六呂師高原 板取街道

 白山・九頭竜 [石川・福井]


'14 9月29日(月)
9月29(月)
六呂師温泉キャンプ場朝7時。
 
起き抜けに温泉に浸かりに行く。
 
朝の光で温泉施設のサッシの外を観察し、元は露天風呂になっていた構造を確認。
いつでも温泉に入れるキャンプ場は便利。
 
 
朝のテント拭きをやっているヨメ。
晴天ではなく、日光の直射はあまりない。
 
朝食用具を積み、赤バイクにタンデムで下の「高原の時計台」に行く。
 
ちなみに本日月曜日は休業日。
レストランのテラスのテーブルセットをアテにしていたのだが、きれいにかたずけられていてウッドテラスには何もなかった。
 
建物の横裏側に放置されていた金属製の古い野外テーブル発見。
階段下は倉庫・物置になっていて野外用イスがかたつけれていたので2脚借用。
 
少し前方に移動させて朝食膳設置完了。
曇り空で昨夕よりは高原の眺めの拡がり感が落ちている。
左手の中景に赤バイクを置いてあるのだが、下が見えないので何やわからんなぁ。
 
景色を見ながら優雅に食事していると、道路の方には月曜朝の出勤・配達の車がポツポツと登って来るのが見える。
上には六呂師高原牧場しかないので、すべてソコの従業員関係だろう。
本日もお仕事、ご苦労さま。 
 
食後、左側の「六呂師自然観察センター」建物裏手の遊歩道散歩。
 
かなり大がかりなレジャー施設として開発されているようだ。
スキー場の破産でどうなっていくんだろうか。
 
ちょいと曇りで、もやっているのも高山風でなかなかの風情。 
「白バイクも持ってきて写真撮る!」
 
そこまでするほどのことでは。
 
昨年の阿蘇の朝食時は、最初黒バイクで上のサイトに行ったが、後で赤バイクを持ってきて写真撮影したのだったが。
 
 
キャンプ場に戻り、撤退準備。
天候もまずまずにはなってきた。
 
地図を眺めて本日の予定を協議。
大野市からR157で北上すれば直ぐ白山市らしい。
 
「白山というのは石川県だったのか!」
石川県に入れば福井県境近くに白山温泉というのがある。
そこまで行けば白山が見えるんだろう。
それではそのような感じで。
 
出発。
 
昨日は六呂師高原に登るのに県道221で大回りしてしまった。
しかし、地図にははっきり載っていないのだが、「テラルふれあいロード」とかいうのを伝うと、勝山城まで直線的に下ることができる。
 
朝の山間のよく整備された広域農道は快適。
 
 
直ぐに市街地に出、R157(恐竜街道)を伝い、福井市に向かう幹線416との分岐点のガソリンスタンドで給油。
 
分岐した途端にR157は山道になり一気に県道風の交通量になる。
 
途中、「雁が原スキー場」の看板が右手にあったが、もう本日は白山に抜けると決めているので寄らず、先を急ぐ。
 
次第に高度があがり、福井・石川の県境の峠になる。
しかし、道路状態や道端の景観はどこか未整備で、休憩場所や展望台はあまりない。
 
←唯一の展望場からの眺め
 
勝山市が見えているはずだが、よくわからん。
山間のトンネルを抜ける。
 
 
「石川県にようこそ!」
石川県最初の観光施設「白山恐竜パーク白峰」の分岐道路から手取川を見る。
 
地図を見ながら、白峰から県道33に分岐して白山温泉に行こうと思っていたのだが、案外石川県まで近く、時間がかからなかった。
このまま手取川沿いを北上し、大きく右に迂回すれば「白山スーパー林道」ってのがある。
白山スーパー林道を降りれば岐阜県白河村。
白川温泉に行って、もう一度福井に引き返してくるよりソッチの方が。
「そうしよう!」
 
という訳で手取川を北上し、「白山恐竜パーク」を通過。
本日休園だったが、斜面の上方に入口道路が登っていき、眺望が効くのではないかと思って入っていった。
しかし、途中でバリアで停められてしまった。
かなりの傾斜の登り中途で停められ、ヨメの技量では回転は無理。
ちょいと白バイク運転代行して引き返す。
 
手取川はダム工事中でトンネルが多く、あまり水の色もさえない。
「徳山ダムにくらべればね。」
 
 
 
 
 
 
白山スーパー林道への分岐点にある道の駅「瀬女(せな)」着。
かんぽの宿も同居している、かなり広大な施設だった。
トイレ休憩と情報収集。なんなら昼食でもとか。
しかし、ヨメは景色のいいところで食べないと、とかでここで食べる気はないようだ。
 
売店のおネエさんに確認する。
「白山スーパー林道は二輪走行禁止です。」
「えっ?そえじゃあ、私達はこれからどこに行けばいいんですか?」
 
まあそんなことではないか、と実は思っていたのだ。
ヨメは執拗に売り子サンを相手に近くの観光スポットを尋ねている。
 
私は諦めてヨメの目を盗みコロッケを買い食いしているのだが、ヨメは「もう一度聞いてみる」と何回も相談に行く。
案外、親切な売り子サンで迷惑がらず、熱心にヨメの相手をしてくれている様子。
 
「やはり、金沢まで出て、あわず温泉とか山中温泉、後は北陸自動車道で・・か」
「あ、近くで白山が見える場所、聞いとかんと!」と再び売り子さんに尋ねに行くヨメ。
もう一度R157で手取川を引き返し、ナントかスポーツ公園の上までいけば「白山がドバぁっと」とか。
 
