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 駒ケ根 [長野]


'15 5月4日(月)
5月4日(月)
夜半に雨がふったが、バイクにはシートをかぶせ、一応の対策はしていた。

問題は前回散々な目にあったテント内の結露。
前回帰還してから一応塗布していおいた防水スプレーが、それなりに効果があったのか、インナーテント内への水漏れはなく、夜に起き出して対策する必要はなかった。

そこまでの本降りではなかったので助かったのかもしれない。
いずれにせよ、あまり設計がよくないテントで、インナーとフライがくっついてしまうところがある。結露必然。
しかし、もう通算5泊しているのでモトはとれているか(^^;

我が家好みの非大手メーカー製格安テント。
あえて名は伏す(笑)


少しだけ空が明るくなり、部分的には青空も。
午後からは雨予報なので、この天気いつまでもつか。


朝食後、千人塚公園の池の周りを一周し探索。


入り口近くにあり廃屋と見えていた古家屋、ま近で観察すればそれなりの風情があり、喫茶営業しているようだ。

もちろん、早朝なので開店していない。

ドアに 「子供はご遠慮ください」 との張り紙あり。


大人専用というわけだ。

ここまではっきりと「子供お断り」を明示する飲食店は見たことがない。私は断固熱烈支持しますよ。
いいよねぇ。

大人と同じ空間では、子供が騒がないように躾けていれば、わざわざ「子供お断り」にすることもないのだが。

桜の木の下で荷造り完了。

この桜の写真を撮影しに来ている人もいた。
良く見れば大輪の見事な桜。
もう葉桜になりかけているが、最盛期はかなり見事な眺めだったんだろう。

本日の宿は近くの駒ケ根高原・早太郎温泉に確保してあるので
ゆっくり移動すればいい。


近くにもう一つ「与田切川のオートキャンプ場」がある。
中央高速の高架道路が見えている。

どうもこの与田切川を天竜川と誤認し、昨日は道を間違えたようだ。


で、本日も相変わらず道を間違えどうし。
もとより高速や幹線道路を走るつもりはないんだが、山道、林道でUターンすることしばし。

最後には諦めて幹線のR153で駒ケ根市に入る。
ヨメが目ざとく「養命酒駒ケ根工場」の標識を発見。
私は良く知らなかったのだが、ヨメは「養命酒」の工場がれっきとした観光コースになっているのを知っていて、工場見学も予定に入れていたようだ。

左折して高速高架をくぐり、駒ヶ岳の山麓にある養命酒の工場に入る。
工場自体は休業日だが、この施設は常に工場見学者を受け入れているようだ。
門を入ったところから、係りのおネエさんにかなりシステマチックに案内・指示される。

本日は午後から雨ということで、ホテルにバイクを置いて、午後は日帰り温泉で過ごす予定だった。
養命酒見学で午前中の日程もすんなり埋まってしまった感じ。工場ラインの撮影は禁止。
館内では見学者用ロビーと宣伝映画上映ホールだけ撮影可。

薬用酒製造業は医薬品メーカー扱いだそうで、工場の品質・衛生管理は万全、建物の清掃もいきとどきどこでも見学してください、という自信に満ち溢れてました。
私も以前、通信業大メーカーの工場で派遣労働者をやってたことがあり、工場の見学者用ラインだけはガラス張りの清潔で近代感あふれる特別仕様だったことを思い出した。

↓これは翌日撮影した養命酒駒ケ根工場敷地の様子。実は翌日も来ちゃったのだ。


養命酒工場も見学ラインは最終瓶詰め工程の一部だけ。
しかし建物外部や工場棟間の道路も見学自由、おまけに「健康の森」と称する外来者向けの散策コースまで工場内にレイアウトしてあり、かなりのメーカーとして工場設備管理には自信をもっているようだ。

工場見学後は見学者専用のカフェ・レストランに案内され、売店ではやはり養命酒を買っている方もいた。
工業製品なので、どこで買っても値段。品質は同じ。
近くのスーパーで買った方が荷物にならなくていいと思うのだが。
せっかくなので、我々も「健康の森」散策に。




↑コイツは工場建設時に発掘された縄文式住居跡の復元家屋。
で、弥生式はコチラ→
これはもう神社の切妻造りそのもの。
日本家屋は同じ素材と構造形式で2000年近くも存続してきたのだ。


