白山・九頭竜 高瀬川・大津

 板取街道 [岐阜]


'14 9月30日(火)
9月30日(火)
そして、とうとうツアー最終日の朝。
 
やれやれ、無事最終日というわけだ。
ヨメの帽子飛ばし、私の冠山林道転倒以外には別に問題もなく。
宿泊所にも困らず、熊も出ず。
 
何となく不穏な気配もなくもなかったが、いつもながら出発してしまえば何とかなってしまう。
 
 
相変わらず安物グッズ(テント、ライト、フライパン等)にイライラさせられたが、食生活も万全。
キャンプに行って、もしかしたら太ったかも。
 
後は本日中にどこかの高速ICに入り、ひたすら帰ればいいだけだ。  
 
 
今回は4泊ともすべてキャンプ場でのテント泊だったが、予約していた土曜日の志津原を除き、キャンプ場には例によってウチのテントだけ状態。
 
いつもやっていた飯盒炊飯は省略し、専らスーパーで買った食材で3食をまかなった。
最も初日だけは北近江温泉のバイキングレストランの誘惑に負けちゃったが。 
・・・
とか、ぐちゃぐちゃ言っているうちにすっかり陽は登り、食事も終わり、テントも撤収、何とか荷作りも完了。
 
ホテルの方にチェックアウトの連絡に行き、ついでにトイレと水汲み。やっと出発。 
 
パークホテル九頭竜の前庭の土手を登ったら見える白山→
初回に見た時は冠雪していて、それなりの昂揚があった。
 
ヨメに言わせると、もう新鮮味はないそうだが、いやあこがれの九頭竜キャンプ場、私は好みだがね。
 
さて本日のツアー開始。
最短ルートでは九頭竜から白鳥に抜け、そのまま白鳥IC。所用時間1時間だろう。
それではあまりもったいない。
陽があるうちは岐阜県内の下道を走行していたい。
通行可能なら前回の岐阜高山ツアーで不通だった県道52の山間部分を試してみたい。
 
九頭竜->白鳥のR158の途中で福井県道127に分岐。
前回岐阜高山ツアーではこの県道を通過して白川街道に出た。
 
 
 
←「ここで写真撮ったの覚えてる?」
天狗岩キャンプ場付近にて。 
 
  「ここでビデオ撮ったの覚えてる?」→
福井和泉ファミリーキャンプ場付近にて。
 
返事は肯定的だが、多分ウソだろう。
常に私の後ろを追いかけていただけのヨメが個別の道路を記憶しているワケがない。
今回もビデオ撮ったが、現在私のU-tubeアカウント削除中なので公開省略。
言えば、このブログもまだ公開してないのだが。 
「ここで写真撮ったの・・」「覚えてる!」
さすがにこの頃には何事かの記憶がうっすらと戻って来てるらしい。
 
この瀬に出る所でK127は少し道幅を稼ぎ、私は後続のヨメを待っていたのだが一向にやってこなかった。
狭い山道のどこかでコケてるんではないか・・と無理して回転しかけたとき、やっと白バイクがやってくる。
 
「ビシャコ探してたぁ」
そんなもん、わざわざ福井県から持って帰ることもないだろ。
 
山道を下りきると岐阜県石徹白(いとしろ)。
 
岐阜県へようこそ
山並みが川の上に見える場所がある、といっては即引き返し、キャンプ場の表示があれば見学に行き、遊びながら岐阜の山里を走る。
 
後はいつでも中部高速に乗って帰るだけ、と思えばいたって気楽。
 
前回のK127走行では県道315に分岐し、ひるがの高原方向に下り高山方向に向かったのだが、今回は白鳥・郡上方向に下る。
白鳥方向へ辿ると「満天の湯 個室露天風呂」という日帰り温泉施設がありちょいと見学。
かなり広大な駐車場に、まだ工事中の施設もあって盛業中のよう。
本館の日帰り温泉とはの別に左手に個室露天風呂の別棟。
共同トイレが並んでいるようにも見え、なんか違和感もある。
 
