川湯温泉 信貴山観光ホテル

 十津川・龍神 [奈良・和歌山]


'14 11月24日(月)
11月24日(月祝)
温泉浴の所為か身体が火照り私はあまり眠れなかったのだが、6時になるともう廊下に人が通る気配。
朝食前に朝の露天風呂に入り、七時からの朝食バイキングに備える、というのが大体の相場だろう。やっぱり。
 
ではウチもそのパターンで。
 
早朝だというのに川湯露天風呂には既にそこそこの混雑。
やっぱりですね。
 
これが7時になると浴場人口は半減する。
 
露天風呂から既にレストランのガラス窓ごしに朝食を始めている客が見えている。 
ウチも急ごう。やはり。
 
久しぶりのホテル風朝食バイキングを堪能。
 
食材はなかなか美味。
この宿舎のコストパーフォーマンスをあらためて確認。
満足である。
 
風呂上り朝食バイキングのしあわせ。
泥縄式飛び込み予約だったにしては上々の宿だった。
 
さて、帰路をどうするか。
昨日のR168のブラインドカーブだらだら行列にはコリたので、他の道にしたい。
しかし、和歌山側まわりでは最後に高速道路利用ということになってしまうだろう。
十津川村(奈良)から龍神村(和歌山)に延びているR425上には、手持ちの簡単な観光地図では紅葉マークがついていた。コレで高野山経由で帰ると合意。
 
以前、十津川村から下北山村に逆方向に抜けた時、同じような距離で一時間くらいだった。
午前中には龍神村に抜け、高野龍神スカイラインにでるだろう。
とか・・・
 
R168で本宮まで戻る。
途中で「道の駅左へ」の標示があり、昨日は「道の駅本宮」に遭遇しなかった訳が分かった。
昨日は写真↓のR168新道橋を走ってきたが、道の駅は旧道の方にあったのだ。
木造りのそれなりに風格のある建物で、一度来たことがあるのを私は覚えていたが、どうして今回遭遇しなかったのか不思議だった。
 
旧道沿いか。なるほど、向かいにはA−コープもあるな。
快晴、さわやかな朝。
熊野川の川原の上の広大な空間感がすがすがしい。
本日は夕方には下り坂ということらしいが、なあに夕方までには帰着できているだろう。・・・
十津川温泉まで旧道伝いに戻る。
 
R168はいたるところで道路の修復工事がある。
最近、やけに天変地異災害が多い。
昨日も長野で地震とか。
 
十津川温泉付近のR168の道路橋。
川の水色が見事に2色になっている。
何らかの理由があるのだろうが、深い考察に入るのは省略。
 
いよいよここからR168と分岐し、R425に分岐する。
のだが、再びバイクに乗ったヨメはまたR168を走ろうとする。 R425で帰る!と決めただろ。
十津川村の山間をどこまでも走っていくのどかな道。
 
ブラインドカーブは多
いが、交通量は殆どない。
 
R168よりよほど気持ちがいい。
とか。・・・
 
R425で正解だね。
・・・とか。
 
十津川村内は山村が点々とどこまでも散在し、のどかな風情。
 
玉垣内村落で道が2分し、R425は左折する。
 
私はかなり先を走っていたのだが、左折して橋を渡ってから「もしや?」と胸騒ぎがし、停車して走ってきた対岸のR425を覗う。
 
案の定!
ヨメは左折せず、そのまま直進、玉垣内林道を登っていく!
 
クラクションを鳴らすが、かなりのスピードで直進していった模様。
あわててUターンし、勾配の激しい林道の探査に向かう。
しかし、ヨメの姿はもうない。
 
急斜面を登り切ったところにあるトンネルの手前でかろうじて停車しているヨメ発見。
「R168方向と書いてあったから・・」
「R425と言ったろうがぁ!」
和歌山県との県境に近づくにつれ道は次第に高度を上げていき、交通量がないので落石・落ち木のある峠越えになっていく。
 
あまり大した紅葉はなかったが、ふと見上げた頭上に珍しく、そこだけ真っ赤な紅葉発見。
 
この辺りになると山肌を迂回し登攀したりする垂直距離が非常に大きく、地図上ではR425十津川・龍神43キロを「一時間」と踏んだのだが、その2倍は有にかかると判断修正。
まあ、今日は帰るだけだから別に急ぐ必要はない。
殆ど15分毎くらいに休憩をはさむ。
 
奈良県十津川側最後の集落近くの公衆トイレ。
この辺りで峠の最高地らしい。
左手下方に通り過ぎた十津川村最後の集落が見えている。
「迫西川小学校」の標示あり。
こんな山深いところにまで小学校があるなんて。
峠を越えればもう和歌山県に入っているハズ。
下りの道は、奈良県側の集落が点在していた部分よりかなり悪い。
人家はなく、落石ごろごろの荒れた道で、ガードレールもない崖っぷちもある。
 