養命酒駒ケ根工場でうまく午前中が埋まり、すぐ近くの駒ケ根高原・早太郎温泉に回る。
駒ヶ岳に登る観光ロープウェイがあるスキーリゾート風。
適当に観光客もいて、まだそこまでサビれてはいない様相。
ソコとは諏訪湖の向こう側の白樺湖周辺リゾートのことを言っている(^^;

予約した「駒ケ根ハイランドホテル」はすぐ見つかった。
まるで白樺湖の白鳥号のような、レトロチックなワビ・サビの世界である。
まあ、「しらとりは悲しからずや、時の波にもまれ漂う・・・」というところ。

平成バブルの頃に流行ったスキー宿の風情で、狭い受け付けフロントに行く前に玄関のすりきれたマット横の靴棚に履物を置くシステム。
まあ、ここしか無かったので文句は言わない。
しかし、これで一泊2食、¥  はちと・・・

気を取り直し、バイクを雨対策で建物の軒に一列縦隊で並べ、荷物を置いて近くの池のほとりのトイレ風東屋の軒で手持ち食料で昼食。

なかなかコンパクトなリゾート地で、ホテルの近所に目ぼしい施設が集まっている。
スキー場、キャンプ場、ロープウェイ、日帰り温泉、ペンション・民宿・ホテル、すべて徒歩5分という感じ。

宿舎から「明治亭」の看板が見えた。
有名なソースかつ丼の明治亭。
というか、私は知らなかったのだが、ヨメによるとソースかつ丼の有名老舗らしい。

店内はレストランだが、売店もあってソースかつ丼グッズ(どんなや!)が所せましと並んでいる。
空席待ち列は店外駐車場にまで及んでいる。

しかし、驚くのは道路の向か側の喫茶店「ガロ」にも入店待ちの列があり、そこでもソースかつ丼が供せられているらしいのだ。
なんじゃい、この異様なソースかつ丼人気は!

日帰り温泉「こまくさの湯」の裏手から川原の遊歩道をしばらく散歩。

そろそろ雨も本格的に降り始め、駒ヶ岳連峰も霞んでしまってなにも見えない。


白樺の木があり何だか高原ムード。

もう良かろう。
十分時間を潰し、今度は「こまくさの湯」¥610にホテルで渡された50円引きクーポンで入る。

温泉施設で潰す長い雨の午後。
2階の休憩場で昼寝して、また入浴しに行ったり、無料卓球をしにフロントで申し込むと本日は予約で一杯だったり。
とにかく、人が多くてのんびり入浴という訳にはいかないが、予定通り雨の午後をゆっくり潰すことは出来た。
ちなみに、少し町中から離れた「露天こぶしの湯」なら入浴客は少ないということだ。

ホテルの夕食は6時からという指定。
ゴールデンウィーク真っただ中だというのに、同宿はあと2組だけ。
そういう意味では落ち着いた静かな宿というべきか。

あまりにも民宿風な宿泊施設とリゾートホテル風の料金とのバランスの悪さが気になったが、料理自体はこの料金クラスの旅館並で納得の内容。






特に、「ご飯のお替りは何回まで?」と尋ねるとおひつごと持ってきてくれたので量的にも満足。

食事中はオーナー風の女将がいつの間にか出てきて、各テーブルを回り、話をして盛り上げようとする風情。
この辺りまで来ると何とはなしにこのホテルの性格が分かってくる。
話好きの女将が居るということで、こんな中途半端な「ホテル」を選択する年配者もあるかもしれない。

食後、私はフロント横、カラオケ場前廊下に放置してあったYAMAHAのグランドピアノの蓋を開け、暗譜中のシューマンをさらう。
れっきとしたホテルのロビーなら飾りに置いてあるグランドピアノを弾こうという気にはならないのだが、ここの誰もいない殺風景な廊下の放置ピアノなら気兼ねはいらない。
たっぷりシューマンの幻想曲とクライスレリアーナをさらうことが出来た。
湿気のせいか、かなり鍵盤が固かったが、音自体はまずまずのYAMAMAのC2だった。

ツーリング中の雨日、これにてなんとかクリア。

origin: [GW駒ケ根ソースかつ丼ツアー(4泊5日) 3] 2015/5/12(火)17:3
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