←個室露天風呂内部。
一時間3000円程。
 
丁度、掃除のおバさんが一室に入っていったので、ヨメがすかさず「見学しても?」と声をかける。
「後で掃除しますから、そのまま靴でどうぞ。」
 
左手の斜面越しの中部岐阜県の山並みが湯殿から見える趣向。
話のタネくらいなもんで、風呂はやはり大浴場の方が気持ちよかろうと思う。
 
ここから下の国道156白川街道に下りるのだが、180度つづら折れが幾重にも重なって、狭い斜面を急降下させられる。
180度転回する度にちらりと下界が、まるで天井みたいに見える。
 
下りきったところのレストラン施設の駐車場付属トイレ→
 
上につづら折れの道が2連ばかり見えている。
しばらく国道156越前街道を南下するが、やはり国道は交通量が多くて面白くない。
 
白鳥の町筋で給油し、地図を眺めて白鳥ICの裏から山側の側道県道317に分岐。
 
 
しばらくのどかな岐阜の田舎道を走り、道の駅「古今伝授の里やまと」で休憩。
 
ついでに、板取方面に抜ける県道52の通行状況の情報を得ようと目算していたのだが。
 
道の駅に到着すると本日火曜日は休業中。
道の駅も併設されているが、レストラン群や日帰り温泉、その他の公共施設も含んだ地域の一大公共レジャー施設だった。
 
 
 
←誰もいない立派な半地下式足湯施設でごろ寝するヨメ(上)
 
 
本日も陽射しが暑かったが、中庭にはちょうどいい木陰もあり、ベンチで居ねむりしている老人も。
 
レストランのテラス用の日よけの幌付野外テーブルを占拠し、最後のカップラーメンで昼食。
 
木陰なのでその必要もないが、「気分で」とヨメは幌を拡げたり。
休業中の道の駅はそれはそれで便利に休憩できてしまう。
休憩後、R156に合流し、すぐ長良川を渡り県道52に分岐。
 
しかし地図ではよくわからんが、この道はこの辺りで右往左往していて、板取に抜ける方向と間違え、しばらく白鳥方向に逆走したりしてしまう。
 
この川原の県道52で初回の岐阜高山ツアー時に初めて冠雪した白山を見たのだった。
 
県道52板取方向への進入口は分かりにくく、雨天ならどうこう、冬場はどうこう、とかの看板があったが、別に通行止めではなさそう。
 
県道52号。海抜1000メートルを超える山越え部分。
幹線でもなく、観光用でもないので眺望良好部分はすくないが、郡上市の頭越しに対向する山並みが望める峠にさしかかる。
 
アレやない?
 
見ると確かに噴煙が上がっている。
 
福井県境の岐阜1400メートル付近より望む、長野県境の木曽御嶽山の噴煙 →
 
昨夜、パークホテル九頭竜のロビーに置いてあった地方新聞で御嶽山の噴火を知った。
26日、我々が今回のツアーに出発し、27日に噴火したようで、昨夜までそのことを知らなかったのだ。
 
丸丸岐阜一県越しに見える御嶽の姿。
この時は少々はしゃいでいたのだが、後で多数の犠牲者が出ていると知った。シリアスな天災の光景である。
 
県道52はここから福井県境の深い山地の林道風になっていく。
 
途中、「通行不能」の看板とバリケードが出現。
途端にヨメは「ちゃんと確認せんとぉ!」と、ここぞとばかり気楽に文句を垂れる。
 
ちゃんと「板取方向は通行可」との文字も見えてらい。
確信を持ってバリケードの横道を行く。
地図上では1時間以内で踏破可能と踏んでいたが、なかなかどうして手ごわい深い山中の林道。
登れども、下れどもブラインドカーブばかりで、少々メゲてもくる。
 
岐阜県道52を白川街道のツーリング用バイパスにするには相当の覚悟とヒマが必要だ、との結論を得る。
 
ふう。
やっと平地部分、本来の板取街道に降りる。
午後4時。
 
初回岐阜・高山ツアー
ではこの辺りまで来て、「以降県道52通行不能」という看板をみてタラガトンネルまで引き返したのだった。
 
 
まあ、これで前回のリベンジは果たした。
 
懸案の3題(冠峠林道・九頭竜キャンプ・岐阜県道52山間部分踏破)
☆★☆祝完全クリア☆★☆ というわけだ。
 
板取温泉でトイレ休憩。 ちなみに売店には「なーんにもなかった」そう。
そろそろ日没が近くなり、帰路を急ぐ。
 
その前に。
 
やっぱり、まだありましたね。
←喫茶「夢ふうせん」
 
かようなワケで前回は2回この店の前を通過し、一回目で試食した「豆腐ドーナツ」がおいしかったので2回目で袋で買った覚えがある。
 
 
豆腐ドーナツだったっけ?ジャガイモドーナツとなってるが?
 
