馬見丘陵公園 明日香

 信楽・三国峠 [滋賀・三重]


'14 10月19日(日)
10月19日(日)
朝から天気はいいようだ。
秋のツーリング日和。 起き抜けに本日どうしたらいいのか考えてみる。
ヨメの白バイクにもETC搭載していることだし、名阪亀山から新名神で信楽あたりまで高速走行か?
後は三国峠越えで木津川に下れば、先日一人で入浴しに行ったレイクフォレスト・リゾートの温泉に浸かって帰るのも可。
そんな予定で。
名阪道路は日曜日だというのにかなりの混雑。
バイクのツーリンググループはもちろんだが、意外にトラックも多い。
当初伊賀ドライブインまで名阪道路で行く予定だったが、マナーの悪い車もあり、白樫インターで下道に降りる。
 
一歩道路沿いの工場地帯を抜けると混雑する幹線道路とはエラい違いで、のどかな県道や農道がどこまでも延びている。
やはり三重県農村部は下道がいい。
 
あまり南側を走り出すと青山あたりのツーリングになってしまうので、国道25号線の旧道を伝って伊賀サービスエリアまで行くことにする。
因みに自動車専用道路の名阪道路が現在の国道25号線。
 
農村地帯はのどかだったが、伊賀市街に入ってしまうと信号がやたらと多い。
なんとか町場を脱出すると、途端に山間の下道風に。
 
何もない里にポツんと怪しい施設があり、空の観光バスが向かい側のとんでもない細道に入っていく。
 
何だいコレは?
 
団体向けレストランでかなり凝ったつくりだが、どことなく怪しい雰囲気がある。
 
駐車場に寝ころんでコチラを見ているだけの犬が店番らしい。
中庭を見学させていただき、トイレも利用させていただいたが、結局誰もいないようだった。
「忍者レストラン会舟」とか。
午後4時から営業だそう。
夜になればもう少し本格的に怪しい雰囲気になるのかも。
 
なにか良く分からんが、旧道25号線の探求を続ける。
途中、どうしょうもない採石現場風の未舗装、あるいは舗装の上に土砂被り未舗装状態の区間があり、極端に道が悪い。
この間は名阪道路に上がって板屋で降りる方が賢明だろう。
 
旧道からは伊賀ドライブインには到達できなかったが、途中の目印にしていた亀山森林公園「やまびこ」到着。
 
誰もいない静かな公園で、立派な管理事務所とトイレがある。
トイレは電熱式ウオッシュレットで快適。
ここではじっくりと心行くまで大用が足せる。
公園内一周。さほど大きな公園ではないが、尾瀬高原・栂池自然園並の遊歩板敷が沼の上に伸びている。
整備されているようでもあり、放置されているようでもある。
うむ、今後の自然公園の運営をどうしようか、私も考慮してしまう。
 
一度、ヨメと来ているのだが、もちろん当人は覚えていない。
いつも新鮮な、初々しい人生を送られているようだ。
 
ここで昼食にしても良かったが、まだ空腹ではない。
予定通り亀山ICから新名神に乗って、と思ったが風が案外強く、強風恐怖症気味の私は鈴鹿山脈の上を走る高速はちょいと恐ろしい。
 
このまま旧25号線をたどればやがて合流する国道一号線を左折(大津方向)し、適当に交叉する県道を伝って信楽行きに変更する。
 
国道一号線は全くの産業道路というイメージであまり期待していなかったのだが、三重県亀山、沓掛から道の駅「あいの土山」までの区間はまるで新名神道路の縮尺版のような見事な快走路だった。
対向車線にバイクツーリングの一大部隊とすれ違ったりする。
 
道の駅「あいの土山」着。
 
いやぁ、いい道だったね。
高速代も助かり、時間的にも早く滋賀県に入れたようだ。
 
見かけよりなかなか充実した道の駅で高速のSAのようなお茶のサービスもある。
ここから、町場の交通を避けて、なるべくヒマそうな道を選んでじりじりとアミダ状に西南へ移動。
 
やはりどこだか良く分からず、林照寺の駐車場で地図確認。
なんのことはない、潰れてしまった「鹿深の湯」の公園のすぐ裏手だった。
鹿深(カフカ)夢の森到着。
まだ温泉営業中に発見していたのだが、一度浸かりに行ってやれ、と意を決して行くと温泉は廃業していた。
今はただのパブリックスペース。
何だか中途半端な公園様のところがやたらと増えて行く。
駐車場にバイクを置き、見渡すと公園より反対側の景色がのどかで落ち着く。
駐車場端の土手の木陰で恒例の野外昼食宴開催。
 
