで何か買い食い。
「しし肉うどん」だったか?
 
黍だんごはいけた。
「おいしかったら買って!」と売り子のオバさん。即退散。
 
相変わらず急ぎ、バイクに乗り、「冠荘」に急ぐ。
「日帰り温泉8時まで」とキャンプ場には表示してあった。
なんとか間に合うだろう。
 
すっかり暗くなったR417を素っ飛ばし、やっと「冠荘」にたどり着く。
 
「入浴は10時までだって。」
「え!」なんと。
 
もう一度屋台に帰って食べてこようか?とも思ったが「イベントは8時まで」だそう。
諦めて入浴500円(ただしタオル持参料金)。
 
10時までは館内に滞空できるので、だらだらとゆっくり過ごす。
最初に30分は廊下に置いてある足もみ器にかかり、露天風呂に二回入り、しかしそのうち子供の集団に遭遇して1時間持たずに退散。
 
ロビーでwifiが可能なので、ネットで情報収集、アプリダウンロード。
 
何とか10時近くまでネバり、夜のキャンプ場に帰還。
土曜日のファミリーキャンプ場だが、さすがに静かになっていた。
 
origin: [冠峠六呂師白山2台3題4泊5日(3)] 2014/10/7(火) 午前 2:40
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