まあいい。
店内でコーヒーとドーナツでたっぷり休憩。
やはり、地元のちょっとした名物スポットと見え、盛業中の様だった。
土産に揚げたてドーナツ2個買ったが、これはヨメの実家土産用に持って帰られてしまった。
 
さて、ここから板取街道をノンストップで通過する。
先に身支度を終えたヨメがそのまま先を走り、後から私が追いかけて行く。
 
交通量は極端に少なく、道路は良く整備され、まったく快適でどの道、一本道。
 
ヨメもまったく快調に先行して行き、私が付いてくるのを気にする様子もなく飛ばしていく。 ・・・・
 
で、まるで道を知っているようにタラガトンネルに左折しょうとする。
おいおい! まだどのルートで帰るのか決めてないぞ。
 
あわてて、警笛をならしヨメを止める。
前回はこのタラガトンネルへ分岐する橋の下あたりで昼食を摂り、ヨメが黒バイクをコカしたのだった。
 
地図を見て協議の結果、もうすこし先まで板取街道を下り、県道81で左折して、北陸自動車道の美濃インターに乗ると決定。
↑県道81に分岐した部分。
板取川が右手に流れ、本来的にはこちらが板取街道だろう。
 
この調子で岐阜中部の里道を快走、やがて美濃市街地に出国道を避け長良川沿いの側道を行くが、行き過ぎて住宅街に入ってしまい、とうとう方向を見失ったりする。
 
午後5時過ぎ、もういいだろう。
東海北陸自動車道美濃インターの標示に従って、高速道路に乗る。
 
乗って直ぐの「関サービスエリア」着。
ういろうを買に行く三重県鈴鹿の「関インター」ではない。
美濃関のサービスエリア。
 
 
そろそろ夜の気配だが、後は本日中に帰り着けばいい、どの道、高速一本道。
 
とか、気楽に考えていたが、この先美濃関JCTで名神道路に分岐してから「大垣ー関ヶ原 横風注意」という標示があり、かなり強い横風で苦労する。
 
私が慎重に左車線80キロを維持しているのに、後ろからヨメが追い越し車線に出て100キロ超で突っ走って追い抜いていく。
 
養老サービスエリアで停車し、「横風で危ないのによくもまああんなスピードで?」
と注意すると「え?別にぃ。大丈夫。このバイク、全然ブレない。スピードだしてもすごく安定してる。」とか返されてしまう。
 
赤800のクセして白700に負けてしまうのか、と思ったが、私のウィンドウブレーカーが風ではためくのもかなり影響していたようだ。
中にキツめにもう一枚着ると、風にあおられるのが殆ど収まった。
私は常用しないのだが、今回ヨメが着用しているようなライダー服というのはこういう場面で案外役にたつようだ。
 
関ヶ原で北陸自動車道と合流し、やっと今回のツアーの振出にもどり、のんびりサーブすエリアで休憩しながら・・・と思っていたら、多賀SAから急に雨がチラ突き出してくる。あちゃ。
 
仕方がない、今回ツアー初の雨具着用で完全装備になり慎重に出発。
すると雨は上がっている。
しかし、次のエリアで休憩するとまた雨の気配になったり。
結局雨は大したことはなく、雨具は丁度いい防寒具にはなり、夜9時過ぎ帰宅。
 
高速道路を使えばどこからでもその日の内に帰れる・・という目算があったのだが、風や雨のことは考えていなかった。
やはり、帰りの高速道路では雨・風・渋滞のことも考慮し、午後には帰路高速に乗っておかねば、と今更ながら銘記する。
しかしまあ、次回ではすっかり忘れてしまい、また半泣きで夜の高速道路を辿っているような気も。
冠峠六呂師白山4泊5日ツアー完
origin: [冠峠六呂師白山2台3題4泊5日(6)] 2014/10/11(土) 午前 0:02
白山・九頭竜 高瀬川・大津