最近はイスもなく、どこにでもシート拡げて食ってるなぁ。
直射日光に晒されているが、もうそんなに暑くはない。
 
時々、見通しの良い滋賀県湖東のアミダ状道路をバイクツーリングの集団が走っていく。
彼らは公園には見向きもしない。
さて、信楽への道を辿る・・・という程には道が分かっていない。
じりじりと地図でいう左下方向の道を選び、適当に走る。
 
とある分岐点で地図確認。
するとたまたま道路端で農作業をしていた農婦のおバさんに声をかけられる。
「信楽へはこの道で?」「行けるけど、道が狭いからそっちの道の方が」
 
私は道を尋ねただけだが、ヨメは「何を作ってるんですかぁ?」と聞く。
 
「黒豆。よかったら持っていきなさい。」
「え?本当にいいんですか?」
とヨメは即その気に。
畑に入って二人でがさごそと収穫中。
 
この時点で私は「本日のレイクフォレスト入浴はもうない」と決断。
のんびりと周囲を撮影。
 
私が心つもりしていた農道・県道よりは大幅に北に出、結局R307(近江グリーンロード)に合流し、混みあう休日ドライブ車列と一緒に信楽入り。
 
道端のたぬきには目もくれず、即マイナーな県道138に分岐し三国峠を目指す。
 
県道138で山里に分け入り、突き当りを左側なら多羅尾、タラオCCがあり、比較的道路状況はいい。
 
本日は右。
林道伝いに三国峠に出るつもり。
 
この前、三国越え林道を走ったが、途中で横道に踏み込んで大河原で木津川に降りてしまった。
今回はその先の展望台を目指そうというのが今朝朝寝ながら考えた企画。
 
橋を渡った先の林道は多羅尾林道と表示されている。
そいつは過去の記憶によれば倒木だらけのリスク一杯の道のハズ。
 
三国超え林道に接続しているハズの林道の入り口→
 
最近、バイクが大型化してるので気楽に未知の林道に踏み込むわけにはいかない。
心して分け入ってみる。
 
しかし、意外と直ぐ三国越林道に合流していた。
 
あれれ、案外近かったじゃないか。
 
 
 
 
 
 今、滋賀県信楽からやって来て左の三重県に降りる。
右に行けば京都府和束町。
 
つまり、このポイントが近江・伊勢・京都の三国の分岐点。
 
ここだね。
左に折れればほどなく見覚えのある展望所の屋根。
 
いままで深い山中だったのだが、不意に水面から浮き出しているような、おぼろげな地表の姿が足の下から湧きだして来る。
三国越林道は周囲の木立が途切れず、完走しても殆ど眺望が利く場所はない。
この展望場が唯一の眺望場。で、唯一の観光用施設。
前回はどこかのおジさんが占拠していたが、今回は我々だけ。
 
しかし、お昼は食べっやったし、もう夕方になってしまった。
 
せめてヘルメットくらい脱いだら?と言うくらいの時間だけで、道を急ぐ。
 
麓の温泉付総合施設「やぶっちゃ」着。
日帰り温泉、レストラン、野菜直売所、福祉施設、キャンプ場まで併設された総合施設。で例によってトイレだけ借りる。
この後、木津川沿いのR163を避け、県道686で高山ダムに抜けようとしたが、全くの側道・農道に入り込みとうとう行きあったショベルカーのおジさんに「この先通行止め」の宣言をされ、やむなくK82に合流。
月ヶ瀬に出てしまった。
 
 
月ヶ瀬温泉併設の野菜直売所でヨメが梅干しを買っている間に日は暮れてしまい、とうとう今回の最終目的地、レイクフォレスト日帰り温泉は割愛素通りし、山添村県道80経由で帰宅。
まだ六時台だが、山間ではもうすっかり夜の気配。
どこかで入浴するとすれば最低4時には入り、5時には帰るつもりじゃないとダメだな。
本日はR1号線の快走、滋賀県農道散歩、三国越林道後半走破と一応のツーリング成果は上げた。
 
月ヶ瀬温泉もリニューアルしているようだし、「やぶっちゃ」の湯もまだ入ったことはないが。
まあ、また私の平日スポーツクラブが休みの時にでも、一人でゆっくり(^^;

origin: [名阪亀山から信楽と三国峠越え(赤+白)] 2014/10/21(火) 午後 2:15
馬見丘陵公園 明日香