では、昼食はそこまで行ってから。
 
結果的には引き返すことになるが、とにかく白山が見られればいいので。
R157から教えられた林道に分岐。
 
観光用に案内板があるわけでもなく、適当に荒れている道で本当に大丈夫なんかね?状態。
 
途中であきらめて引き返そうとしたが、とにかくもう少し先まで行ってみるか?的に。
 
 
 
あ、ここか!
開けた砂地の駐車場風の広いスペースがあり、車も2台離れて駐車していた。
確かに。
後左横正面に白山連峰。
確信が無かったので先客の「コケ取り」に来ていたおジさん達にお伺いしたところ、「あれ3つ全体が白山」ということらしい。
 
一番右が少し白く見えるがまだ雪の季節ではないだろう。
前回の岐阜ツアーではかなりの冠雪があり、いかにも白山だったのだが。
 
さっそく昼食準備。
さえぎるものもない砂地駐車場で、直射日光が強烈だった。
 
バイクの間にシートを張って日蔭を作る。
 
イスも下ろさず、地べたで昼食。
 
 
 
食後、せっかくなので自動シャッターで記念撮影を試みる。
しかし到着時には見えていた峯がもう雲に覆われてしまっていた。
これじゃぁ、バックの山がなにが何なのか全くわからんなぁ。
 
「憧れ」の白山が一応鑑賞でき、めでたく本日の目的は完了。
「じゃぁ、今日は九頭竜泊まりやね。」
 
今回のツアーは石川県まで行ったとい実績を打ち立て、後は帰るのみ。
 
R157で再び福井県。
往路では試さなかったR157のバイパス風の県道135に分岐する。
           下っていくヨメがこの辺に。↑
 
思っていたとおり、地図上では直線のバイパスだが、山腹を伝う旧道だった。
R157では15分くらいの行程を1時間はたっぷりかけて降下。
それなりにローカルな観光資源の標記もあり、遊びながら行くには悪くはない道だった。
 
勝山市内から市街地を迂回し、再び「テラルふれあいロード」から六呂師高原へ。
 
高原牧場で牛にちょっかいを出しているヨメ→
 
六呂師高原を通過し、昨夜買い出しに行った県道16に合流して大野市に下る。
 
九頭竜では店がなく、前回は夜食調達に失敗しているので、昨夜遭遇したスーパー「ハニー新鮮館おおの」に寄ってから岐阜・白鳥方向に行くことにする。
 
六呂師から降り、かなりの距離を走ると数本の分岐道路と交叉していく。
分岐を左折すれば九頭竜に近いのかも。
 
やっとスーパーに到着し、地図を参照して現在位置を確認。
なんと県道26は大きく右折し、もう大野市街にはいってしまっているのだ。
せっかく六呂師高原ルートで九頭竜までショートカットしてるのに、時間的には大野市街でR157→R158と乗り換えた方がよほど早かった。
 
ヨメは「スーパーの白飯バイキングで殆どカラにするまでかすりとってしまい、後ろの人に悪いことをしたな」とか言っているが、私はそろそろ時間が気になって来ている。
九頭竜まで多分一時間くらいだが、暗くなるとかなり寒くなるし、明るいうちにテント設営をせねば。
R158大野・白鳥線。
前回、「福井のノイジュバインシュタイン城」の写真を撮りそこねたので、道端から撮影。
 
←中腹に何かあるでしょう。
ノイシュバインシュタインに見えませんかね。
 
こちらがホンモノ。
 
 
丘の中腹にある見え方がそっくりだと、思ったのだがね。
 
(2009.9 Fuessen にて)
 
福井のヤツは電力施設らしい。
 
 
 
九頭竜川を遡行し、5時すぎパークホテル九頭竜着。
手前にあった増築中の温泉施設も見学したが、夜に入りに行くにはちと遠かった。
パークホテルの浴場はまったくつまらんのだが。
覚悟していた程には気温は下がらず、今回は躊躇なくキャンプサイトを申し込む。
 
バイク一台1500円。
2台で3000円か。
風呂は300円。
一人1800円なら昨夜の温泉入り放題一人2000円の方が値打ちあり、とヨメ。
 
そうじゃない。
ここのサイトでキャンプする、ということがこのツアーの二番目のテーマである。
キャンプ旅行に行きながら、いままで2度も敗退し、どうしてもそのふがいなさを払しょくしなければ、私の人生の汚点としたまま死んでいかねばならないのだ。
 
この国民宿舎も前回は制服の支配人風おジさんがいたのだが、今は庭整備件事務というようなジャンパーのおジさんが事務所に詰めていた。
 
「キャンパーは誰もいないのでどこにテントを張ってもいいが、道路に近い方の端だけしか整備してないので、その辺で」とか。
 
広大なキャンプスペースだが、以前も奥の方は殆ど使われている形跡はなかった。
我々がサイトを物色していると、おジさんが自転車で追いかけてくる。
奥の森へ通じる小道の上で何やら花火を炊いてくれる。
 
「ようこそ九頭竜キャンプ場へ!」との歓迎花火ではなく、熊よけだそう。
「熊に注意」との看板があったなぁ。ちょいとビビる。
 
ホテルには少々クセのある男性集団が投宿していた。
後で聞くとダムの工事現場の作業員の住宅としてこの3か月は貸切になっているそうだ。
他に女性投宿者はなく女性風呂はヨメの貸切になるとか。
「そしたらウチのダンナと一緒でも?」
「熊、出ませんかねぇ?」と客を脅かしてくれる夜勤のおジイさんは承諾。
 
というわけで女風呂でヨメと混浴し、ロビーでカメラ・携帯電話の充電をし、洗面所の水道で水をくみ出し、たっぷりと宿舎を利用させていだたいてテントに帰還。
 
この日は熊は出なかったようだ。

origin: [冠峠六呂師白山2台3題4泊5日(5)] 2014/10/9(木) 午後 4:21
六呂師高原 板取街道