路肩が崩落している箇所も多く、かろうじてパイトンが置かれて転落注意を喚起している。
2時間で踏破は無理かもな・・・
奈良県側によくあった交通標識は「転落注意」だったが、和歌山県側になると「転落死亡多発」になっている。
 
ものの50メートルも下るとまた「転落死亡事故多発」の看板が。
最初はご親切をありがたく受け取っていたのだが、あまりの「転落死亡」の多さに少しくビビらされてしまう。
よせやい、私はこのところ転倒クセがついているのだ。
 
こんなに「転落死亡事故」が多いのなら、日本の人口はすでに半減してしまっているのではないか?
ヨメはというと、意外と平気な顔で降下続けている。
 
この点では軽い白バイクは圧倒的に有利。
私の赤バイクはオフロード仕様の流れもあり、車体が高くバランスを崩すともう立ち直れないのだ。
 
休み休み下ること一時間。
やっと高度が下がり川面が直ぐ横に来る。
やれやれ、なんとか峠を下りきったようだ。
 
地図では龍神村付近に紅葉マークが付いていたが、別段紅葉が目につくわけでもない。
 
紅葉目当てと、R168の混雑をさけるために選択したR425だったが、こんなに時間がかかるとは思っていなかった。
道の最後辺りの川辺でかすかに紅葉の気配。
 
ようやく龍神村のR371高野龍神スカイラインに合流。
ふわぁ〜、やっと普通の道に出た思い。
R425起点のトンネルの脇にはこういう看板が。
 
川湯温泉を出る時に言って欲しかったよ。
 
後は高野龍神スカイライン・高野山登攀下りのR371で直線的に橋本市まで走り、京奈和道経由で帰るのみ。
 
 
この時は看板に少し毒づくだけで終わったが、帰宅してネットでR425を調べてみると驚愕の事実が判明した。
 
なんと、R425のこの区間は 日本三大酷道のひとつ に堂々と数えられている悪路だったのだ。
 
ここでやっと思い出した!
 
以前、十津川から下北村に抜けようと、事前に事前にネットで道路状況を調べたとき、「大変な酷道」との情報を得ていた。
実際は大したことがなく一時間で走破できたのだが、その道がR425(の別区間)だった。
実際の有名酷道部分は十津川・龍神区間であるとその時には知っていた。
=>バイクでキャンプ入門@下北山スポーツ公園(奈良) (2台) 2010.9
 
だからこの道が通行困難なことは私のデータベースにはあったはずだった。
しかし、例によって私の知識は実地には何の役にも立たない。
 
そんなもんだよ。私の人生は。
 
R425の残りの尾鷲ー下北山区間も別な折に走っている。
今回で酷道R425全区間堂々の完全踏破ということになった。
 
 
道の駅龍神横の休業中店舗のテーブルで遅い目の昼食。
 
朝、バイキングを頑張ったので今まで持ったのだろう。
久しぶりに高野龍神スカイラインを走り、護摩壇山タワー。
標高一二〇〇メートルはさすがに寒かった。
 
休日ライダーも多く、華麗なライディングで我々を後ろから抜いていく・・と思われたが、案外ヨメも「走りやすい道」とかで遜色なく走行。
あまり後続ライダーの迷惑にはならなかったようだ。
高野山に到着するが、即右折しR371の下りに取り掛かる。
 
例によって「橋本には左側のR371九度山周りで」との注意もあるが、私は昔から右の道を使っていた。
道は狭いが、その分交通量はない。
バイクならこちらがいい、と昔決めた覚えがある。
 
R425経由してきたのでそんなにエグくは感じないが、相変わらずの急峻な山道の連続で、今日は何だか同じような山越えが続き、いささかげんなり。
 
昔はこんな山道が好きだったんだがね。
私も、もうそろそろかもなぁ。
 
R371の最後にやっと出くわす渓谷美。
このあと橋本から予定通り京奈和道経由で帰宅。
途中、接続R24は相変わらずの渋滞で、京奈和道2区間を接続するなら、R24ではなく山側のK30経由が良かろうとデータにインプット。
しかし、そんなデータが次回に生きるなんてとても思えないのだが。
 
途中橿原アルルに立ち寄り、夕方のラッシュを回避。
結局奈良県縦断するのに一日がかりだった。
連休初日の湯の山温泉行きも含め、かなりの走行距離を踏破したのこの三日間。
特に350キロが限度の白バイクでは毎日給油するはめになった。
最終日、白バイクのみ橋本市内にて給油。
 
はい、ごくろうさんでした。
origin: [川湯温泉(和歌山)とR425完全制覇(2)(赤+白)] 2014/11/26(水) 午後 4:26
川湯温泉 信貴山観光ホテル